気になるあの本をチェック!

老後資産の一番安全な運用方法 シニア投資入門

答えてくれた人

アスコム メディア開発部 副編集長 中山景さん

著者ってどんな人?

西崎努さん
 リーファス株式会社 代表取締役社長。SMBC日興証券で全国トップセールスとして活躍し、2017年に独立した独立系ファイナンシャルアドバイザー。

「貯蓄だけだと老後が不安」「退職金の使い方に悩んでいる」「金融機関で勧められた商品で失敗した」という人たちの駆け込み寺として、定年前後の世代を中心に相談が殺到。

 無駄と不安をなくす投資の見直しで多くのシニア層のお金を守り、預かり資産はわずか4年で90億円を超える。

どんな人にオススメ?

・50代以上で、まとまった額の資産や退職金、相続資産の運用などを考えている方。

・特に、現在大手金融機関で運用しているものの、いまいち不安や疑問がある方。

この本の、ここが読みどころ!

 138ページからの「これが出たら要注意! 金融機関のセールストーク」は、実践的な営業対策として面白く読めると思います。

 実際に大手証券会社にいた著者が「めちゃめちゃ”あるある”ですよ」「みんなこれ言うんですよね」と何度もお話しされていたので、お役立ちコンテンツにしてみました。

 窓口に相談に行かれる際には、要注意フレーズをノートや手帳にメモしておいて、冷静に判断するためのお守りにしてもらいたいです。

 あとは66ページからの債券の説明も一読の価値ありです。なぜプロが安定運用に債券を多く組み込むのかがよくわかります。

編集者の制作秘話

 若い人の資産形成ではなく、シニア層の資産運用に振り切ったところがこの本の魅力です。

 シニアとひとくくりにされることを嫌がる方もいるかもしれません。それでもあえて「シニア投資」としたのは、年代によって最適な運用方法は全然違うことをはっきりさせたかったからです。

 投資の基本や積立投資のやり方を解説したベストセラーはいくらでもありますが、「老後のまとまった資産をどう運用するか」に特化した本は、あまりないのでは。

 特に債券投資の魅力や、実際の買い方は、ちょっとマニアックで他にないノウハウです。

 若い世代にとっては、親の資産運用に役立つこともあるので、「うちの親、変な投資してないかな」と心配な方にもオススメです。