優待弁護士・澤井康生さんプロフィール

Profile
澤井 康生(さわい やすお)
1994年早稲田大学政治経済学部卒業、警察官僚、警視庁刑事を経て2003年旧司法試験合格。秋法律事務所のパートナー弁護士、元警察官僚、ファイナンスMBA取得。もともとはJ-REIT(ジェイ・リート:国内の上場不動産投資信託)専門投資家だったが、優待の魅力にハマり、現在は、株主優待メインで優待グルメ生活を送る。無類の甘党。

 今回は2022年に戦略的に買っていきたい優待銘柄について、配当利回りの良さ、優待弁護士の知識、経験、センスに基づいてベスト5をセレクトしました。

 その他の判断基準としては株価動向も加味し、戦略的に買っていきたい銘柄を選びました。

 実は、2020年の12月にも、2021年注目の優待TOP10!という記事を執筆したのですが、その時のランキングは以下のようになっています。

2021年注目の優待TOP10!

1位:神戸物産

第2位:マツモトキヨシ

第3位:東京テアトル

第4位:日本商業開発

第5位:ビックカメラ

第6位:ブロードリーフ

第7位:日本KFCホールディングス

第8位:日本管財

第9位:タマホーム

第10位:SFPホールディングス

 2022年のラインナップと被っている銘柄は日本商業開発の1社のみです! それだけ、2021年予想時の2020年12月は、コロナ禍がまだまだ序の口で、投資環境や生活環境がここまで変化するとは思っていなかったことがよく分かります。

 2022年は、まだまだ環境が刻々と変わる可能性があり、この先の見通しも不透明です。ただ、皆さん、体調とお財布に気をつけて、元気に2022年を乗り切っていきましょう!

 なお、株式市場はコロナ・ショックで下落し、まだ回復途上にある銘柄もありますので、株を買うときは最新の株価を確認し自己の判断の責任で投資してください。

*株価は2021年12月3日終値

※楽天証券優待検索より

第1位:マクニカ・富士エレホールディングス

銘柄名 マクニカ・富士エレホールディングス コード 3132
株価* 2,584.0円 優待発生株数 100株~500株
優待内容
権利月
100株は1,000円分クオカード、200株は3,000円相当のカタログギフトまたはクラブオフ
会員サービス、500株は3,000円相当のカタログギフトおよびクラブオフ会員サービス
3月

 国内首位級の独立系の半導体商社です。半導体銘柄の中では珍しく優待付きの銘柄としても有名です。

 優待品は100株の場合は優待弁護士も大好きなクオカードです。コンビニでお弁当やデザートを買うときに重宝します。クオカードは大手書店でも使えますので、優待弁護士としては法律系や経済系の書籍や投資雑誌を買うときにもクオカードを重宝しています。

 200株、500株の場合は3,000円相当のカタログギフトです。カタログギフトはたくさんの商品の中から選ぶことができるので、選ぶ楽しみもありますよね。

 特にこの会社のカタログギフトはグルメ部門が充実していて、桃やシャインマスカットなどのフルーツ、蔵王牛しゃぶしゃぶ用お肉などがあります。配当利回り3%以上とまあまあ高めです。

 しかも空前の半導体ブームということもあり、株価上昇も期待できます。株価は約2,500円なので投資金額約25万円でクオカード優待をゲットすることができます。

 ということで、第1位はクオカードやカタログギフトがもらえて、配当利回りの高さと株価上昇も期待できる半導体銘柄のマクニカ・富士エレホールディングスです。

第2位:椿本チエイン

銘柄名 椿本チエイン コード 6371
株価* 2,973.0円 優待発生株数 300株~1,000株
優待内容
権利月
300株~1,000株で株数に応じてプレミアム優待倶楽部の株主優待ポイント付与。
3月

 産業用スチールチェーン、自動車エンジン用チェーンで世界首位級の会社です。優待品は優待弁護士が大好きなプレミアム優待倶楽部の優待ポイントです。

 プレミアム優待倶楽部はこのコーナーで何度も取り上げていますが、78もの会社が導入している株主優待ポイントで、それらの優待ポイントを合算して優待品と交換できるシステムなのです。

 他の会社の優待ポイントと合算できるので高額な商品でも比較的容易に狙うことができます。また、優待カタログの数が半端なく多いので、どれにするのか何日も悩むこともあります。

 椿本チエインの優待ポイントは、300株から1,000株まで、100株ごとに小刻みにポイントが増加していくので、買い増しやすいという特徴もあります。配当利回りも3.7%とまあまあ高めです。

 株価は約3,000円なので、投資金額約90万円で5,000ポイントの優待をゲットすることができます。

第3位:日本商業開発

銘柄名 日本商業開発 コード 3252
株価* 1,780.0円 優待発生株数 300株、700株
優待内容
権利月
300株は3,000円相当のカタログギフトから1点(ジェフグルメカードや名産品など)、
700株は6,000円相当のカタログギフトから1点(ジェフグルメカードや名産品など)。
6月、12月

 商業施設の底地権を、投資家向けに売却・賃貸している不動産会社です。私募REITの運用も手がけています。

 優待銘柄の中でジェフグルメカードといえば、この日本商業開発が有名です。ジェフグルメカードは数多くの飲食チェーン店で使うことができて、お釣りまでもらえるという優れものなのです。

 通常の飲食店の優待券はお釣りが出ないので、なるべく優待券の枠内に収まるようにいちいちスマホで計算しないといけないのですが、ジェフグルメカードはお釣りが現金でもらえるので、細かい計算で悩まなくてもOKなのです。

 ちなみにこの銘柄の優待品は今までジェフグルメカードだけだったのですが、今年の6月からジェフグルメカードに加えて、全国の名産品が掲載された優待品カタログの中からも選べるようになりました。

 優待弁護士としては今までどおりジェフグルメカードをゲットする予定ですが、優待品カタログの中からも選べるということで選択の幅が広がりました。

 配当利回りは2.8%とまあまあです。株価もここ数カ月間は緩やかな右肩上がりで上昇しています。株価は約1,800円なので、投資金額約54万円で3,000円分のジェフグルメカードをゲットすることができます。

第4位:シークス

銘柄名 シークス コード 7613
株価* 1,369.0円 優待発生株数 100株~1,000株
優待内容
権利月
VISAギフトカード。100株は1,000円分、500株は2,000円分、1,000株は3,000円分。
12月

 電子機器の製造受託で国内首位級の会社です。車載関連部門が好調です。

 優待品は、これまた優待弁護士が大好きなVISAギフトカードです。スーパーやホームセンター、家電量販店などで使うことができます。配当利回りは2.2%です。株価動向は、ここ3カ月は緩やかに上昇トレンドを描いています。

 株価は約1,350円なので、投資金額約13万円で1,000円分のVISAギフトカードをゲットすることができます。

第5位:オリックス

銘柄名 オリックス コード 8591
株価* 2,287.5円 優待発生株数 100株
優待内容
権利月
全国取引先名産品カタログから1点。
3月

 優待銘柄として超メジャーなオリックスです。やはりこの銘柄は外せません。業種としては、主に融資事業、リース事業、金融商品販売など、連結子会社850社、関連会社170社の多角企業です。

 優待品はオリックスの全国の取引先の名産品カタログから選ぶことができます。地方特産グルメから水族館のぬいぐるみまで、豪華なラインナップの中から選ぶことができます。配当利回りは約3.4%と高めです。株価動向はここ1年緩やかな上昇トレンドを描いています。

 株価は約2,250円なので、投資金額約22万円で全国名産品をゲットすることができます。