今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは114.90

下値メドは113.65

パウエルFRB議長も金融取引をしていた可能性。来年の再任難しく

 18日(月曜)のドル/円は  円安圏で横ばい。
高値114.45円、安値114.02円、1日の値幅0.43円。 

 週明けは114.27円からスタート。最初はドル売りがやや優勢で114.02円まで下落。しかし待ち構えていた買いに113円台入りをブロックされて、東京夕方には、前日の高値(114.46円)に並ぶ114.45円まで回復。その後は114円台前半のレンジ取引で終値は114.32円(前日比+0.06円)

 円安は相変わらず粘っこく、下がってもすぐに買いが現れます。これまでドル/円を売り上がっていた個人投資家は、買い戻しに転換した模様。

 次のターゲットは2018年高値の114.55円。この日は失敗しましたが、狙える位置。114.55円の上は2017年3月高値の115.51円。失敗した場合はミニダブルトップとなる可能性もあり。

 トルコリラは対ドル、対円で史上最安値を更新。トルコの政策金利は現在18%で、同国のインフレ率より低い実質マイナス金利。しかしトルコ中銀は今週さらに利下げして政策金利を17.00%にする公算が高いといわれています。

 トルコの収入源である観光のシーズンが終わるなかで、最近のエネルギー価格の高騰とリラ安がトルコ経済にとって大きなダメージとなります。すでに対ドルで史上最安値を更新したトルコリラですが、まだ下げ余地がありそうです。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の為替トレッキング

今日の一言

人は望みどおりの結果を得られもするが、たいていは手に入れられるものを手に入れるだけだ

Rag Doll

 9月の米雇用統計は、8月に続いて雇用者数が伸び悩み、NFP(非農業部門雇用者数)は19.4万人増にとどまりました。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)が以前に呟いていたような「月100万人の雇用増」とは逆の方向に向かっています。

 ではFRBは、緩和縮小開始を延期するのか?FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録によると「雇用市場には著しい進展が見られる」と、あくまでも強気。11月からの緩和縮小はほぼ確実です。

 雇用市場の勢いが弱まっているのに、なぜ? たしかに、8月と9月の非農業部門雇用者数の増加は予想を大きく下回りました。とはいえ、雇用者は毎月平均して54万人も増え、1年前は8%だった失業率は4%台に下がっています。労働賃金も上がっている。2020年にコロナ下に比べると、経済は明らかに改善しています。

 一方、FRBに限らず、世界の中央銀行の殆どは、2020年のコロナ対策としての緩和政策を変えずに今も続けている。FRBの政策は現状経済にそぐわない、つまり緩和的すぎるので、政策を調整する必要があります。それが緩和縮小の理由です。

今日の注目通貨:ユーロ/円

今週の予想レンジ ↑134.88円  ↓128.93円

 今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は131.91円。
131.91円より上ならばユーロ買いが優勢、131.91円より下ならばユーロ売りが優勢。

 2021年これまでの高値は134.12円、安値は125.09円。平均値は129.61円。
1日の最大値幅は1.85円、最小値幅は0.22円。平均値幅は0.68円。
2021年のこれまでの値幅は9.03円。

136.01円 :     第4 レジスタンス(HBO)

134.12円 :     2021年 高値
134.88円 :     第3 レジスタンス

133.74円 :     第2 レジスタンス
133.39円 :     第1 レジスタンス

132.78円 :     10月 高値

131.91円 : ピボット

131.08円 :     10月 61.8%

130.55円 :     10月 平均値
130.42円 :     第1 サポート
130.07円 :     第2 サポート 
130.03円 :     10月 38.2%

128.93円 :     第3 サポート
128.33円 :     10月 安値

127.80円 :     第4 サポート(LBO)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成