「家計を改善させるために収入UPを目指そう!」と思ったら、残業を増やす、副業をする、配偶者がパートに出るなど方法はいろいろとありますが、働く時間を増やさなければならないことがほとんどでしょう。

 でも、ちょっと待ってください。入る水を増やす前にバケツの穴をふさぐ方が先決です。バケツに穴が開いていては、水を入れても入れても貯まりません。穴をふさげば入る水の量は変わらなくても水は貯まっていきます。

 月1万円稼ぐより月1万円節約する方が実は簡単かもしれませんよ。

月1万円稼ぐには継続が必要だが、月1万円固定費を削減するには1回頑張るだけでいい

 月1万円稼ぐためには毎月働き続けなくてはいけません。でも固定費を月1万円分削減できたらどうでしょうか? 一度手続きをしてしまえば、今後は何もしなくてもずっと1万円削減し続けられます。

 固定費を削減する方法は、効果の高いものからこの3つです。

  1. 解約する
  2. 安いものに変更する
  3. 支払い方法を変更する

 固定費は自動引き落としであることがほとんどのため、利用していないのに支払い続けているということもよくあります。また、必要ないのに解約することが面倒で続けているものも多いです。

 通帳やクレジットカードの明細をひとつずつ確認してみてください。契約はいつでもできますから、本当に必要なもの以外は試しに一度解約してみましょう。

 電気、ガス、通信費、住宅ローンなどでは同じようなサービスでも料金の安い会社があります。同じ商品がドラッグストア、スーパー、コンビニによって料金が変わるように、同じ電気、ガス、通信、借入でも契約する会社によって料金が変わります。

 便利な比較サイトがありますので、「電気代 シミュレーション」、「ガス代 シミュレーション」などで検索してみてください。

 支払い方法を変更するだけでお得にすることができます。ポイントがつくクレジットカードで払った方が現金や口座振替で払うよりもポイント分お得です。また、月払いよりも年払いの方が割引があることが多いです。どうせ支払うものならば、お得な支払い方法に変更しましょう。

浪費を減らせば、働く時間も減らせる

 その出費は本当に価値あるものなのか、考えたことはありますか? 生活に必要な出費は消費です。金額以上の価値を生み出すことができる出費は投資です。価値を生まない出費は浪費です。

 働く意欲につながるご褒美やリフレッシュになる旅行やレジャーなどは浪費ではなく投資としての意味合いもあるかとは思いますが、その回数は妥当でしょうか。回数が増えると1回あたりの投資効果は薄れてしまいます。

 ストレス発散のための支出は根本解決にはならず浪費となることも多いでしょう。支出自体がなくなれば、その支出のために働く必要はなくなります。浪費を減らすことで仕事を増やすどころか減らしてもよくなるほどに家計は改善するはずです。

収入と手取り額は違う

 残業や副業などで収入を増やそうとしたときは、額面の収入金額と実際の手取りの金額に差が出ることに注意が必要です。所得の種類によっては税金や社会保険料が引かれます。

 1万円追加で稼いだからといって1万円使ってしまうと、結果的に家計の支出が増えてしまいます。使うときには実際にいくら手元に入るのかを考えた上で使わなければいけません。

 ですが、家計を改善したければ、収入を増やしても浪費をせず、貯蓄や投資など価値あるものにお金をまわすことをオススメします。

 いかがでしたか? 手取りで1万円を稼ぐには1万円以上稼ぎ続けなければいけません。頑張って稼いだお金は生活を豊かにしたり、楽しく過ごすために使いたいものです。収入を増やすために働く時間を増やしてしまうとよいお金の使い方をする時間が減ってしまいます。

 まずは固定費や無駄な浪費を削減し、本当に好きなことにお金も時間も使えるようにできたらいいですね。