今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは112.35円
↓下値メドは110.40円
英国で深刻なガソリン不足。 流通網混乱によるパニック買いで軍隊も出動
緊急告知!本日16時「お金と投資をもっと身近に!」をコンセプトにした番組「先取りマーケットレビュー」に出演します。円安はどこまで続くのか?10月ドル/円の予想と2022年の相場展望について解説します。ぜひご覧ください!
28日(火曜)のドル/円は「円安」続行。高値111.64円安値110.93円1日の値幅0.70円。
円安の勢いが強まるなかでこの日は110.95円からスタート。東京時間朝からほとんど下がらず安値は110.93円まで。すぐに押し目買いが入り上昇すると午後には111円にのせ欧州時間には111.64円まで上値を伸ばす。7月高値111.66円直前で111円台前半まで下げる場面がありましたが円安勢力を維持したまま終値は111.51円(前日比+0.50円)次の目標は2020年高値の112.22円。
今日は中央銀行総裁の発言に注目。金融シンポジウム「ECBフォーラム」において日本時間深夜から主要中央銀行総裁による討論会が行われる予定です。29日にベイリーBOE(イングランド銀行)総裁、ラガルドECB(欧州中央銀行)総裁、黒田日銀総裁、そしてパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が参加します。
米国でまた「あの問題」が発生しています。米政府機関の閉鎖が米会計年度末の今週30日に迫っているのです。問題というよりは恒例行事なのですが保健所も閉鎖となればコロナ対策にも深刻な遅れがでることになります。この問題を回避するにはバイデン民主党がつなぎ予算を成立させる必要があるのですが野党共和党は法案の審議入りを否決。
これまでの例では政府機関閉鎖による支持率の低下は野党よりも与党の方が大きい。来年の中間選挙をにらんで共和党は譲歩するつもりはないでしょう。その意味では経済問題というより政治問題ですが株価への影響がないとはいえません。
さらに債務上限問題も迫っています。イエレン財務長官が、米財務省は10月8日借り入れ上限に達すると警告しています。
主要指標 終値
※9月30日の毎ヨミ!為替Walkerは休載です。
今日の為替トレッキング
今日の一言
困難な時期というものは永遠に存続しない。だが困った人々というのは常に存在する
Money Money Money
米国の債務上限の期限が迫っています。
バイデン民主党は総額3.5兆ドルのインフラ投資法案に債務上限引き上げを盛り込み、共和党の支持なくして独自に成立させようと目論んでいました。これに対して共和党は猛烈に反発し、上院において法案審議を阻止する議事妨害を行使。法案審議を進めるには60票の賛成が必要でしたが投票結果は賛成48に終わりました。
そのため民主党は法案から債務上限に関する規定を削除し、つなぎ予算(funding bill)のみの成立を目指しましたが27日の投票では共和党の反対で必要な票数に達せず、法案は事実上否決。つなぎ予算は9月末つまり明日までに成立しなければ政府機関が閉鎖されてしまうので、民主党は早急な対応を迫られています。政府機関閉鎖を許した与党は過去の例からも支持率急落の憂き目にあっているので来年の中間選挙をにらんで民主党は神経質になっています。
バイデン大統領は今年4月、「米国における一世代に一度の投資」と銘打って大インフラ投資計画を発表しました。1950年代の州間高速道路システムの建設以来、過去70年間で最大規模の計画です。
バイデン大統領のインフラ投資計画は橋や道路の建設といった「オールド・エコノミー」だけではなく水道管交換や高速ブロードバンドなどの整備や人工知能(AI)など研究開発投資に防衛関連以外としては過去最大の投資金額を見込んでいます。
バイデン大統領は「インフラ計画は中国との競争で不可欠」であると強調。インフラ計画には中国からの部品供給の依存度を下げるために半導体のサプライチェーン(供給網)強化も盛り込まれています。バイデン政権が中国との対立姿勢を明確にしたことは地政学的にも重要です。両国の緊張関係はトランプ前大統領時代よりも高まったとも考えられます。
この1兆ドル規模のインフラ投資法案については、30日に米下院で採決を行う予定。(上院では8月10日に「超党派」で可決。)ただ社会福祉や気候変動などに対応した3.5兆ドル規模の歳出法案については下院は審議入りの日程をまだ決めていません。
過去70年間で最大規模となるインフレ投資計画は米国の景気回復をさらに後押しするとの期待がありますが支出は約8年間に渡って行われるため、(現金給付のような)即効的な成長効果は期待できないようです。
バイデン・インフラ投資計画には財源をどうするのかという大問題があります。1.9兆ドルの追加経済対策については 速やかな経済成長を促すことによって財政赤字は減らすことは可能という考えのもとイエレン財務長官は米国債発行で賄う考えです。
しかしさすがにインフラ投資計画については米債発行だけでは足りず増税は避けて通れない。インフラ投資は資産の再配分であって景気刺激策としての即効性はないと指摘される理由です。ただ超党派の上院議員グループとの合意には法人税増税は盛り込まれていません。
バイデン・インフラ投資計画に対するマーケットの関心はいまひとつのようです。景気刺激策のような即効性がないせいかもしれません。しかし金額の巨大さを考えるなら米10年債利回りとドルの方向に少なからぬインパクトを与えることになるでしょう。
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑131.27円 ↓127.42円
↑ 130円回復で9月高値130.75円を目指す
↓ 127円台堅かった
今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は129.34円。
129.34円より上ならばユーロ買いが優勢、129.34円より下ならばユーロ売りが優勢。
2021年これまでの高値は134.12円安値は125.09円。平均値は129.61円。
1日の最大値幅は1.85円最小値幅は0.29円。平均値幅は0.67円。
2021年のこれまでの値幅は9.03円。
134.12円 : 2021年 高値
132.00円 : 第4 レジスタンス(HBO)
131.27円 : 第3 レジスタンス
130.75円 : 09月 高値
130.53円 : 第2 レジスタンス
130.31円 : 第1 レジスタンス
129.67円 : 09月 61.8%
129.34円 : 09月 平均値
129.34円 : ピボット
129.00円 : 09月 38.2%
128.38円 : 第1 サポート
128.16円 : 第2 サポート
127.93円 : 09月 安値
127.42円 : 第3 サポート
126.69円 : 第4 サポート(LBO)
※9月30日の毎ヨミ!為替Walkerは休載です。
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