今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.20円
↓下値メドは108.40円
インフレ上昇に対して、米国のFRB(米連邦準備制度理事会)は、「一時的」として金融政策の変更に慎重な姿勢を崩していません。しかし最近では、サンフランシスコ連銀総裁が、インフレは「2022年まで長引く可能性もある」と気になる発言をしています。FRBがいつ、緩和縮小について「考えることを考え始める」か。マーケットがいちばん気にしているテーマです。
欧州のECB(欧州中央銀行)はインフレ認識に関してはFRBより少し先に進んでいて、来月6月の会合で緩和縮小の検討を始める予定。
米国、欧州の先を走るのが中国で、はやくもインフレ退治に乗り出しています。中国政府は2月に不動産融資規制を実施。この日は「過剰な投機が商品価格を押し上げた」として、異常取引の検査に乗り出すことを発表しました。
24 日(月曜)のドル/円は、108円後半で横ばい。高値109.00円、安値108.70円、1日の値幅は0.30円と狭い。
週明けは108.90円からスタートして朝イチに上をトライ。しかし110円近辺にあった売り勢力は109円台半ばから前半まで南下している模様で、109円台が重いと見るとあっさりあきらめ、欧州時間前半に108.70円まで下落。終値は108.77円(前日比▲0.17円)。
主要指標 終値
今日の一言
法は破られるためにある。しかし、ルールは守るためにある。
Say You,Say Me
FRBは5月19日に、4月27、28日開催分のFOMC会合の議事録を公表しました。ワクチン接種展開で経済再開が進んでいることから、FOMCは景気見通しを引き上げました。その一方で、移動制限解除とソーシャル・ディスタンス緩和による経済効果は、時間が経つにつれて薄れるとして、成長の勢いが続くことにはまだ慎重でした。
しかし、一部のメンバーからは、今後の会合において「緩和縮小」の議論を開始すべきとの意見も出ました。今後とはいつか? 7月に始める? 8月のジャクソンホールで発表する? いや9月まで様子見だろう、などと予想が分かれています。緩和縮小の実施よりも、FRBがその方向へ動き出す事実こそがマーケットにとっては衝撃となります。
ただし、米国経済は「目標とする最大雇用と物価安定の水準からまだ遠く離れている。」というのがFOMCの判断。しかも、4月FOMCが終わった後に発表された4月雇用統計は、予想を大幅に下回った。FOMCが緩和縮小を急ぐ理由はないようです。
今日の注目通貨:ドル/円
米国務省は24日、日本の新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本への渡航警戒レベルを4段階で最高の「レベル4」に引き上げ、渡航中止を勧告しました。
たしかに、日本はワクチン接種率では遅れている。でも、感染拡大でいえば、米国に比べたら「さざ波」程度ですよ?(米国のコロナ感染者は人口比9.82。日本は0.45)日本政府が他の国に忖度して寛大な入国規制を続けてきた結果がこれです。評価されるどころか、管理がなっていないとの烙印を押されてしまいました。
ドル/円:今週の予想レンジ ↑109.92円、↓108.06円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は108.99円。108.99円より上ならばドル買い優勢、108.99円より下ならばドル売り優勢。
2021年これまでの高値は110.97円、安値は102.59円。平均値は106.78円、値幅は8.37円。
1日の最大値幅は1.14円、最小値幅は0.18円。平均値幅は0.57円。
先週末の終値は、2020年終値に比べて5.65円の円安。
110.97円 : 2021年 高値
110.27円 : 第4レジスタンス(HBO)
109.92円 : 第3レジスタンス
109.79円 : 05月 高値
109.56円 : 第2レジスタンス
109.45円 : 第1レジスタンス
109.23円 : 05月 61.8%
109.06円 : 05月 平均値
108.99円 : ピボット
108.88円 : 05月 38.2%
108.52円 : 第1サポート
108.41円 : 第2サポート
108.33円 : 05月 安値
108.06円 : 第3サポート
107.70円 : 第4サポート(LBO)
107.32円 : 2019年 安値LAST xxx
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