※この記事は2021/6/29に掲載されたものです。

 こんにちは!ふるさと納税コンサルタントの「くみくみ」です。自治体へのアドバイスや試食会などのイベント開催など、ふるさと納税に参画する自治体と寄付者様の間をつなぐ活動を中心に行っています。もちろん私自身も「ふるさと納税」大ファン。毎年、さまざまな自治体のとりくみや返礼品を全力で楽しんでいます。

 2020年に続き、2021年も、コロナウイルス感染拡大で外出を控えねばならず、ライフスタイルやショッピングが変化しています。しかし、ふるさと納税はもともと、自治体と寄付者が、距離を超えてつながることができる素敵な取り組み。コロナに負けずに、ふるさと納税を楽しんでいきたいものです。

 それでは、すでにふるさと納税を楽しんでいらっしゃる方も、まだやったことがないという方にも役立つ、「ふるさと納税が楽しくなる10のテクニック」をご紹介していきましょう!

▼くみくみさんプロフィール

平和な専業主婦だったが、ふるさと納税の魅力にドハマリし、今や自治体からも頼りにされる[ふるさと納税コーディネーター]的な活動を行う、ふるさと納税のプロフェッショナル。

人気ブログ『くみくみのふるさと納税返礼品の記録』を運営。

【1】寄付上限額はサイトでカンタン計算!

 ふるさと納税で寄付できる額は年収ごとに上限があります。まずは自分がいくらまで寄付できるかを把握することが肝心。計算が難しそうだ…と敬遠している方にぜひ知っておいてほしいのが、各種ふるさと納税サイトに設置されているシミュレーターです。ふるさと納税ができるサイトはいくつかありますが、たいていのサイトには、年収や家族構成を入力するだけで、自分が寄付できる金額の上限が自動的に計算できるシミュレーターが設置されています。手元に「源泉徴収票」「確定申告書」を用意して、ぜひサイト上で計算してみましょう!

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【2】年の始めにおおよその計画を立てる!

 冬のボーナス額が分かって、年収が確定してからふるさと納税を追加寄付する人が増えてくる年末。駆け込み寄付すると、12月に返礼品がドカンとまとめて届いてしまい、冷凍庫に入りきらなくなったり、欲しかった返礼品が寄付終了してしまったりと、困った事態も発生しがち。絶対にリピートしたい返礼品、季節限定の産地直送果物など、「どうしてもはずせない返礼品」をリストアップし、優先順位をつけてざっくりと年間計画をたてておくと◎。特にシーズン性のある果物や野菜は、予約受付時期も限定されるため、果物や野菜の旬リストも意識しておくとよさそうです。

【3】届いた書類は置き場所を決めて一括管理!

 返礼品と前後して届く「寄付金受領証明書」。年末年始でまとめて申告しようと思っていると、書類が分散または紛失なんていうことになりがちです。届いた書類はきちんと置き場所を決めて管理しましょう。1年間という期間を考えると、自分の記憶力に自信がない…という方はぜひ、ファイルやフォルダを作って管理することをお勧めします。私は寄付をした順に受領証にナンバリングし、決まったファイルに保管。同時に寄付日、返礼品名、届いた日などをオリジナルの表に入力し、データ管理も行います。来年度の計画を立てる際の参考資料としても威力を発揮しますし、手間は多少かかりますが、確定申告の際の事務処理も結果的にスムーズになるため、おすすめです

【4】ワンストップ特例制度が利用できる範囲内で寄付する!

 確定申告が不要で、自治体へ書類を返送するだけで済む、らくちん制度が「ワンストップ特例制度」。ただし、この制度を利用する場合は、寄付する自治体が5自治体以下に限られます。※間違って5自治体を超える自治体に寄付したとしても、確定申告すれば寄付分は戻ってきます。

 ワンストップ特例制度を活用し、書類を返信したとしても、後々、医療費控除などが発生し、結果的に確定申告することになる可能性もあります。ワンストップ特例制度を利用する場合も、念のために書類は捨てずに、年末まで保管しておきましょう。

 また、返信書類に添付する、運転免許証やマイナンバーカードなどの証明書は、まとめて数枚、コピーを取っておくと、ふるさと納税のたびにコピーを用意せずに済むので便利!案外手間がかるものなので、5自治体分、まとめてコピーしておくことをお勧めします。

【5】クレジットカードやキャッシュレス決済を活用!

