今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは114.20円
↓下値メドは112.60円
「世界にデフレ輸出する中国」は過去の話。中国の工場渡し価格が過去13年で最大の上昇率。
ドル/円は「円安」がやや失速。高値113.80円、安値113.23円、1日の値幅0.57円。
円安が続くマーケットで、この日は113.56円からスタート。東京時間の安値は113.35円までと下値は堅い。NY時間には、9月米消費者物価指数(CPI)が予想より強かったことに反応して113.80円まで上値を伸ばし2018年12月以来ほぼ3年ぶりの高値を更新しました。
しかし米10年債利回りが強いCPIでも上昇せずに1.52%台まで低下するとドル/円も勢いが途切れ、東京時間の安値水準を下に抜けて113.23円まで下落。終値は113.25円(前日比▲0.35円)。
ドル/円は4営業日連続で円安に動き114円が見えるまでに上昇してきましたが、この日はいったん退却でした。114.50円から115円にかけては、何度も挑戦しては押し戻されている強力な抵抗ゾーン。とはいえ、米長期金利の下げにもかかわらずドル/円が113円台をキープしているのは、円安トレンドが続行中であることを示しています。112.50円を下回るといったん調整の可能性。
トルコリラ/円は、東京市場朝に急落。
エルドアン大統領が、トルコ中銀のメンバー3人を更迭したとの報道がきっかけ。来週のトルコ中銀会合で利下げさせるために布石と考えられています。トルコの政策金利はインフレ率を下回り、すでに実質マイナス金利状態。エネルギー価格が高騰するなかでの再利下げは一段のリラ安を招き、国内インフレを悪化させる懸念があります。
主要指標 終値
今日の為替トレッキング
今日の一言
相場観は重要だが、思い込みはダメ
The Power of Love
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、9月の会合において、政策金利であるFF(フェデラル)金利の目標誘導レンジを、0.00%から0.25%の間に維持することを決定。そして、この目標誘導レンジ水準を「労働市場の状況が最大雇用と評される水準に達し、インフレ率が2%の水準に到達して、なおかつ当面の間2%をやや超えるような軌道に乗るまで維持することが適切である」とのFOMC声明を発表しました。
FRBが自ら定めたこの2つのハードルについて、クラリダFRB(米連邦準備制度理事会)副議長は、「インフレの目標は大きくクリアした。雇用の目標もほぼ達成している」と述べています。
最近2カ月の雇用統計は弱い結果でしたが、FRBは「著しい改善を示している」ので問題なしとの判断。インフレについては、9月消費者物価指数が下落の予想に反して堅調。インフレが中古車価格など一部の商品だけではなく、広範に対して上昇していることが示されました。
この日発表されたFOMC議事録では、緩和縮小が今年11月中旬に始まることが確認されましたが、特にサプライズはなし。すでにマーケットの関心は、いつ開始するかよりいつ終了するかの方に移っているからです。クラリダ副議長によると、緩和縮小の終了時期は来年半ば。そして債券市場は来年11月の米利上げを織り込みはじめています。
FRBはなぜ、それほど早く緩和縮小を早く完了させたいのか。前回コアPCE(個人消費支出)インフレ率が2%を超えたのは2018年で、その時は数カ月しか続きませんでした。2%が3年以上続いたのは、15年間一度もない。この機会を逃すとインフレ率が下がって緩和縮小ができなくなってしまう。つまり、FRBはインフレが「一過性」という考えを捨てていないということです。
今日の注目通貨:ドル/円
予想レンジ ↑114.29円、↓112.71円
↑ 次の目標は114.55円、2018年高値
↓ 113円割れなら、いったん調整モード?
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は113.50円。113.50円より上ならばドル買い優勢、113.50円より下ならばドル売り優勢。
114.59円 : 第4レジスタンス(HBO)
114.55円 : 2018年 高値
114.29円 : 第3レジスタンス
113.99円 : 第2レジスタンス
113.90円 : 第1レジスタンス
113.79円 : 2021年 高値(10月 高値)
113.50円 : ピボット
113.11円 : 第1サポート
113.01円 : 第2サポート
112.71円 : 第3サポート
112.66円 : 10月 61.8%
112.41円 : 第4サポート(LBO)
112.31円 : 10月 平均値
111.96円 : 10月 38.2%
110.82円 : 10月 安値
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