みなさん、新年あけましておめでとうございます!

 昨年はいつも記事を読んでいただき、ありがとうございました。

 今年も精いっぱい頑張りますので、よろしくお願いします。

 東京は新年早々に初雪が降り、去年より17日も早く、7センチの積雪もありました。

 大雪の影響で、除雪や通勤通学が大変な方を見かけましたが、雪景色の美しさを楽しんでいた方も少なくはありません。

 大変なときこそ、笑顔で乗り越えましょう! きっといい明日が来ます。

オミクロン株の感染拡大を受け、中国市場が軟調の一方、米国市場は一時乱高下から回復基調に!

<直近1年間の香港ハンセン指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 12月の中国株式市場は11月に続き、軟調な展開となりました。

 2021年の中国相場の動きを振り返ってみると、香港市場と上海A市場はともに厳しい一年となりました。香港ハンセン指数は2月中旬の高値と比較すると、年末には約25%下落となりました。上海総合指数は3月以降もみ合い相場になり、2月中旬の高値は超えられませんでした。

 中国相場不振の主な原因は、中国政府よる「規制の嵐」にあると言われます。2020年から続いたインターネット関連への規制はともかく、2021年後半から教育関連サービスやオンラインゲーム、不動産業界への規制を続々と発表しました。

 2022年2月に北京オリンピックの開催が予定されていますが、中国国内でのオミクロン株の感染拡大を受け、陝西省西安市で12月23日からロックダウン(都市封鎖)に踏み切りました。今後の動向についても、注意が必要そうです。

<直近1年間のNYダウ指数の推移>

出所:楽天証券ウェブサイトより

 12月の米国株式市場は一時的な乱高下場面があったものの、11月の下落局面から、持ち直しました。年末には世界各地でオミクロン株の感染が急激に広がったにもかかわらず、主要3指数のNYダウ、ナスダック総合、S&P500指数は4日続伸の場面がありました。

 特に、NYダウ指数は12月21日から6日続伸で、12月30日に史上最高値(36679.44ドル)をつけました。S&P500指数も同じ日に史上最高値を更新しました。

 米製薬大手ファイザーは、12月8日にコロナワクチンの3回目接種がオミクロン株の感染予防に有効である調査結果を発表し、各国政府は2回目接種を終えた人を対象にブースター接種を呼び掛けています。

 また、米食品医薬品局は12月22日に、米ファイザーの新型コロナウイルス経口治療薬「パクスロビド」の緊急使用を承認しました。自宅で服用可能な飲み薬なので、オミクロン株の感染拡大に対する新たな対策として期待されています。

2021年12月 個人投資家に人気だった銘柄は!?

2021年12月 米国株式買付代金ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 VTI 3 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF ETF、米国株式
2 TSLA 1 テスラ 電気自動車
3 SOXL 4 Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF レバレッジETF、
半導体
4 NVDA 2 エヌビディア 半導体関連
5 VOO 6 バンガード・S&P 500 ETF ETF、S&P500
6 TECL 11 Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF レバレッジETF、
テクノロジー
7 AAPL 14 アップル スマホ、PC
8 SPXL 9 Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF レバレッジETF、S&P500
9 QQQ 8 インベスコQQQ 信託シリーズ1 ETF、
ナスダック100
10 MSFT 7 マイクロソフト ソフトウェア、PC
※楽天証券内買付代金ベース。2021年12月1日~12月31日、国内約定日ベース。

 楽天証券における12月の米国株式月間買付代金ランキングのトップとなったのはバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)で、月間買付者数ランキングとともに1位に輝きました。

 VTIは米国上場銘柄のほぼ全部をカバーしているETFで、セクターや業種選びが苦手の方や、個別銘柄のボラティリティを取りたくない方、分散投資をしたい方、大中小型株をバランスよく投資したい方にはおすすめです。

