今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは114.75

下値メドは112.55

投資家の関心事のトップは「インフレ」と「エネルギー」。コロナと恒大集団のランク外へ

 22日(金曜)のドル/円は「円高。高値114.21円、安値113.41円、1日の値幅0.79円。 

 20日(水曜)に114.70円まで上昇してほぼ4年ぶりの高値更新をしました後113円台まで後退して、この日は113.98円からスタート。東京時間午前の114.20円が高値で上値は限定的。夕方に104円を割ってからは下げスピードが強まり、NY時間には113.41円まで下落。終値は113.50円(前日比▲0.52円)

20日のドル/円は、200時間移動平均である113.90円を下に抜けて短期的にはベアに転換。114円台の買いは高値掴みになってしまい、傷が浅いうちに手じまいが出たようです。米長期金利や原油先物価格にさらに大きな調整が入る場合には、ドル/円も連れてさらに下げるリスクがあるでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替トレッキング

今日の一言

元気をだせ。明日には何もかも新しいレースがはじまる

There Must Be An Angel

 最新の調査によると、投資家が今最も注目しているトピックは、「インフレ」と「エネルギー」。新型コロナと中国恒大集団はランク外へと消えました。そして「インフレ」と強く関連しているのが、中央銀行の「利上げ(前倒し」」。今週は3つの中央銀行が政策金利を発表します。来月11月はFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催されます。11月のマーケットは、「インフレ」、「エネルギー」、「利上げ」の三つがキーワードになりそうです。

 今週は月末ということもあり、重要な経済指標が多く発表されますが、そのなかでも注目はカナダ銀行、日銀、そしてECB(欧州中央銀行)の政策金利発表。カナダは雇用統計も強く、消費者物価指数も上昇。原油価格の上昇を追い風に経済見通しも上向き、量的緩和政策はもはや不要だというのがカナダ銀行の考え。利上げ前倒しの期待も高まっています。カナダ銀行のマックレム総裁は「量的緩和終了より前に利上げする」可能性があると述べています。

 ECBは12月の会合で「重大な政策変更を行う」と予告しています。PEPP(パンデミック緊急債券購入プログラム)の終了に関して今回そのヒントが得られるかもしれません。日銀は参議院選挙を前に日銀の政策変更はありませんが、展望レポートを発表。

 経済指標では、米国、ドイツ、ECBの7-9月期GDP(国内総生産)に注目。29日発表の個人消費支出(PCEコアデフレーター)はFRB(米連邦準備制度理事会)が注目する米国のインフレ指標です。

今日の注目通貨:ドル/円

今週の予想レンジ ↑115.06円、↓112.49円  
↑ 次の目標は114.95円、2017年2月高値
↓ 113円割れなら、いったん調整モード?

 今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は113.78円。
113.78円より上ならばドル買い優勢、113.78円より下ならばドル売り優勢。

 2021年これまでの高値は114.70円、安値は102.59円。平均値は108.65円。
1日の最大値動きは1.24円、最小値動きは0.18円。平均値動きは0.57円。
2021年のこれまでの値幅は12.11円。

115.56円 :     第4レジスタンス(HBO)
115.51円 :     2017年 03月 高値
115.06円 :     第3レジスタンス

114.95円 :     2017年 02月 高値
114.70円 :     2021年 高値(2021年 高値)
114.57円 :     第2レジスタンス 
114.55円 :     2018年 高値
114.42円 :     第1レジスタンス

113.78円 : ピボット

113.22円 :     10月 61.8%
113.13円 :     第1サポート

112.98円 :     第2サポート
112.76円 :     10月 平均値
112.49円 :     第3サポート
112.30円 :     10月 38.2%
112.00円 :     第4サポート(LBO)

110.82円 :     10月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2021年 ドル/円データ