今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.90円
↓下値メドは108.45円
コロナ後の売り上げは「インスタ映え」するかどうかで大きな差
27日(木曜)のドル/円は大きく円安に動き、110円に接近。高値109.92円、安値109.04円、1日の値幅は0.89円で、前日の約2倍。
この日は109.11円からスタートして、東京時間午後に安値109.04円をつけてから109円台前半の動きが続いていました。しかし、NY時間の朝からドル買いが活発になると109.92円まで大きく上昇。終値は109.84円(前日比+0.70円)。終値109円台は2営業日連続。
ドル/円は、5月の高値を更新それまでの高値はCPI(消費者物価指数)発表後につけた109.72円でした。ドル買いの理由としては、 FRB(米連邦準備制度理事会)高官から、緩和縮小の議論開始に含みを持たせる発言が今週になって活発になっていることがあります。
イエレン財務長官は、インフレは一過性だが、今後数カ月のうちに急上昇する可能性を認めました。しかし、本当に一過性かどうかは来年になって初めてわかること。どんどん上がる物価を目の前にして平常心を保つのは難しい。そのため、FRBもイエレン氏も、「インフレが起きても、それに対処するツールを用意している(ので心配しなくていい)」と、マーケットを落ち着かせるコメントもつけ加えていて、これがさらに緩和縮小の憶測につながっています。
このドル高(円安)は本物か?
主要指標 終値
今日の一言
ベストな結果を予測することが、生きていくのにベストな方法である
今日の注目通貨:ドル/円
I Can See Cleary Now
これが本物のドル高かどうかは、まだわかりません。この日の動きが新たな「ドル買い」ポジションをつくる動きなのか、それとも「ドル売り」ポジションの調整的買い戻しにすぎないのかを考える必要があります。31日(月曜)はNYとロンドン市場が休みで、この日は実質的な月末だったことを考えると調整的な理由がまだ大きいように思われます。
109円台前半まで南下していたドル売りは、返り討ちにあって110円まで退避した模様。しかし、ドル/円にとってはここからが険しい道のり。2021年になってからの110円台は、たった6営業日しかありません。110円にワンタッチしても、110円で値固めするには、一段強力な支援材料が必要。
来週から6月です。来月も「緩和縮小」がテーマになるでしょう。FRBのクラリダ副議長は、「今後の会合で債券購入の縮小を検討する可能性がある」と、初めて公に緩和縮小の可能性について言及しました。クォールズ副議長はさらに一歩踏み込んで、「今後の会合で、債券購入のペースを調整する議論を始めることがFOMC(米連邦公開市場委員会)にとって重要なことになる」と発言。
ただし、FOMCが緩和縮小を実行するためには、労働市場が力強く回復していることが、第一の前提条件とも述べています。というわけで、来週の雇用統計は注目が集まります。
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