 米国上場ETFの人気ぶりは年間を通して衰えることなく、TOP10の半数以上を占めていました。

 個別銘柄のテスラ(TSLA)エヌビディア(NVDA)は先月に続き、上位5位にランクインしました。

2021年12月 中国株式買付代金ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 9988 1 阿里巴巴集団控股
(アリババ・グループ・ホールディング)
ネット通販大手
2 700 2 騰訊控股 (テンセント・ホールディングス) インターネット
サービス大手
3 1211 4 比亜迪 (BYD) 自動車・
電池メーカー
4 1810 5 小米集団 (シャオミ) スマホ大手
5 2800 3 Tracker FUND OF HONG KONG
(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン)
ハンセン指数連動のETF
6 2801 14 iShares MSCI CHINA INDEX ETF
(iシェアーズ・MSCI チャイナ・インデックス ETF)
ETF、MSCI中国
7 489 149 東風汽車集団 
(ドンフォン・モーター・グループ)
大手自動車
メーカー
8 2823 44 iShares FTSE China A50 ETF 
(iシェアーズ・FTSE・チャイナ・A50 ETF)
ETF、中国A株
9 941 17 中国移動(香港) (チャイナ・モバイル) 通信大手
10 3988 19 中国銀行 (バンク・オブ・チャイナ) 金融(銀行)
※楽天証券内買付代金ベース。2021年12月1日~12月31日、国内約定日ベース。

 楽天証券における12月の中国株式月間買付代金ランキングのトップとなったのはアリババ・グループ(9988)でした。毎年11月11日に開催される「独身の日(双11)」セールは2009年から始まり、今年で13回目になりました。

 2021年11月1~11日において、通販プラットフォーム「天猫」の取引総額(GMV)が過去最高となる5,403億人民元に達し、2020年の4,982億人民元を8.45%上回りました。

「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の右腕と言われている米投資家のチャーリー・マンガー氏は、同社の米国ADRの買い増しを継続していると報道されました。12月末時点の保有数量は60万株超で、9月末時点の約2倍でした。

ランキング上位の銘柄について、最近の動向を確認!

マイクロソフト(MSFT)

出所:楽天証券ウェブサイトより(直近6カ月間日足チャート)

 日本マイクロソフトは、個人向けの「Surface Go 3」のLTEモデル(10万円台)とデュアルスクリーン5Gスマートフォン「Surface Duo 2」(18万円~)を1月11日に販売開始しました。

「Surface Duo 2」の最大の特徴として、シリーズとしては初となるアウトカメラ、ハイスペックと言えるトリプルカメラ(1,200万画素の「広角」、1,200万画素の「望遠」、1,600万画素の「超広角」)の搭載です。米国での発売から2カ月半、待望の日本上陸に期待感が高まるところです。

 他にも、マイクロソフトは2020年10月に発表した新しい宇宙事業「Azure Space」について、2021年12月に「Airbus」と新たな提携により、高解像度の衛星画像が「Azure Maps」に導入される予定と発表しました。

ドンフォン・モーター・グループ(489)

出所:楽天証券ウェブサイトより(直近6カ月間日足チャート)

 ドンフォン・モーターは中国の大手自動車メーカー。自社ブランドのほか、日産やホンダ、PSAと各合弁事業も展開しています。

 同社の2021年度の自動車販売台数は、前年比3.25%減の277万5,057台、うち乗用車は同2.6%減の225万2,496台でした。

 注目すべきは、傘下の電気自動車メーカーである嵐図汽車科技です。同社が2021年12月に納車したSUV「嵐図FREE(VOYAN FREE)」は、前月比192%増の3,330台と、8月の納車開始以来、5カ月連続で月間納車台数が前月を上回りました。

 同年9月には、深セン証券取引所に提出していた「創業板」への上場申請を取り下げ、メインボードへの上場を改めて申請する方針を示しました。世界的に電気自動車への期待感が高まる中で、同社がさらに存在感を増していくことができるか、個人的にもとても興味深いところです。