気になるあの本をチェック!
先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?
答えてくれた人
ダイヤモンド社 書籍編集局 亀井史夫さん
著者ってどんな人?
奥野一成さん
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。
京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2014年から現職。バフェットの投資哲学に通ずる「長期厳選投資」を実戦する日本では稀有なパイオニア。その投資哲学で高い運用実績を上げ続け、機関投資家向けファンドの運用総額は4,000億円を突破。さらに多くの日本人を豊かにするために、機関投資家向けの巨大ファンドを「おおぶね」として個人にも開放している。著書に『教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』など。
バリバリのエリートでカリスマファウンダーですが、社会人として初めて入った銀行が6年で潰れるという経験もされています。とても庶民的で親しみやすい方です。また、「日本を豊かにしたい」という気持ちが強く、学生への講演なども多くされています。
どんな人にオススメ?
全国の高校生を対象に「お金の仕組み」がわかりやすく書かれていますが、理解しやすいだけでなく、とても深い内容なので、大学生や新社会人にもおすすめです。もちろん、基本を学び直したいという大人にも。実は高校生の親世代へのメッセージも多分に含まれています。
この本の、ここが読みどころ!
こういうタイトルだから、「貯金をしよう」とか「投資信託はこれがいい」とか、小手先のことばかり書かれていると思われるかもしれません。でもさにあらず。「親御さんの言うことをうのみにしないでください」から始まり、話のスケールはどんどん広く、深くなっていきます。結局のところ、資本主義の本質を理解しないとお金持ちにはなれないということです。
奥野さんの言いたいことが最も凝縮されているのは、47ページに記載されている「ありがとうの総量をお金で評価するのが資本主義」でしょう。「お金持ちになりたいなら、お金を求めてはならない」「自分のためではなく、他人に対して、社会に対して価値を提供すればよい」「世の中の多くの人にありがとうと言われるには何をすればいいかを、考え続けるべき」。このパラグラフは、生き方の指針として生涯暗記しておいてもいいくらいです。
編集者の制作秘話
いかにわかりやすく噛み砕くか、ということに心血を注ぎました。賢い奥野さんの文章はどうしても難しくなってしまうので、「漢字はできるだけ使わないで」「カタカナもできるだけ使わないで」「専門用語は必ず解説して」などなど、鬼コーチに徹して何度も何度も書き直してもらいました。それでも高校生にはちょっと難しい本かもしれません。でも一度読んで全部理解できなくてもいいんです。大学生になった時、社会人になった時、また読み返してもらえれば、必ず理解できます。そしてこの本に書いてあるような生き方をすれば、きっとお金持ちになれるはずです。
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