今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.50円
↓下値メドは108.10円
FRBが断言。「コロナが終息するまでは、経済の完全回復ない」
25 日(火曜)のドル/円は109円を挟んで上下するものの、レンジは抜けられず前日比横ばい。高値109.07 円、安値108.56円、1日の値幅は0.51円。
この日は108.71円からスタートして、日本時間夕方に108.56x円まで下げて2週間ぶりの安値。NY時間午前には109.07円まで反発しましたが、109円台前半まで南下している売り勢力に阻まれ109円台を維持できず。終値は108.77円(前日比▲0.00円)。
一方、ユーロ/円はユーロ高に勢い。高値 133.61円、安値132.76円、1日の値幅は0.85円。この日は132.76円からスタート、安値も132.76円。全く下がることなく133円台に乗せると、欧州時間に133.61円まで上昇して年初来高値を更新。その後下げましたが133円台を維持したまま、終値は133.23円(前日比+0.36円)
「ドル安」というより、「ユーロ高」。ワクチン、バイデン景気刺激策、インフレ期待と長期金利上昇といった材料をあらかた食べ尽くし、ドルはいったん「上限」に達したとの見方が広がるなかで、出遅れ感のあったユーロが注目されています。
FRBが、緩和政策の撤収、いわゆる緩和縮小をいつ始めるのかというがマーケットの知りたいことリストのトップ。最近のFRB高官の発言からすると、徐々にその方向に進み始めたようですが、まだ動きはスロー。一方、ECB(欧州中央銀行)は、もっと積極的で、タカ派グループが量的緩和の縮小を強く主張。来月の会合で緩和縮小について討議を開始すると見られています。欧州金利の上昇期待、これもユーロ高の要因となっています。
主要指標 終値
今日の一言
僕は愛こそが全てだと信じている。これ以上のメッセージは他にない – ポール・マッカートニー
インフレをまちぶせ
インフレ見通し。FOMC(米連邦市場委員会)メンバーの多くは、インフレは一時的に上昇することはあっても、その原因はサプライチェーンで、原材料の供給不足が解消されたなら落ち着くとの認識で一致しています。
米国のCPI(消費者物価指数)が急上昇した一因は、中古車の価格が1割以上も高くなったこと。その背景は、半導体不足による新車生産に大幅な遅れが生じたことでした。コロナ感染流行で公共交通機関を避けて車通勤をするニーズが高まっているときに、タイミング悪く日本の半導体メーカーが火事で生産停止に追い込まれました。しかしこの状態が長期間続くことはない。インフレは次第に落ち着く、というFRBの見方が正しいのでしょう。
FRB(米連邦準備制度理事会)の政策は「予測」ではなく「証拠」によって決定されると、パウエル議長は繰り返し述べています。つまり、インフレを「予測」した利上げはしない、インフレが2%以上に定着した「証拠」をしっかり確認してから行動すると言っているのです。
なぜ、FRBがこれほどまでに慎重なのかというと、 FRBには、過去10年間インフレ目標を達成できなかったという黒歴史があるからです。インフレが2%に定着する前に予防的な利上げを行っているうちに、いつの間にか2%がインフレの天井との認識がマーケットに広がり、インフレ期待が改善しなくなったのです。
今週の注目は28日に発表される、米国の4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)。FRBがインフレ指標として注目しています。
米国のいくつかの州で失業率給付金が終了したため、支出が減少するとの予想です。ただし、雇用拡大と米政府は扶養者控除の拡大で相殺されるともいわれています。結果が強ければ、再び、緩和縮小への期待がヒートアップするでしょう。
今日の注目通貨:ユーロ/円
今週の予想レンジ ↑133.82円、↓132.48円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は108.99円。108.99円より上ならばドル買い優勢、108.99円より下ならばドル売り優勢。
134.65円 : 第4 レジスタンス(HBO)
134.23円 : 第3 レジスタンス
133.82円 : 第2 レジスタンス
133.69円 : 第1 レジスタンス
133.61円 : 05月 高値(2021年 高値)
133.15円 : ピボット
132.61円 : 第1 サポート
132.48円 : 第2 サポート
132.30円 : 05月 平均値
132.06円 : 第3 サポート
131.99円 : 05月 38.2%
131.65円 : 第4 サポート(LBO)
130.98円 : 05月 安値
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