2021年5月個人投資家に人気だった銘柄は?
2021年3月1日~5月28日のS&P500指数の推移
5月のS&P500指数は、金利や物価の先高観が重しとなり、ほぼ横ばいの推移となりました。
2021年5月米国株式買付者数ランキング
順位 | ティッカー | 前月順位 | 銘柄名 | 関連するテーマ |
---|---|---|---|---|
1 | SPYD | 1 | SPDRポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | ETF、高配当株式 |
2 | VOO | 4 | バンガードS&P 500 ETF | ETF、S&P500 |
3 | AAPL | 3 | アップル | スマホ、PC |
4 | VTI | 9 | バンガード トータル ストック マーケットETF | ETF、米国株式 |
5 | T | 7 | AT&T | 通信、高配当、 配当貴族 |
6 | VYM | 6 | バンガード 米国高配当株式ETF | ETF、高配当株式 |
7 | QQQ | 10 | インベスコQQQ 信託シリーズ1 | ETF、ナスダック100 |
8 | SOXL | 16 | Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF | ETF、半導体 |
9 | HDV | 8 | iシェアーズ コア米国高配当株ETF | ETF、高配当 |
10 | TSLA | 5 | テスラ | 電気自動車 |
注:楽天証券の買付者数ベース、2021年5月1日~5月31日、国内約定日ベース |
5月に当社で最も米国株式買付者数が多かった銘柄は、引き続きSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)でした。上位10銘柄のうち7銘柄をETF(上場投資信託)が占めており、先月の5銘柄から増加しました。
相場全体がほぼ横ばいで推移する中、個別銘柄よりもETFに資金を注いだ投資家が多かったようです。
1位のSPYD購入者は、相場がこう着状態であることを利用して配当を狙いにいく戦略。7位のQQQ購入者は、近頃人気が低下しているグロース株の復活を狙っているとみられます。
個別銘柄では、先月2位だったコインベース(COIN)はランキングから外れ、人気が低下。こちらの銘柄は、4月14日に上場したばかりでしたが、以降の株価はさえない推移となっています。
コインベースの株価(5月28日まで)
ランキング上位の銘柄の最近の動向を確認
SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
SPYDの株価(6月3日まで)
個人投資家から今月も高く支持されたSPYD。総経費率が0.07%に抑えられており、市場全体が伸び悩む中で高配当を狙える魅力的なETFといえるでしょう。
直近の組み入れセクターは、金融株が24%、不動産が19%、エネルギーが14%とバランスが取れたポートフォリオになっています(2021年6月2日時点)。
Direxionデイリー半導体株ブル3倍 ETF(SOXL)
SOXLの株価(5月28日まで)
5月のランキングで最も特徴的だったのは、Direxionデイリー半導体株ブル3倍 ETF(SOXL)がランキングに入ったことです。
このETFは、ベースとなるSOX半導体指数の300%のパフォーマンス(手数料および経費控除前)に連動する投資成果を目指しています。
SOXLの株価は5月下旬以降、回復傾向にありますが、チップ単価の高止まりや、将来的な需要の高まりが期待されているとみられます。
テスラ(TSLA)
テスラの株価(6月2日まで)
10位に滑り込んだテスラ(TSLA)。こちらも株価を見ると5月中旬から回復傾向でしたが、足元は上昇基調が一服。長期的な成長ストーリーが魅力の銘柄ですが、テスラは半導体の不足や、それに伴う単価の上昇が向かい風になる企業でもあります。足元で金利高が意識されていることもあり、積極的な買いが入りづらい状況です。
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