今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.50

下値メドは107.75

貿易のローカル化が進むことで、投資誘致目的の税金引き下げ競争の必要は少なくなる

 11日(火曜)のドル/円は、108円台後半で横ばい。この日は108.75円でスタートし上を目指し、 高値108.98円をつけるも109円台乗せには失敗。それからは売りが優勢になり、NY時間に108.46円まで円高に動きこの日の安値。米10年債利回りの上昇で少し戻して終値は108.62円(前日比▲0.23円)。昨日の円安に動いた分をきっちり戻して終わりました。今週のドル/円のお題は、まず109円に戻すこと。さらに値固めができるかがどうか。

 今夜の4月米CPI(消費者物価指数)にマーケットの注目が集まっています。
インフレ期待に追いつくように実質金利が上昇するなら、株式市場にとっては一段の圧力となる可能性。

 一方、金利差でドル買い。市場予想は前月比+0.2%(前回+0.6%)、前年比+3.6%(前回+0.26%)。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標

出所:楽天証券作成

今日の一言

良い成績を残せば、自分がやりたいことを選択することができる – ジム・ロジャース

4月CPIに注目  Wait For Me

 この日の米10年債利回りは1.63%まで上昇。米雇用統計の発表があった7日(先週金曜日)の水準に比べて4ベーシスポイントも上昇しています。4月の雇用統計では非農業部門雇用者数が+27万人と、予想(+100万人)に比べて4分の1程度の増加しかなかったことを考えると、長期金利の上昇は不思議な反応に思えます。

 これは全てインフレ期待の問題です。雇用統計の結果が「悪かった」ことで、FRB(米連邦準備制度理事会)が緩和縮小を開始する時期は後ずれ(9月から12月へ?)する確率が高くなった。見方を変えると、長期金利はFRBに邪魔されることなく上昇する余地が増しているといえます。

 パウエル議長は以前、「(100万人近い雇用者増加の)状況が何カ月も続くことを期待する」と述べ、そうなった場合には政策変更を検討する必要があることを示唆しました。今回の雇用統計の結果は、この条件をゼロリセットしてしまったことになります。

今日の注目通貨:ユーロ/円

ユーロ/円:今週の予想レンジ ↑133.03円  ↓130.64円

 今週のユーロ/円のブルベアの分かれ目は131.83円。
131.83円より上ならばユーロ買いが優勢、131.83円より下ならばユーロ売りが優勢。

133.48円 : 第4 レジスタンス(HBO)
133.03円 : 第3 レジスタンス

132.57円 : 第2 レジスタンス
132.53円 : 05月 高値
132.43円 : 第1 レジスタンス

131.94円 : 04月 61.8%

131.83円 : ピボット

131.76円 : 05月 平均値
131.57円 : 04月 38.2%
131.24円 : 第1 サポート
131.10円 : 第2 サポート 

130.98円 : 05月 安値
130.64円 : 第3 サポート
130.19円 : 第4 サポート(LBO)

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成