 普通のネットショッピングよりも、比較的、寄付金額が高額になりがちなふるさと納税。クレジットカードで決済した場合にもらえるカードのポイント数も期待できます。ふるさと納税サイトの多くはクレジットカード支払いが可能。キャッシュレスペイ企業とコラボしたポイントアップキャンペーンなども積極的に行っています。寄付した際にもらえるポイントもちゃっかりゲットすると、嬉しさ倍増。ふるさと納税といっしょに「ポイ活」もいっしょに楽しんでみましょう!

【6】定期便を活用しよう

 数カ月に1度送ってくれるお米、旬の果物をシーズンごとに内容を変えて送ってくれる自治体など、1回だけでなく数回分の発送となっている「定期便」がお勧め。支払いや書類処理は1度ですむのに、そのあと何度も楽しみが続きます。忘れたころにやってくるサプライズプレゼントのような楽しさがあり、その自治体とのご縁も深まります。

【7】食べ物以外も要チェック!一生ものに出会えるかも!

 肉や果物など見た目にインパクトがある返礼品に目がいきがちですが、調理用品、カトラリーや陶器、伝統工芸品など、生産地が誇る名産品もたくさんあります。職人が丁寧に手作りしたフライパンや鉄鍋、一点ものの器や織物など、「出会えてよかった!」と実感できる逸品も多数! 食品ならば「おいしかった~」と思い出となって残りますが、「消えもの」でない返礼品は、手元に現物として長く残り、使うたびに感動を再認識できます。職人芸が生きるこだわりの一生ものと出会い、改めて日本の製造業の素晴らしさを感じてみては?!

【8】安心の逸品をお中元・お歳暮に!

 自治体を代表する返礼品ですから、自治体の誇りをかけて、自身の逸品が返礼品となることが多いもの。自分用の楽しみだけでなく、大切な人へのお礼の品としても、安心して贈ることができます。知らない自治体からいきなり返礼品が届くと驚かれるため、念のため先方に一報を入れておくと安心ですが、自治体の中には、送り主を自分の名前・住所に変更してくれたり、贈答品用に熨斗をつけてくれる自治体もあります。贈答品としてふるさと納税を活用する場合は、自治体の対応などをサイトやメールで確認しておくと安心です。

【9】品質は高級品と同レベル!訳アリ品で地域を応援!

 形が不ぞろいなだけで味は一級品の果物や、パッケージの角が折れただけで中身は問題なしの工芸品など、ふるさと納税には訳アリ返礼品も多く存在します。味は品質には問題ないと自治体が太鼓判を押している品なので安心。通常より多い量が入っているなど、お得感がある場合が多いのですが、なにより、行き先を失った品や生産者を助けることにもなります。こだわりがない方はぜひ「訳アリ品」で地域貢献も検討してみてください!

【10】自治体との関わりを楽しむ

 ふるさと納税の醍醐味はやはり、自分と自治体の間に生まれる温かいご縁。市長さん、町長さんからの心のこもったお手紙が同封されていたり、寄付後も定期的にメールや小冊子が届くなど、一度生まれたご縁はその後も続きます。届いた返礼品に不備があった場合も「あきらめないで、ぜひ教えてほしい。受け取った方の感想が聞きたい」と、寄付者の方との交流を求めている自治体も本当に多いのです。

 返礼品の使い方などが分からない場合や、質問があるときは、自治体や生産者さんに、メールやファックスで問い合わせをするとよいでしょう。また、「コロナ支援」と銘打った返礼品が増えたのが、今年のふるさと納税の特徴です。自分たちの寄付が、直接、自治体を救い、支えることができるという感動もぜひ味わってほしいですね。

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