今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.65円
↓下値メドは108.40円
コロナ流行によって、この数百年で初めて、仕事のためでなくライフスタイルとしての都会暮らしという選択ができるようになった
26日(水曜)のドル/円は、円安。109円に戻しました。高値109.18円、安値108.72円、1日の値幅は0.45円。
この日は108.73円からスタートして安値は108.72円。全く下がらないまま暫く108円台後半でウロウロしていましたが、NY時間になってほぼ24時間ぶりに109円に乗せると109.18円まで上伸。終値は109.13円(前日比+0.36円)。
終値の109円台は、FOMC(米連邦市場委員会)議事録が公表された5月19日以来。この時は一部のFOMCメンバーが緩和縮小の検討を主張していたことが明らかになって、ドルが買われたのですが、ドル/円はすぐに勢いを失い108円台に逆戻りしました。
5月のドル/円は、雇用統計後の108.33円が安値、CPI(消費者物価指数)後の109.79円が高値。2週間このレンジは抜けていません。安値と高値の中心値の109.06円が、ドル/円の強気、弱気の判断目安になります。現在の水準は円安というより、ようやく中立地帯に戻った程度のことです。109円台前半まで南下している売り勢力をこなして、さらに上昇することができるでしょうか。
主要指標 終値
今日の一言
「野球は90%精神、残り半分は体力だ!」- ヨギ・ベラ(元大リーガー選手)
今日の注目通貨:NZドル
「利上げクラブ」部員募集中
今年前半から続いてきたドル高に天井感が出てきて、マーケットには「ドル弱気」ムードがだんだんと広がっているようです。
米大型景気対策やワクチン接種スピードなどのドル買い材料が出尽くしたこともありますが、それ以上に重要なのは、FRB(米連邦準備制度理事会)以外の主要中央銀行が、次々と利上げ時期の前倒しを表明していること。
RBNZ(NZ準備銀行)はこの日の政策会合で、利上げ予定時期を2023年から2022年下半期に早め、今後2年間で150bp程度の引き締めをする考えを示しました。RBNZが参加することになった「利上げクラブ」には、すでにノルウェー銀行、カナダ銀行、イングランド銀行といった中央銀行が入部していて、年内中に資産購入のペースを落としたり、利上げをしたりすることに前向きな姿勢を示しています。次はECB(欧州中央銀行)の番だとの憶測が広がっていて、来月のECB理事会に注目が集まっています。
しかし、緩和縮小に対しては慎重な姿勢をとってきたFRBも、最近は発言に微妙な変化が見えています。FRBの重鎮であるクラリダ副議長は26日、「今後の会合で債券購入の縮小を検討する可能性がある」と、初めて公に緩和縮小の可能性について言及しました。
その意味でも、28日発表の4月米個人消費支出(PCEコア・デフレーター)は重要です。FRBもインフレ指標として注目していて、結果が強ければ、緩和縮小への期待がヒートアップするでしょう。個人消費支出は、米国のいくつかの州で失業率給付金が終了したため、支出が減少するとの予想です。ただし、雇用拡大と米政府は扶養者控除の拡大で相殺されるとの見方もあります。
世界の中央銀行はコロナワクチン接種の普及を前提として、次の目標に向けて動いています。一方日本は、大規模接種が今始まったばかり。しかも緊急事態宣言も延長がほぼ確実になるなかで、日銀が公式に緩和縮小できるタイミングが見つからない。ドル/円が円高に動かないのは当然かもしれません。
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