優待弁護士・澤井康生さんプロフィール

Profile
澤井 康生(さわい やすお)
1994年早稲田大学政治経済学部卒業、警察官僚、警視庁刑事を経て2003年旧司法試験合格。秋法律事務所のパートナー弁護士、元警察官僚、ファイナンスMBA取得。もともとはJ-REIT(ジェイ・リート:国内の上場不動産投資信託)専門投資家だったが、優待の魅力にハマり、現在は、株主優待メインで優待グルメ生活を送る。無類の甘党。

 今回は新しく成立した岸田政権の下で、株価上昇が期待できる半導体銘柄かつ優待銘柄について、優待弁護士の知識、経験、センスに基づいてセレクトしました。

 その他の判断基準としては株価動向も加味し、戦略的に買っていきたい銘柄を選びました。

 半導体は現在、空前の特需状態とも言われており、スマホ・データセンターや自動車向け需要が旺盛で供給不足が生じているほどです。また、半導体受託生産で世界最大手の台湾TSMCが茨城県つくば市に研究開発拠点を新設し、日本の半導体メーカーも開発に参画することになっています。さらに岸田政権の政策構想でも半導体分野の研究開発税制、投資減税の強化が盛り込まれています。

 これらの事情により半導体銘柄は新たな岸田政権下でも株価上昇が期待できるのではないかと思います。

 なお、株式市場はコロナ・ショックで下落し、まだ回復途上にある銘柄もありますので、株を買うときは最新の株価を確認し自己の判断の責任で投資してください。

楽天証券優待検索より

*株価は2021年10月5日終値

※銘柄詳細は、PCページにてご確認ください。

第1位:新光電気工業

銘柄名 新光電気工業 コード 6967
株価* 3,470.0円 優待発生株数 300株、1,000株
優待内容
権利月
オリジナルカタログギフト。300株は3,000円相当、1,000株は6,000円相当。
3月(1年以上継続保有必要)

 半導体パッケージ、リードフレーム大手でインテルと取引がある会社です。本社が長野県、工場が長野県と新潟県にあることから、優待品は長野県と新潟県の特産品カタログの中から選ぶことになっています。

 私のおススメは3,000円相当の生チーズスイーツセット、6,000円相当の長野県産シャインマスカットです。ほかにも長野県産りんご「シナノスイート」、ジャージーミルクアイスクリーム(3,000円相当)、信州アルプス牛ローストビーフ、焼き菓子詰め合わせ(6,000円相当)もあります。

 1年以上の継続保有が必要なのでちょっとハードルが高いですが、途中で大幅に値上がりしたら売却して利益確定する選択肢もあります。

 以上より新光電気工業は半導体銘柄の中でもメジャークラスでエース級であること、長野県と新潟県の特産品がもらえるということで第1位にランキングとなりました。

第2位:マクニカ富士エレホールディングス

銘柄名 マクニカ・富士エレホールディングス コード 3132
株価* 2,424.0円 優待発生株数 100株、200株、500株
優待内容
権利月
100株は1,000円分のクオカード、200株は3,000円相当のカタログギフトまたはクラブオフ会員サービス、500株は3,000円相当のカタログギフト及びクラブオフ会員サービス。
3月

 独立系の半導体商社です。国内では首位級です。優待品は100株だと1,000円分のクオカードですが、200株以上だと3,000円相当のカタログギフトから選ぶことができます。

 このカタログギフトがとても魅力的でスイーツ、フルーツ、お肉、お魚、お酒がとても充実しているのです。

 私のおススメは山形県産のさくらんぼ「佐藤錦」です。この会社は他の半導体銘柄に比べてそれほど株価が高くないので、少額投資で優待品がもらえる点も魅力的です。ということで第2位はマクニカ富士エレホールディングスになりました。

