コロナ禍で投資スタンスにも変化が…
私が株主優待投資を始めた頃は、優待利回りの高さを最優先にして銘柄を選んでいました。
お手頃価格で買える利回りの高いクオカードなど業績や配当よりも、とにかく「優待」が目当てでした。
時は流れ、コロナの影響で優待廃止や改悪が増えた中で気がついたことがあります。業績が悪く、優待利回りの高い銘柄は、廃止や改悪が多いのです。
一番最近では海帆(3133)という会社が、3月末9月末の年2回優待から、9月末の1回に改悪になりました。
「でもいっぱい優待もらった企業だから応援したい…」と、長く保有していると愛着も湧いて、売らずにホールドしていたら、結局、9月優待も休止され、株価は急落して大きな損をしてしまいました。
長引くコロナ禍が、私の優待投資スタンスにも影響を与え、優待利回りを最優先にしていた自分の考え方を、今後は改めたいと思うようになったのです。
そこで、今回、過去の自分の投資スタンスと決別すべく、新しい視点で、2022年に「売りたい優待」「買いたい優待」を選んでみました。いつまでも同じスタンスではなく、時世や市場に合わせて、投資スタンスは柔軟に変えるべきです。
皆さんもぜひ「このままでいいのか…」と自問自答して、2022年の自分の投資スタンスを揺さぶってみてください!
かすみちゃんが2022年に「売りたい優待」
売りたい株は、株価が下向きで業績が良くない会社です。
サノヤスホールディングス(7022)
権利付き最終日:3月末
どんな会社?:造船事業、陸上事業およびレジャー事業の3本柱で展開する企業
上場市場:東証1部
配当利回り:4.17%
配当:5円
最新株価(12月17日終値):125円
売りたい理由:お台場のパレットタウン大観覧車に無料で乗れる優待券がもらえましたが、観覧車が2022年8月に営業終了予定となり、今後の優待が実施されるかどうか、分からない状況になりました。
株価も4年間で半値以下に下落しています。先行きに期待ができないので売りたいと思っています。
SDエンターテイメント(4650)
権利付き最終日:3月末
どんな会社?:フィットネス事業のRIZAPグループで知られる企業。ほかに保育園事業も展開。
上場市場:ジャスダック
配当利回り:--%
配当:0円
最新株価(12月17日終値):333円
売りたい理由:RIZAPグループ系列で4万円以下のお手頃価格で、1万1,000円相当のRIZAP商品がもらえます。
でも株価が低迷していて、無配で、かつ業績も悪く、2021年3月期は赤字となっています。
含み損にもなっているので、すこし株価が戻ったら売りたいです。
ホリイフードサービス(3077)
権利付き最終日:3月末
どんな会社?:レストラン『忍家』がメインの、北関東地盤の居酒屋・レストランチェーン。
上場市場:ジャスダック
配当利回り:--%
配当:0円
最新株価(12月17日終値):501円
売りたい理由:100株5万円前後で購入できて、おこめ券4kgがもらえる、私としてはお得感を感じる優待でしたが、業績が悪く、無配で、赤字決算です。
株主優待が改悪される可能性が、他の銘柄より高いと思っています。来年の権利は諦めて、売却したいと考えています。
かすみちゃんが2022年に「買いたい優待」
買いたい株は、業績が良く配当もある会社です。
高千穂交易(2676)
権利付き最終日:3月末
どんな会社?:万引防止装置などシステム機器とデバイスが柱。海外で防火システムを展開。
上場市場:東証1部
配当利回り:1.74%
配当:50円
最新株価(12月17日終値):1,472円
買いたい理由:1年間で、予想配当金が25円から50円にアップする予定です。
優待はお米ギフト券が100株で2キロ分、200株で5キロ分、300株で10キロ分もらえます。300株が一番お得なので、300株まで購入したいです。
ゆうちょ銀行(7182)
権利付き最終日:3月末
どんな会社?:貯金額で国内最大のゆうちょ銀行。営業は郵便局に委託。貯金に上限規制がある。
上場市場:東証1部
配当利回り:4.79%
配当:47円
最新株価(12月17日終値):1,019円
買いたい理由:11月に優待新設が発表されました。500株以上でオリジナルカタログ(3,000円相当のコースから好みの商品を選べる)がもらえます。
予想配当金が47円と高いですし、オリジナルカタログは、ゆうちょ銀行ならではのオリジナルフレーム切手なども選べるそうなので、株を購入して優待品をもらいたいです。
日本ハウスホールディングス(1873)
権利付き最終日:10月末
どんな会社?:在来型注文住宅大手。岩手県から全国展開。子会社で木材加工、ホテルを拡大、マンションにも進出。
上場市場:東証1部
配当利回り:2.74%
配当:20円
最新株価(12月17日終値):451円
買いたい理由:優待は1,000株で自社グループの日本ハウス・ファームの函館農場生産のスープセットがもらえます。
2022年は増収・増益の業績予想で、予想配当金は2年で4倍の20円です。優待品も楽しみですが、配当金狙いで購入したい銘柄です。
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