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米国では9月の夏休み明けに備えて『バックトゥスクール商戦』と呼ばれる消費が8月に盛り上がります。特に今年は新型コロナウイルスの影響で閉鎖やオンラインとなっていた学校が本格的に再開されるため、例年以上に盛り上がった可能性があります。週間小売売上高のデータも好調な『バックトゥスクール商戦』を示唆しています。
【ポイント1】8月の消費は年末商戦に次ぐ規模
米国では9月の夏休み明けに備えて『バックトゥスクール商戦』と呼ばれる消費が8月に盛り上がります。季節調整前の小売売上高を見ると、8月の消費は5月のドライブシーズンと並び、年末商戦に次いで消費が盛り上がる月となっています。中でも書籍や事務用品は8月の消費が例年トップとなっています。
特に今年は新型コロナウイルスの影響で閉鎖やオンラインとなっていた学校が本格的に再開されるため、例年以上に『バックトゥスクール商戦』が盛り上がった可能性があります。
【ポイント2】週間小売売上高は好調
8月3週目までのデータが発表されている週間小売売上高を見ると、前年比+15%を超える良好な内容となっており、好調な『バックトゥスクール商戦』を示唆しています。
【今後の展開】リスクはデルタ型の感染拡大
リスクはデルタ型の感染拡大です。米国では南部を中心に新型コロナウイルスの感染が再度増えており、病床使用率や一日当たりの死者数が過去最高を更新している州もあります。また、ワクチンを接種しているにもかかわらず感染するブレークスルー感染も報告されています。
学校再開によってデルタ型の感染がさらに拡大すると再度行動制限が強化され、年末商戦に影響が出てしまう可能性もあります。
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