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『SDGs』をご存じですか?『SDGs』とは国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。こう書くとなんだか難しいですが、ひらたく言えば「より良い社会を目指すみんなの共通目標」ということ。そんな『SDGs』ですが、昨今の環境意識の高まりや関連ビジネスの拡大を背景に、がぜん注目が集まっています。そんな『SDGs』とESG投資の関わりについて、わかりやすく解説します。

【ポイント1】そもそも『SDGs』って何ですか?

『SDGs(エスディージーズ)』とは、2015年の国連サミットで採択された私たちみんなが取り組むべき「持続可能な開発目標(英語で“Sustainable Development Goals”)」のことで、その頭文字をとったものです。

『SDGs』は「貧困」「飢餓」「健康」「教育」「ジェンダー」「クリーンエネルギー」といった、私たちが解決を目指す全部で17の目標(ゴール)と、それをさらに具体化した169のターゲットの総称です。『SDGs』の最後に小文字の「s」が付いているのは、多くの目標(Goal)の集まりだからです。

 近年『SDGs』が注目を集めるのは、環境破壊への世界的な危機感の高まりや、先進国と発展途上国が共有する全世界参加型の目標であることに加え、ビジネスチャンスとしての認識が広まったことが背景にあります。

【ポイント2】ESG投資で参加する『SDGs』

 環境、社会的責任、企業統治といった非財務情報に着目したESG投資が、世界的に拡大しています。米国の調査会社EPFRグローバルによれば、ESG関連株式ファンド(投資信託)への資金流入は2018年以降の累計(4月28日時点)で約3,800億ドル(約41兆円)に達しています。

『SDGs』が私たちの「目標」なら、ESG投資はこの目標を達成するための一つの「手段」と捉えると分かりやすいでしょう。

 エコバックや再生可能エネルギーを利用するように、ESG投資を通じて社会問題に取り組む企業を応援することで、『SDGs』に参加することができると考えられます。

【今後の展開】急拡大するESG投資、ファンドの選別には注意を

『SDGs』やESG投資に関わるビジネスが大きくなるにつれ、それにあやかろうとする「なんちゃってESGファンド」が現れています。いわゆる「グリーンウォッシング」と呼ばれる行為で、最近問題視されるようになってきました。

 こうした投資ファンドの偽装を見分けるため、欧州では「サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)」が導入されています。

『SDGs』やESG投資への関心が高まる中、私たち投資家も中身を見極める賢さが求められるようになってきています。