2月の株主優待銘柄

 “2”がたくさん並ぶ2022年2月の優待は、天皇誕生日で休場となる23日(水)の翌日2月24日(木)が権利付き最終日、その翌日の25日(金)が権利落ち日です。そして、土日を挟んだ2月28日(月)が権利確定日。2月24日(木)までに優待株を購入し、25日(金)に持ち越すと、優待の権利が得られます。

 2月は食品や小売り、外食系企業の決算が集中します。3月も含め、年間で最も優待株投資が盛り上がる“優待祭り”の期間です。

 2月優待株は全部で138銘柄(楽天証券 株主優待検索より)。優待株全体で人気第2位のイオンをはじめ、生活必需品を取り扱うスーパーや外食の割引優待など、「超定番」といえる優待が多数そろっています。

 特にイオン、マックスバリュ系のスーパーでよく買い物をする人は、イオンモール、イオン北海道、マックスバリュ西日本など、系列各社の優待を重複取得して買い物のお得度を高める“複合技”も便利です。

 人気第1位は、全国でスーパーを展開するイオン。2月末、8月末の株主に贈られる株主優待カードをイオン、マックスバリュ、まいばすけっとなどイオン傘下の店舗で提示すると、持ち株数に応じて買物金額の3~7%が半年ごとに返金されます。100株保有の場合、返金率は3%です。

 また、毎月20日と30日は買い物が5%割引になるお客さま感謝デーです。返金特典と同時に割引特典を受けることも可能。

 イオン経済圏で生活する人は「絶対取得したほうがいい」優待といえるでしょう。イオンシネマで株主に発行されるカードを提示すると、映画鑑賞料金が1,000円になるうえに飲み物かポップコーンの引換券がもらえるなど、系列会社の特典も豊富です。

 同じ2月優待のイオン北海道は100株保有で年1回、2,500円分の買い物券、マックスバリュ西日本も100株保有なら年1回、5,000円分の買い物券がもらえます。買い物券は各社の営業エリアだけでなく、全国のイオン、マックスバリュなどで使えます。

 第2位は家電量販店ビックカメラ。100株保有だと、2月末と8月末を基準日に年2回、合計3,000円分の店舗で使える買い物券が贈られます。保有期間に応じた特典もあり、8月末に1年以上保有でプラス1,000円分、2年以上保有でプラス2,000円分の買い物券がもらえます。2月末にはこの制度はありません。

 店舗だけでなくネット通販の「ビックカメラ.com」や、系列家電量販店のソフマップ、コジマでも利用できます。

 第3位は吉野家ホールディングス。2月末、8月末の年2回、保有株数に応じて、食事券がもらえる優待です。残念ながら、従来は100株保有だと300円券を各10枚、計3,000円(年間6,000円)分だったものが、今回からは500円券4枚を年2回(計4,000円)分に減額されました。また、食事券を返送したらもらえる自社商品引き換え優待もなくなりました。

 しかし、200株以上の枠が新設され、こちらは500円券10枚を年2回(計1万円)分と逆に年4,000円分も増額されました! 従来通り、自社商品詰め合わせセットとの引き換えにも変更できます。

 200株保有の投資金額は、約45万円。これを機会に、お得度がアップした200株保有を目指すのもいいでしょう。

 第4位は多数のレストランや居酒屋を展開するクリエイト・レストランツ・ホールディングス。100株保有の場合、2月末、8月末の年2回、各2,000円(年間4,000円)分の、店舗で使える食事券が贈られます。

 1年以上継続して400株以上を保有すると、年2回、各2,000円分が追加で贈られる継続保有株主優遇制度もあります。利用できる店舗は和食レストラン「しゃぶ菜」や、スイーツ店「デザート王国」、居酒屋「磯丸水産」などです。

 第5位は、イオン系列のショッピングモール開発・運営を行うイオンモール。2月末の年1回、100株保有で、イオン系列店で使えるイオンギフトカードかカタログギフトなどのいずれか、3,000円分が贈られます。1位のイオンと併せて取得すると、よりお得にイオン系列店で買い物できます。

 2月末日の株主名簿に1,000株以上保有の株主として記載され、保有継続期間が3年を超えると、イオンギフトカードがもらえる長期保有優待もあります。ギフトカードの金額は持ち株数に応じて決まり、1,000株保有でもらえるギフトカードは2,000円分。

 第6位は喫茶店を展開するコメダホールディングス。株主優待用のプリペイドカード「KOMECA(コメカ)」に、独自の電子マネーがチャージされます。100株以上保有で、2月末、8月末の年2回、各1,000円(年間2,000円)分がチャージされます。

 300株以上を3年以上保有すると、2月末に1,000円分追加チャージという長期保有優待もあります。

 第7位は百貨店の高島屋です。2月末、8月末を基準に年2回、店舗やオンラインなどで使える10%割引券が発送されます。保有株数の対象は100株以上。100株の場合、割引券が使える買い物の上限は30万円。同社系列のデビットカード払いも可能で、その場合、優待の割引とカードのポイント還元を二重取りできます。

 高島屋で開催される絵画展や写真展など有料の催しに無料で入場できる特典も人気です。

 第8位も百貨店のJ.フロント リテイリング。2月末時点で100株以上保有の株主には、傘下の大丸、松坂屋などで買い物する際に割引を受けられる優待カードが贈られます。有効期間は1年間。割引率は10%。同カードを提示すると、大丸、松坂屋で開催される展示会など、有料の催しに無料で入場できます。

日常生活に役立つ買い物券、食事券優待で物価高に対抗!

 2月優待は日常で使える機会が多い買い物券や食事券の優待がたくさんあるので、初心者が株主優待デビューするには最適な月といえます。

 優待制度の魅力はお得な株主優待を楽しみつつ、店舗に通うことで株主になった企業の業績を肌感覚でチェックできること。優待株は個別株投資を始めるきっかけになりやすいのです。

 また、2022年は新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かい、経済再開で物価高が続きそうです。

 例えば、2月の人気優待株・吉野家が牛丼の値上げを決めて株価が上昇したケースもあります。

 値上げは消費者にとっては痛いニュースですが、企業収益の改善や向上につながるので、株主にとっては良い知らせとなるケースもあります。

 物価高の備えになる点も優待株投資の魅力といえるでしょう。

2月株主優待 人気ランキング

1位 イオン

優待発生金額※1:270,600円
イオン
の優待品例:買い物総額から数%返金されるカードなど

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
2 3048 ビックカメラ 買い物券 95,900
3 9861 吉野家ホールディングス 食事券 226,600
4 3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングス 食事券 69,800
5 8905 イオンモール ギフトカードなど 163,900
6 3543 コメダホールディングス 独自電子マネー 204,400
7 8233 高島屋 買い物割引カード 106,900
8 3086 J.フロント リテイリング 買い物割引カード
など
104,400
9 7545 西松屋チェーン 買い物カード 137,300
10 3222 ユナイテッド・スーパーマーケット・
ホールディングス
買い物割引券 105,800

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

※売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(2022年1月6日) × 優待獲得最低株数*で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2021年12月29日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 2月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。

※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式 現物・信用」→「株主優待」とクリックしてください。

 次に、水色の文字で「株主優待検索>」と出ているところをクリックしてください。

優待銘柄を検索

「優待検索」を開いてください。下記の左側の赤で囲んだ「検索条件を指定」から下の部分で、絞り込み条件を指定できます。

 

2月に権利が確定する人気優待銘柄を検索

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