1月の株主優待銘柄

 2022年最初となる1月優待は、権利付き最終日が1月27日(木)、権利落ち日が翌28日(金)、土日を挟んだ31日(月)が権利確定日です。1月27日(木)の取引時間終了までに購入し、28日(金)まで優待株を持ち越すと、優待権利を獲得できます。

 1月の優待株は31銘柄(楽天証券 株主優待検索より)と他の月より少なめです。しかし、ストリームが運営するインターネット通販サイト「ECカレント」で使える買い物券や、ダイドーグループホールディングスの飲料製品詰め合わせなど、個性派優待が粒ぞろいです。

 特に食事券優待は、ランクに入った鳥貴族ホールディングスのほか、ランク外にもラーメンチェーンの丸千代山岡家、おしゃれなロケーションのカフェで有名なバルニバービ、ギョーザが人気の「ダンダダン酒場」を手掛けるNATTY SWANKYなど人気銘柄が多数。オーエスやきんえい、スバル興業、東京楽天地などの映画観賞系優待もそろっています。

 例年たくさんの優待が出そろう「優待祭り」シーズンの2~3月を前に、1月は優待株の事前購入を視野に入れたい時期。資金配分を考えると、一点集中型で狙いを絞るのも一つの考え方でしょう。

 人気第1位は積水ハウス。1月末の株主に対して年1回、魚沼産コシヒカリ新米5キログラムがその年の10月末ごろに送られます。優待獲得条件は1,000株(投資金額約226万円)以上の保有とハードルが高めですが、同社は配当利回り3%台の高配当優良企業。資金に余裕のある人には魅力的な優待といえます。

 第2位はPC関連の通販サイト「ECカレント」を運営するストリーム。1月末の年1回、100株保有で、同社サイトでポイントとして利用できる1,000円分の優待割引券1枚が贈られます。同社は1株100円台と株価水準が低い「低位株」のため、約1万400円(100株)の投資で1,000円分の優待ポイントがもらえる、非常に割のいい優待です。

 第3位は鳥貴族ホールディングス。1月末と7月末の年2回、100株保有で、店舗で利用できる食事券1,000円(年間2,000円)分がもらえます。新型コロナウイルス禍で営業縮小の打撃を受けた同社の株価は、直近1年間で500円以上回復。コロナが収束すれば、さらなる上昇も期待できそうです。

 第4位はダイドーグループホールディングスの自社飲料優待。優待獲得には半年以上の継続保有が必要ですが、1月末の年1回、100株以上の保有で、一律6,000円相当が贈られます。同社のコーヒーやジュース、ゼリーなどがたくさん詰まった優待は、自社飲料系優待の中でもNo.1といっていい豪華さです。

 このほか、1月、7月末に1株でも保有していると、自社グループ商品を優待価格で購入できます。また、100株以上を5年以上、長期保有すると記念品が贈られる特典もあります。

 同社の優待確定日は1月20日(木)。1月18日(火)の権利付き最終日までに株を購入、19日(水)の権利落ち日まで保有することが権利獲得の条件になります。

 第5位は、いちごホテルリート投資法人。1月末、7月末の年2回、Jリーグ(J1~J3)の年間約1,000試合を対象に、観戦チケットの抽選に応募できます。

 試合開催時期の各月を前半と後半に分けて応募受付しており、半年で複数の抽選に応募することも可能。Jリーグファンには見逃せない優待です。

 同社は2021年1月末から、コロナの感染拡大で打撃を受けたホテル業界を支援する目的で、宿泊代金の割引優待も実施しています。2021年7月末の投資主に対しては、ホテルウィングインターナショナル、チョイスホテルズ(「コンフォートホテル」展開)などの宿泊料が2,000~3,000円程度、割引になる優待が付与されました。

 第6位は半導体商社の菱洋エレクトロが初めてランクイン。1,000株(約219万円)保有か、500株を1年以上継続保有する株主に対して、年1回、1月末に3,000円相当のギフト商品が贈られます。さらに、ホテル宿泊代が最大80%オフなどの特典を受けられる会員限定優待サービスも提供されます。

 第7位は園芸用品のタカショー。1月末と7月末の年2回、100株以上の株主に、ガーデニング商品を割引価格で購入できる特別販売カタログが送られます。

 500株以上(約34万円)保有の株主には1月末の年1回、「タカショープレミアム優待倶楽部」のポイントが付与されます。もらえるポイントは、500株保有なら3,000ポイント。従来は家電商品などとも交換できましたが、今期からは同社が取り扱うガーデニング商品限定になりました。

 第8位は物置やオフィス家具を製造する稲葉製作所のオリジナル図書カード優待。1月末と7月末の年2回、株数に応じてもらえますが、1月末は1,000株以上(約132万円)が条件で図書カード1,000円分が贈られます。ちなみに7月末は100株保有で1,000円分もらえます。

コロナ収束で外食、買い物系優待の人気が復活⁉

 2022年は相場を占う言葉で「寅は千里を走る」といわれる寅(とら)年ですが、1950年以降の寅年の成績は、干支(えと)で下から3番目前後。翌年以降の株価上昇につながる値固め、発射台の年になることが多かったようです。

 確かに、コロナの感染収束後に経済再開によるインフレ(物価上昇)が日本にも押し寄せれば、2022年は優待株の多い内需企業にとって収益を圧迫される年になりそうです。

 とはいえ、行動制限が緩和され、外食や買物、旅行関連の優待を自由に使える日々が戻ってきそうなのは、何よりの良い知らせ。優待券があれば物価高の影響も軽減できます。

 最近は20~30代を中心に「つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」を始める人が多く、2020年12月末から2021年6月末までの半年間で新たに115万口座が開設されました。

 株主優待制度は投資初心者が現物株投資にデビューするきっかけになりやすいため、人気の高い優待株への資金流入に期待したいところです!

1月株主優待 人気ランキング

1位 積水ハウス

優待発生金額※1:2,256,500円
積水ハウス​の優待品例:新米

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額※1
2 3071 ストリーム 買い物割引券 10,400
3 3193 鳥貴族ホールディングス 飲食券 159,300
4 2590 ダイドーグループホールディングス 自社グループ商品割引 4,825
5 3463 いちごホテルリート投資法人 観戦チケットなど 80,500
6 8068 菱洋エレクトロ ギフト商品など 2,185,000
7 7590 タカショー 特別販売カタログなど 68,700
8 3421 稲葉製作所 図書カード 132,100
9 3320 クロスプラス 自社グループ商品など 78,200
10 6654 不二電機工業 クオカード 124,500

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

※この記事は銘柄を推奨するものではありません。
※売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(12月2日) × 優待獲得最低株数*で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2021年11月26日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 1月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

 ※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。

 ※楽天証券ウエブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式 現物・信用」→「株主優待」とクリックしてください。

 次に、水色の文字で「株主優待検索>」と出ているところをクリックしてください。

優待銘柄を検索

「優待検索」を開いてください。下記の左側の赤で囲んだ「検索条件を指定」から下の部分で、絞り込み条件を指定できます。

 

1月に権利が確定する人気優待銘柄を検索

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