8月の株主優待銘柄

 8月の優待株は権利付き最終日が8月27日(金)、権利落ち日が8月30日(月)と、土日を挟んだスケジュールです。月末の31日(火)が権利確定日になります。8月27日(金)までに優待株を購入し、土日は持ち越して、翌週の30日(月)まで保有することが優待権利獲得の条件です。

 8月の銘柄数は104(※)で7月優待の32(※)から増加。スーパー、家電量販店、外食系が多い2月末決算企業の2月、8月末の年2回優待がたくさんそろっています。

 ご紹介するランキング8位より下位の企業を見ても、カラオケ「まねきねこ」のコシダカHDの施設利用券、サイゼリヤの食事券、ミニストップのソフトクリーム無料交換券、アパレルのバロックジャパンリミテッドの買物券など、外食やショッピングに助かる優待ばかりです。

 優待券が届くのは11月中旬前後になりますが、その頃にはさすがにコロナも下火になっている可能性もあり、株価が割安なときに優待取得したい人には狙い目の季節といえるかもしれません。
※いずれも楽天証券 株主優待検索より

 そんな8月優待株の人気トップは、全優待株の中でも人気2位のイオン。2月・8月末の年2回、「株主さまご優待カード」が発行され、100株保有だと半年間の買物総額の3%が後日、キャッシュバックされます。

 イオン、マックスバリュをはじめ、首都圏にも多いコンビニの「まいばすけっと」など、さすが国内流通No.1企業だけあって、使える店舗は多数。

 毎月20日、30日の「お客さま感謝デー5%割引」と併用できるので、株主になったら20日、30日は「イオンでまとめ買い」が超お得になります。

 株主カードの提示で、イオンシネマの映画鑑賞が1,000円になるなど、グループ会社での会計時割引・優待料金特典も受けられます。

 第2位はこれまた人気の高い家電量販店ビックカメラの買物券優待。2月・8月末の年2回ですが、もらえる買物券の額は違っていて、100株保有では2月2,000円分、8月1,000円(1,000円買物券1枚)分になります。

 その代わり、8月末株主には1年以上2年未満の継続保有なら追加で1,000円分、2年以上なら2,000円分がもらえる保有期間に応じた優待があります。日用品など品ぞろえが充実した同社のネット通販サイト「ビックカメラ.com」でも利用可能で、使いやすい優待です。

 第3位は牛丼チェーン吉野家ホールディングスの飲食券優待。2月・8月末の株主に年2回、各3,000円(300円券×10枚)分、年間6,000円分のサービス券が進呈されます。

 傘下の「はなまるうどん」でも使えるので、ランチでよく利用する人には本当にありがたい定番の人気外食系優待です。

 第4位は喫茶店チェーンのコメダホールディングスの自社電子マネー優待。2月末、8月末の年2回、株主優待用プリペイドカード「KOMECA」に各1,000円(年間2,000円)分の優待金額がチャージされます。

 第5位は百貨店・高島屋の買物割引カード。2月・8月末の年2回、高島屋の各店やオンラインストアでの買物が10%割引になる「株主優待カード」が贈られます。利用限度額は半年で30万円まで。高島屋の有料文化催に無料で入場できる特典もあります。

 第6位はベビー用品の西松屋チェーンの買物カード優待。2月末、8月末の年2回、100株保有で各1,000円(年間2,000円)分が入金されたプリペイドカードが贈呈されます。

 2月株主には3年以上の継続保有で500円分がプラスされる長期保有優遇制度もありますが、8月株主には適用されません。また権利付き最終日が8月18日(水)と早いので注意しましょう。

 第7位は学習塾の明光ネットワークジャパンのクオカード優待。配当利回り4%超の高配当株としても知られる同社ですが、8月末の年1回、100株保有で500円分のクオカードが贈られ、3年以上継続保有すると1,500円分に増えます。

 第8位はマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東などを傘下に置くユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの買物割引券です。2月、8月の年2回、100株保有で各3,000円(年間6,000円)分の株主優待券がもらえます。

 100株・約11万円の投資金額で年間6,000円なので、お得度の高い優待です。買物券の代わりに、新潟こしひかり2kg、横須賀海軍カレー(200g×5袋)など、かなり豪華な優待品も選べます。

外食系の多い8月優待株はコロナの感染状況に特に注意!

 流通、外食、百貨店、アパレルなどコロナで打撃を受けた業種が集まる8月優待。6月20日以降、東京、大阪など10都道府県に発令されていた緊急事態宣言は沖縄を除いて解除されましたが、まだまだ感染者の拡大には注意が必要です。

 8月末といえば、予定では東京オリンピックが終わり、8月24日からはパラリンピックが始まることになっています。

 しかし、インド由来の変異株が世界的にも猛威を振るっており、五輪で海外から多数のアスリート、関係者が来日した場合、国内の感染状況がどうなるか、まったく読み通せない状況です。

 コロナ禍の収束が長引くようだと株価低迷もありえるので、外食や店舗でお買物系の8月優待株には特に注意が必要でしょう。

 まずは7月23日からの東京オリンピックが無事開催されるのか、開催された場合、感染状況はどうなるかなどをチェックして判断しましょう。

8月株主優待 人気ランキング

1位 イオン

優待発生金額※1:297,700円
イオン
の優待品例: 買物返金カード等

順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生株価※1
2 3048 ビックカメラ 買物券 110,700
3 9861 吉野家ホールディングス 飲食券 214,200
4 3543 コメダホールディングス 自社電子マネー 206,600
5 8233 高島屋 買物割引カード 122,600
6 7545 西松屋チェーン 買物カード 148,800
7 4668 明光ネットワークジャパン クオカード 57,500
8 3222 ユナイテッド・スーパーマーケット・
ホールディングス
買物割引券 108,800
9 2157 コシダカホールディングス グループ施設利用券 61,800
10 7581 サイゼリヤ 食事券 268,300
※クリエイト・レストランツ・ホールディングス(第4位)は決算に継続疑義注記がついているため除外。また、ライトオン(第11位)も継続前提に重要事象の記載があるため除外しています。

最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>

※この記事は銘柄を推奨するものではありません。
※売建可能数量や日歩は、楽天証券ウェブサイトにログインいただくとご覧いただけます。
※株主優待・配当金は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のホームページ等にてご確認ください。
※1優待発生金額 = 前営業日終値(7月1日) × 優待獲得最低株数*で計算した金額です。
※このランキングは楽天証券での保有されているお客様の人数が2021年6月23日時点で多い順番です。

「株主優待検索」のやり方

 8月の人気優待銘柄を「株主優待検索」で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。

※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。
※楽天証券ウェブサイトのトップページから、「株主優待検索」を開く場合は、「国内株式」→「株主優待」とクリックしてください。次に、水色の文字で「株主優待検索」と出ているところをクリックしてください。

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