今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは110.30

下値メドは109.80

米国の企業倒産件数は「過去最低」 政府のコロナ援助と低金利のおかげ

 15日(火曜)のドル/円は110円台で横ばい。高値110.17円、安値109.99円、1日の値幅は0.18円。 

 この日は110.06円からスタート。日本時間夕方に一瞬109.99円まで下げるもすぐに戻し、110.17円まで反発。終値は110.07円(前日比▲0.02円)。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は、今日までの日程で会合を開いています。FOMCは、最近のインフレ率の上昇を踏まえ、やや「タカ派的」なコメントを出す可能性が高く、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は緩和縮小の議論開始に言及することが期待されています。

 NY連銀が実施した調査によると、1年先の期待インフレ率は過去最高の4%までに上昇しています。FRBのクラリダ副議長は今月初めに「今後の会合で債券購入の縮小を検討する可能性がある」と、緩和縮小の可能性について初めて公に言及しました。クォールズ副議長はさらに一歩踏み込んで「今後の会合で、債券購入のペースを調整する議論を始めることがFOMCにとって重要なことになる」と発言。

 ただ、FRBは「インフレは起きても一過性」というのが基本スタンス。ならば緩和縮小は必要ないのか。それでも準備を始めるのか。するにしてもしないにしても、どのようにマーケットに説明するのか。これが今回のFOMCのポイントになるでしょう。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

過ちを犯したことを悔やんで、あれこれと取りつくろおうと心配するのは、たとえば茶碗を割って、そのかけらを集めて合わせてみるようなもので、何の役にも立たぬことである - 西郷隆盛

利上げのヒントはドットチャートに

 今回のFOMC(米連邦公開市場委員会)のもうひとつの注目は「ドットチャート」です。ドットチャートとは、FOMCメンバーが予想する米国の政策金利FF(フェデラルファンド)レートの見通しで、毎年3、6、9、12月に公表されます。それぞれがひとつの点(ドット)として散布図になっているため、このように呼ばれています。

前回3月は、FOMCメンバーの18人中7人が「2023年末までに利上げ」を予想していました。逆に言えば、18人中11人が「金利据え置き」を予想していたことになります。FRB利上げは2024年以降という予想の根拠でもありました。

 しかし、今回のFOMCでは、2023年の金利予想の中央値が「据え置き」から「利上げ」に変わるとの予想が広がっています。メンバー3名以上が予想を利上げに変更すると考えているのですが、そうならなかった場合、失望からドル売りが一気に強まる可能性もあります。パウエルFRB議長は「ドットチャートはメンバー個人の見解であって、FOMCの政策予定ではない」と述べています。

今日の注目通貨:豪ドル/円

今週のレンジ予想 ↑85.27円 ↓83.93円

 今週の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は、84.60円。
84.60円より上ならば豪ドル買いが優勢、84.60円より下ならば豪ドル売りが優勢と判断します。

 2021年これまでの高値は85.80円、安値は78.85円。平均値は82.33円、値幅は6.95円。
1日の最大値幅は1.84円、最小値幅は0.19円。平均値幅は0.64円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて5.24円の円安。

85.80円 : 2021年 高値  
85.52円 : 第4レジスタンス (HBO)
85.27円 : 第3レジスタンス
85.19円 : 06月 高値
85.01円 : 第2レジスタンス

84.93円 : 第1レジスタンス
84.85円 : 06月 61.8%
84.75円 : 06月 平均値
84.64円 : 06月 38.2%

84.60円 : ピボット

84.30円 : 06月 安値
84.27円 : 第1サポート
84.19円 : 第2サポート 

83.93円 : 第3サポート
83.68円 : 第4サポート  (LBO)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2021年 豪ドル/円データ