11月の株主優待銘柄

 2021年11月は、11月26日(金)が権利付き最終日、土日を挟んで29日(月)が権利落ち日、翌日の30日(火)が権利確定日になります。11月26日(金)に優待株を購入し、月曜日の29日まで持ち越すことが優待取得の条件です。

 11月の優待株は31銘柄※と少ないながら、キユーピーのドレッシングやアヲハタのジャム優待、サムティの宿泊券優待、串カツ田中ホールディングスや銚子丸の飲食券優待など、魅力的な優待が豊富です。

 また、業績好調で値上がり益にも期待できる住宅・建設会社などのクオカード優待もそろっています。179※と銘柄数が多い12月優待株の取得も視野に、うまく資金を配分して、少数精鋭で狙っていきたい月といえるでしょう。
※楽天証券 株主優待検索より

 そんな11月優待の人気No.1はヴィレッジヴァンガードコーポレーションの買物券優待です。

 11月末の年1回、100株以上の保有で一律、1,000円のお買物券10枚、1万円分が贈呈されます。1年以上の継続保有だと11枚・1万1,000円分、2年以上継続保有だと12枚・1万2,000円分まで増額されます。

 オンラインショップや「ヴィレッジヴァンガードダイナー」では利用できませんが、同社の楽しい雑貨類が大好きな人には割のいい優待といえるでしょう。

 第2位は食品会社のキユーピーの自社商品詰め合わせ優待です。権利取得には半年以上の継続保有が必要で、11月末の年1回、100株保有でマヨネーズ、ドレッシング、ジャムなど自社商品1,000円相当(前期実績では商品5点)が贈られます。

 3年以上継続保有すると1,500円相当(商品7点)にグレードアップ。生活必需品として役に立つ優待です。

 第3位は住宅メーカー・タマホーム。11月末と5月末の年2回、100株以上の保有で一律、各500円分の株主限定クオカードが贈られます。

 3年以上長期保有すると、倍の1,000円分(年間2,000円分)に増額。同社はコロナ禍による在宅勤務時間の増加で戸建住宅の販売が絶好調。株価も今年初めから倍以上に値上がりしています。

 優待制度がある成長企業の株は、優待をもらい続けることが長期保有のモチベーションになり、その結果、大きな値上がり益もあわせてゲットできる点が魅力といえるでしょう。

 第4位は投資用マンションやホテル事業を手掛ける不動産会社・サムティのホテル宿泊券優待です。

 権利取得には200株以上の保有(投資金額約47万円)が必要となりますが、200株の場合、年1回、11月末に同社が関与する「センターホテル東京」「エスペリアイン大阪本町」など全国13ホテルの無料宿泊券1枚がもらえます。

 同社も業績好調が続く成長株で、株価はコロナショックがあった2020年3月から2.4倍まで上昇しています。

 第5位は、医薬品・化粧品メーカーのアステナホールディングス。同社は2021年6月にイワキから社名変更したばかりで、今回、人気順位が上がりました。

 1年以上の継続保有が優待取得の条件です。100株を1年以上3年未満保有すると11月末の年1回、3,000円相当の自社商品が贈られます(1,000円相当の商品・寄付も選択可能)。3年以上の保有になると自社商品5,000円相当に増額されます。

 薬用ハンドクリームなどの自社商品以外にも麺やコーヒー、カレーといった食品も選択可能。同社も増収増益が続く好業績株で株価も上昇が続き、配当利回りも2.8%と高めです。

 第6位は分譲マンション建設会社・ファーストコーポレーションのクオカード優待です。

 500株以上(投資金額約40万円)を1年以上継続保有する必要がありますが、その場合、11月末の年1回、500株保有で2,000円分のクオカードがもらえます。

 同社は配当性向30%を経営目標に掲げ、配当利回りが3.6%台と高いことも魅力です。

 第7位は東海圏に業務用食品スーパーを展開する大光のクオカード優待。100株保有では11月・5月末の年2回、クオカード各500円(年間1,000円)分がもらえます。

 近くに同社のスーパー「アミカ」があれば、そのクオカード持参で各1,000円(年間2,000円)分のアミカ商品券に交換可能です。

 第8位には優待内容の拡充もあって、ネット通販会社・アスクルが順位を上げてランクインしました。11月・5月末の年2回、100株以上の保有でネットショップ「LOHACO」で使える2,000円分の割引クーポンを送付してくれます。

 クーポンは税込3,300円以上の注文につき1回限りの利用が可能。同社の優待権利確定日は月末ではなく11月20日(土)なので、今回は11月17日(水)までに株式を購入する必要があります。

株主優待のある成長株で優待テンバガーを狙おう!

 11月優待の中でも、戸建住宅のタマホームや中古バイク販売のバイク王&カンパニー(100株以上で11月末の年1回、1万円分のバイク購入割引優待券など)、公共インフラ向け建設コンサルタントのE・Jホールディングス(100株の場合、11月末の年1回、クオカード1,000円分)などは業績も好調で、株価が長期間にわたって右肩上がりで上昇しています。

 最近は長期継続保有が優待取得の前提になっている企業も多いですが、成長力のある企業の株を優待目的で長期保有していたら大きな値上がり益もゲットできた、といったサクセスストーリーも夢ではありません。

 東証1部昇格や2022年4月4日から新たに始まる「東証プライム市場」入りを目指す成長企業の場合、株主数を増やし、売買高を上げる目的で優待制度を導入している企業も数多くあります。

 そういった成長企業に投資して、優待品だけでなく、優待テンバガー(株価10倍)株を狙うのも株主優待投資のもう一つの醍醐味(だいごみ)といえるでしょう。

 来月はいよいよ優待権利月が集中する12月。これまでとは少し違った「値上がり益」重視の視点で優待株を選ぶのも一つのやり方かもしれません。

11月株主優待 人気ランキング

1位 ヴィレッジヴァンガードコーポレーション

優待発生金額※1:110,200円
ヴィレッジヴァンガードコーポレーション​の優待品例:買物券

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生株価※1
2 2809 キユーピー 自社商品 271,500
3 1419 タマホーム  クオカード 271,400
4 3244 サムティ 無料宿泊券 469,800
5 8095 アステナホールディングス 自社グループ商品等 65,000
6 1430 ファーストコーポレーション クオカード 397,500
7 3160 大光 クオカード 70,300
8 2678 アスクル 買物割引券 164,000
9 5942 日本フイルコン クオカード等 52,800
10 3547 串カツ田中ホールディングス 食事優待券 246,800

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>

※この記事は銘柄を推奨するものではありません。
※売建可能数量や日歩は、楽天証券にログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(9月30日) × 優待獲得最低株数*で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2021年9月24日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 11月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

 ※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。

 ※楽天証券ウエブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、以下の通り、「国内株式 現物・信用」→「株主優待」とクリックしてください。

 次に、水色の文字で「株主優待検索>」と出ているところをクリックしてください。

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