今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは116.60円
↓下値メドは113.75円
[気候変動] ファッション業界が地球温暖化対策に遅れ。流通網が複雑で無駄が多い
[インフレ] 世界でインフレ止まらず。豪では、コーヒー20%値上げなど嗜好品の値段が急上昇
[トルコ] トルコ中銀、利下げを2022年第1四半期まで続ける考え
[メキシコ] メキシコは南米で最もコロナの回復から遅れている国
27日(木曜)のドル/円は「円安」。24時間のレンジは114.47円から115.49円。値幅は1.01円。
「米国の経済成長はより速く、労働市場はより強く、インフレはより高く。」故に、「利上げスピードはより速く、バランスシート縮小はより早く。」これがFOMC(米連邦公開市場委員会)からのメッセージです。マーケットでは半日の時間差をおいてドル買いが活発化。ドル/円は115円台へ、ユーロ/ドルは1年8カ月ぶりの安値をつけました。
2022年の19営業日目は114.60円からスタート。東京時間昼前に114.47円 まで下げてこの日の安値をつけてからは後ろを振り返ることなく上昇。夜のはじめ頃に115円を上に抜けて、未明には115.49円をつけました。勢力を保ったまま終値は115.37円(前日比+0.70円)。
レジスタンスは、116.00円、その上は116.35円(1月4日高値)。
サポートは、114.47円(26日安値)、 114.27円(200時間移動平均)113.47円(24日安値)。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は25、26日に行われた1月定例会合において、米経済がこれ以上の高次元の金融支援を必要としなくなったとして、利上げ開始が近く適切(3月が有力)になるとの認識を示しました。そして利上げ開始後にバランスシート縮小に着手することも示唆しました。
FOMCで政策変更はなし。利上げもバランスシート縮小も、「寝耳に水」ではなかった。では、なぜドルが買われたのか。
マーケットは、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言にあった「今の米経済は、前回の利上げサイクルの時よりも…」というフレーズに反応しました。「経済成長は前回より速い」、つまり「利上げスピードも速くなる」という予想が広がった。金利水準の見通しは変わっていないことから、金利上昇幅よりもどれだけ早く目標金利水準に到達するのか、その「スピード」を織り込み直したのが今回のドル買いのきっかけとなりました。3月の利上げは0.25%ではなく、倍の0.5%もありえる。バランスシート縮小も、年後半ではなく、利上げ開始後すぐに開始される可能性もある。ただ、この日のドル買いは仕掛け的な動きもあったようで、この動きがトレンドになるかを確かめる必要があります。
今週末から来週にかけてのドル/円の上下のメドは、ピボットをご覧ください。
主要指標 終値
※ 1月31日(月)の毎ヨミ! 為替Walkerは休載です。
今日の為替ウォーキング
今日の一言
勝利したときも自分を見失うな。一歩ずつ歩みを進めていけば、やがてはるか遠くまでたどり着けるだろう。- ディエゴ・マラドーナ
I Still Haven’t Found What I’m Looking For
ベビーブームとは、特定の地域で一時的に新生児誕生率(出生率)が急上昇する現象のこと。米国では第二次大戦終結後からケネディ政権発足前までの1946年から1959年ごろに生まれた世代がベビーブーマー(baby boomer)と呼ばれています。今、このベビーブーマー世代の高齢化が米労働市場において深刻な問題となっています。
今後の雇用統計では、失業率よりも「労働参加率」が重要になります。労働参加率の上昇は賃金上昇圧力や幅広いインフレ上昇圧力を緩和する方向に働くからです。逆に労働参加率の低下は労働市場の逼迫化を意味しFRBは一段の利上げを迫られる可能性が高まります。
11月の労働参加率は61.9%。コロナ禍前の2020年2月よりも1.5ポイント低く、いまだにその差を埋められていません。労働参加率の低迷は高齢化の進行がほぼ唯一の原因であることが明らかになっています。ベビーブーマー世代が退職年齢に差し掛かり、参加率の低い年齢層に入ってしまったことが理由です。
人口構成が原因ならば、いくらFRBが労働市場を活性化させる努力をしたところで、労働力は元に戻らない。パウエルFRB議長は、1月FOMCの記者会見で労働参加率に触れ「ある程度の改善を信じるに足る証拠がある」と語っていますが、いつまで楽観的でいられるか興味深いところです。
今週の 重要経済指標
今日の注目通貨:ドル/円
来週の予想レンジ ↑116.84円 ↓113.08円
来週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は114.96円。
114.96円より上ならばドル買い優勢、114.96円より下ならばドル売り優勢。
117.56円 : 第4レジスタンス(HBO)
116.35円 : 01月 高値
116.84円 : 第3レジスタンス
116.12円 : 第2レジスタンス
115.90円 : 第1レジスタンス
115.25円 : 01月 61.8%
114.96円 : ピボット
114.91円 : 01月 平均値
114.57円 : 01月 38.2%
114.02円 : 第1サポート
113.79円 : 第2サポート
113.47円 : 01月 安値
113.08円 : 第3サポート
112.36円 : 第4サポート(LBO)
※ 1月31日(月)の毎ヨミ! 為替Walkerは休載です。
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