今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは111.75

下値メドは19.20

多くの国で空前の起業ブーム。個人が自由時間とテクノロジーを活用

 16日(水曜)のマーケットはドル全面高。ドル/円の高値は110.72円、安値109.81円、1日の値幅は0.91円。

 この日のドル/円は110.02円からスタート。しばらく近所をウロウロしたあと、NY時間朝に109.81円まで下落。しかし、FOMC(米連邦公開市場委員会)の発表後は110.72円まで急上昇。終値は110.71円(前日比+0.65円)。

今年の高値110.97円がそこに見えています。111円ではモデル系ファンドなどがブレークアウト戦略の買いを仕掛けてくるといわれています。一方、下方向は109円台前半が強いサポート。108円台を最後に見たのは5月26日。

 16日のユーロ/円は下落、ユーロ安。この日は133.39円でスタート。東京時間午後に133.59円まで上昇して高値をつけますが、133円台後半は重く、徐々に下落。FOMC発表後は、ユーロ/ドルが対ドルで大幅下落した影響で132.69円まで下落して安値。終値は132.83円(前日比▲0.65円)。

 ユーロ/ドルは1.2124ドルでスタート。高値は欧州時間朝につけた1.2135ドル。FOMC発表後に急落して1.1995ドルまで下げました。1.20ドル割れは約1カ月半ぶり。終値は1.1997ドル(前日比▲0.0129ドル)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

ちゃんと仕事を終えたかったら、他人に任せず、自分でやることだ

Get It On

 今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)のサプライズは「ドットチャート」でした。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する米国の政策金利FF(フェデラルファンド)レートの見通しで、毎年3、6、9、12月に公表されます。それぞれがひとつの点(ドット)として散布図になっているため、このように呼ばれています。

 前回3月の時点では、FOMCメンバーによる金利予想のメディアン(中央値)は「2023年(今後2年間)末までゼロ金利維持」。「2023年末までのゼロ金利解除」を予想していたのは18人中7人。FRB利上げは2024年というのが市場のコンセンサスになっていました。

 ところが今回、その金利予想の中央値が、ゼロ金利維持から「2回利上げ」まで一気に2段階シフトアップ。米指標が強いこともあって、FRB(米連邦準備制度理事会)がタカ派的になるとは考えられていましたが、これほど急激な変更が起きるとはマーケットは予想していなかった。

 ドルが買われ、米10年債利回りは1.57%に上昇。しかし、下のチャートを見てわかるように、米長期金利はこの数週間下げていた分が元に戻っただけであって、利上げ前倒しを織り込んだとまではいえません。パウエルFRB議長は「ドットチャートはメンバー個人の見解であって、FOMCの政策予定ではない」と述べています。