「つみたてNISAしているから安心」は慢心?
コロナ禍による相場の変動や、長引くステイホームの影響で、長期の資産形成への意欲が高まっているようです。
楽天証券のつみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)口座数は39万4,468人(2019年12月末)から178万1,729人(2021年10月末)へと4倍強に拡大、投資の力と節税制度を使って資産形成をする人が大きく増えました。
つみたてNISAのような長期積立投資では、毎月の積立額や積み立てる商品をはじめに決めてしまえば、その後は自動的に買い付けされるため、「ほったらかし」にできる点がメリットです。
そのため、「とりあえずつみたてNISAを始めて、それっきり何もチェックしていない」という方も多いのではないでしょうか?
でも、実は最低限、ここだけは保有中にチェックしてほしいポイントがあるのです。そんなつみたてNISAのチェックポイント3点をご紹介いたします。
つみたてNISA保有中の3つのチェックポイント
1:資産状況の確認
資産状況の確認というと、日々の基準価額の値動きや「どのくらい利益が出ているか」の確認と思われがちです。でも、本当に確認すべきポイントは、「どのくらいの期間、積立を続けてきたのか」と「その結果、どれだけ資産を積み上げられているか」という点なのです。
毎月決まった金額で買い続ける積立投資の場合、価額が下がったときにはより多くの量(口数)が購入できます。そして、あとあと価額が上昇した際に、下落時にお得に購入できた分の積み立て効果が期待できるため、「上がってもよし、下がってもよし」といったように、日々の値動きをあまり気にする必要はありません。
それよりも、短期的には値動きがあっても、積立をコツコツ継続し、その結果としてご自身の資産がしっかりと積み上がっていることを確認する。そして、資産が形成されていく過程をじっくりと構えて待つことが大切です。
2:毎月の積立額の確認
つみたてNISAは、20年という長期間にわたって非課税枠を利用できる制度です。まずは無理のない金額から始めることが重要ですが、昇給などによる所得水準の変化や将来に向けて準備したい金額に応じて、積立額の見直しを検討することも大切です。
そのため、年初に今後1年のお金の見直しをする際や、昇給や転職などの所得水準の変化のタイミングで、毎月の積立額を確認するようにしてみましょう。
毎月の積立金額の違いによる最終積立金額の差
3:今年の積立予定額の確認
つみたてNISAの非課税枠は年間40万円で、これを12カ月で割った約3万3,333円が、毎月の積立上限額の目安になります。
つみたてNISAは年間非課税枠の未使用分を翌年以降に繰り越すことができないので、できるだけ非課税枠を最大限に活用したいところ。
ボーナスの時期など、お金の見直しをする際に、ご自身の今年の積立予定合計額を確認し、もし余裕があれば、枠の有効利用を検討してみてもいいかもしれません。
ちなみに楽天証券の「つみたてNISA」メンバーサイト(2021年5月9日にリニューアル)では、つみたてNISAを始めてからの資産の推移や積み立てた月数を確認することができ、また今年の積立予定額および残り設定可能額を簡単にチェックすることができます。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。