今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは110.00円
↓下値メドは107.80円
外出制限が解除されたら、モノ消費よりもコト消費に多くのお金を使われるようになる
12日(水曜)のドル/円は、円安。この日は108.54円からスタートしましたが、ドル買い需要強く安値も同じ108.54円。NY時間になって、昨日の為替Walkerでも触れた注目の米4月インフレ率の結果を受けて109円台へ急上昇、勢い止まらずさらに109.68円まで上値を伸ばしてこの日の高値をつけました。終値は109.68円(前日比+1.06円)で、ドル/円の1日の上げ幅としては今年最大を記録。
4月米CPI(消費者物価指数)の結果は、前月比+0.8%、前年同月比+4.2%。強くなると予想していた市場の一段上をいきました。物価指数を押し上げたのは中古車価格。コロナで公共交通機関利用を避ける動きと半導体チップの供給問題で新車が不足していると理由で中古車価格が1割近く上昇。自動車用半導体チップの供給が回復したら価格は落ち着くといわれています。その意味ではFRB(米連邦準備制度理事会)が考えるように一過性にすぎない可能性が高いのですが、物価上昇は広範囲で観察されていて、石油価格上昇と移動制限の緩和効果で航空運賃は1割以上高くなっています。
米10年債利回りは一時1.7%近くまで上昇。米長期金利は先週発表された米雇用統計の結果が悪かったのに強含んでいました。FRB(米連邦準備制度理事会)の緩和縮小時期が遠ざかり、期待インフレ率が上昇したからといわれています。今回のCPIの結果は実際の金利がそれに近づいたことを意味します。金利上昇は株式市場にはマイナスで、ダウ平均株価は▲681.5ドル安。
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主要指標 終値
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今日の一言
ネガティブな人生の予行演習をするのではなく、ハッピーな人生の予行演習をしよう
4月CPIは強かった
FRB(米連邦準備制度理事会)は、物価上昇はあるとしても一過性であるというスタンスを変えていません。しかしマーケットでは、FRBの認識は間違っているのではないかという警戒が強まりつつあります。FRBはこれ以上「ハト派」にはなれないわけで、 インフレ上昇を示す指標が今後も続くなら、いずれかの時点で、ガイダンスを変更する時期がやがてやってくる。一過性という発言を続けるほど、政策変更をしたときの衝撃度は高まります。
金融市場の記憶にあるのは「テーパー・タントラム」。「テーパー・タントラム」とは、8年前の2013年5月に、当時のFRB議長のバーナンキ氏が量的緩和の縮小(テーパリング)を示唆したことが引き金となって巻き起こった国際金融市場の大波乱のことです。
その「テーパー・タントラム」が今年再びやって来るのではないかと、マーケットは警戒しています。FRBが否定すればするほど、かんしゃく玉(タントラム)は大きくなり、爆発したときの威力も大きくなります。
ただ、先週の雇用統計の結果が悪かったことは事実としてあります。FRBは「雇用市場と金融政策はセットだ」と表明しています。マーケットの関心は、いったん新型コロナから米指標に移ったようです。
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今日の注目通貨:ドル/円
ドル/円:今週の予想レンジ ↑110.18円、↓107.44円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は108.81円。108.81円より上ならばドル買い優勢、108.81円より下ならばドル売り優勢。
110.97円 : 2021年 高値
110.85円 : 04月 高値
110.70円 : 第4レジスタンス(HBO)
110.18円 : 第3レジスタンス
109.66円 : 第2レジスタンス
109.56円 : 04月 61.8%
109.50円 : 第1レジスタンス
109.16円 : 04月 平均値
108.81円 : ピボット
108.76円 : 04月 38.2%
108.13円 : 第1サポート
107.96円 : 第2サポート
107.48円 : 04月 安値
107.44円 : 第3サポート
106.92円 : 第4サポート(LBO)
106.37円 : 2021年 03月 安値
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