今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは114.10円
↓下値メドは113.05円
[中国]中国恒大の倒産は時間の問題?中国の不動産価格は来年Q1に30%下落の予想
[ロシア]数カ月以内にウクライナ軍事侵攻か?
7日(火曜)のドル/円は113円台で「横ばい」。高値113.78円、安値113.40円、1日の値幅0.38円。
この日は113.46円からスタート。東京時間朝に113.40円まで少し下げる。高値は欧州時間につけた113.78円。終値は113.55円(前日比+0.05円)
マーケットをリスクオフに突き落としたオミクロン変異株は、「強い感染力」を持つが、「感染しても軽症」と、その特徴が明らかになるにつれて過度の警戒感が後退。リスクオンが次第に戻るなかでドル/円も113円前半が堅くなり上を目指しましたが、113.90円から114.00円の抵抗ゾーン前で反落。米感謝祭以降まだ一度も114円に乗せていません。
ドル/円は横ばいでしたが、他の市場はリスクオンが強まりました。NY株式市場ではダウ平均株価が一時770ドルを超える上昇。リスクオンに敏感な豪ドルは大幅に反発して、豪ドル/円は79.86円から80.93円まで上昇しています。中国人民銀行が銀行預金準備率(RRR)を0.50%引き下げることが、中国景気の底入れ期待につながったことも、豪ドルにはプラス材料。
なおこの日、RBA(豪準備銀行)は政策金利を0.1%に据え置くことを決定。次回の政策会合は2022年2月までありませんが、この時にはRBAもいよいよ量的緩和の終了を発表すると見られています。
主要指標 終値
今日の為替トレッキング
今日の一言
愛こそがすべてだと今でも思っている。でもそう言うだけで実現できるとは思っていない。というか、われわれ全員にとって必要なのは愛であるという事実を今でも信じている – ジョン・レノン
Come Together
来週は、FRB(米連邦準備制度理事会)、BOE(イングランド銀行)、ECB(欧州中央銀行)、SNB(スイス国立銀行)そして日銀、あるいはトルコ中銀など、主要中央銀行の2021年最後の会合が集中します。
「コロナ対策は完了した、これからはインフレ対策だ」と宣言して、量的緩和政策を縮小し金融政策を引き締め方向へとシフトしようしたタイミングでのオミクロン変異株の出現。
オミクロン変異株は、すでに深刻な状況となっている流通網の目詰まりをさらに悪化させてコストプッシュ・インフレが一段と上昇する可能性が指摘されています。ドイツの10月物価はすでに前年比+6.0%になり、1993年以来最大の上昇率。スペインは30年ぶりの高水準までになっています。その一方で、オミクロン変異株による移動制限が再び強化が、世界経済の回復を遅らせるとの意見も無視できません。中央銀行は難しい選択を迫られることになるでしょう。
経済ダメージが深刻になれば、中央銀行は「コロナ・シフト」の緩和政策を継続することになります。つまり、量的緩和の延長、利上げの延期です。
しかし、ワクチンの開発などで感染、重症化リスクが減少して、その先に待っているのは何か?急激で大幅な金融引き締めです。FRBが利上げ前倒しに踏み切った場合、それはドル高材料である一方、株式市場にとっては強烈な逆風になるでしょう。
そのなかで日銀だけは、「金融政策運営は現行の金融緩和を粘り強く続けていく」と宣言しています。2年後も金融緩和を続けている中央銀行は、日銀だけかもしれない。20年間も一貫して量的緩和政策を続けている日銀はある意味透明性があるとの評価で、リスクオフのときの円買い理由になったりします。
今日の注目通貨:豪ドル/円
今週の予想レンジ ↑82.25円 ↓76.87円
今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、79.56円。
79.56円より上ならば豪ドル買いが優勢、79.56円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。
2021年これまでの高値は86.25円、安値は77.89円。平均値は82.07円。
1日の最大値幅は2.48円、最小値幅は0.19円。平均値幅は0.71円。
2021年のこれまでの値幅は8.36円。
86.25円 : 2021年 高値
86.06円 : 11月 高値
83.79円 : 11月 61.8%
83.28円 : 第4レジスタンス (HBO)
83.09円 : 11月 平均値
82.39円 : 11月 38.2%
82.25円 : 第3レジスタンス
81.22円 : 第2レジスタンス
80.90円 : 第1レジスタンス
79.56円 : ピボット
80.12円 : 11月 安値
78.21円 : 第1サポート
77.89円 : 第2サポート
77.89円 : 2021年 安値
76.87円 : 第3サポート
75.84円 : 第4サポート (LBO)
2021年 豪ドル/円データ
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。