第3位:イビデン

銘柄名 イビデン コード 4062
株価* 5,590.0円  優待発生株数 100株~4,000株
優待内容

権利月
クオカードまたは名産品カタログギフト。100株は500円分のクオカード、
500株は1,000円分のクオカード、1,000株はカタログギフト3,000円相当、2,000株は
カタログギフト6,000円相当、4,000株はカタログギフト1万2,000円相当。
3月

 インテル向けのICパッケージやスマホ用電子部品でも有名な会社です。岐阜県大垣市の「揖斐川電力株式会社」からスタートして「イビデン」となった会社です。

 優待品はこれまた優待族にはうれしいクオカードまたは名産品カタログギフトです。クオカードはイビデンのオリジナルデザインで、半導体っぽいイラストでかっこいいです。

 カタログギフトは地元岐阜県の飛騨牛、お酒、ブランド米、フルーツジュースなどがあり、グルメ偏差値が高いです。優待月は3月なので今からだと権利確定まで時間があります。その間に大幅に値上がりしたら売却して利益確定する戦略も十分ありです。

第4位:東洋合成工業

銘柄名 東洋合成工業 コード 4970
株価* 13,800.0円 優待発生株数 500株
優待内容
権利月
3,000円相当の千葉県、淡路島特産品。
3月

 半導体、液晶フォトレジスト用感光性材料を製造している会社です。本社は東京ですが、千葉県や淡路島に工場があるため、優待品は千葉県、淡路島の特産品となっています。

 優待品の中身は千葉県産コシヒカリ5キロ、淡路島産たまねぎスープ10食、兵庫県産焼き海苔(のり)のセットです。東洋合成工業は株価がまあまあお高いので500株保有は結構しんどいです。

 しかし、ジャスダックから*東証プライム市場への昇格候補ともうわさされていますので、その点でも株価上昇が期待できる銘柄といえます。

*東証プライム市場とは:2022年4月に新設される東京証券取引所の3つの市場区分のうち、上場基準が最も厳しい市場のことです。ここに残れる企業は時価総額100億円以上などの手堅い大型銘柄です。

第5位:テラプローブ

銘柄名 テラプローブ コード 6627
株価* 1,491.0円 優待発生株数 100株
優待内容
権利月
クオカード1,000円分。
12月

 半導体メモリー、システムLSIのテスト工程を受託している会社で横浜市新横浜に本社があります。

 優待品は優待族の大好きなクオカードです。100株で1,000円分のクオカードがもらえます。

 株価もそれほど高くないので15万円程度の投資でクオカードがもらえます。今年の1月と比較して株価が2倍以上に上昇しているのでまだまだ上昇が期待できそうです。

第6位:日清紡ホールディングス

銘柄名 日清紡ホールディングス コード 3105
株価* 835.0円 優待発生株数 1,000株
優待内容
権利月
3,000円相当自社クループ製品。
12月

 綿紡績事業が有名ですが、実は半導体事業、アナログ半導体やマイクロ波関連技術も手がけている企業です。

 優待品は、日清紡コットン100%クッキングシートほか、不織布製品の詰め合わせなので、奥さまには喜ばれるかもしれません。

 1,000株保有が必要ですが株価が900円前後なので90万円程度の投資で優待品をもらうことができます。

第7位:巴工業

銘柄名 巴工業 コード 6309
株価* 2,408.0円 優待発生株数 100株
優待内容
権利月
赤ワイン1本。
10月

 中堅化学機械メーカーです。デカンタ型遠心分離機が有名ですが、半導体後工程向けはんだ材料も扱っています。

 優待品はなんと赤ワイン1本です。株価もそれほど高くはないので24万円程度の投資で赤ワインが1本もらえちゃいます。

 しかしながら優待弁護士は甘党で、ほとんどお酒を飲まないので、独断と偏見で第7位になってしまいました。ちょうど10月が権利確定日です。12月下旬に優待品が届くのでクリスマスや忘年会にはちょうどよいかもです。