2020(令和2)年3月16日

コロナショックでNYダウが過去最大の2,997ドル安

 2020(令和2)年3月16日、ニューヨーク株式市場のNYダウ(ダウ工業株30種平均)は米国での新型コロナウイルス感染症の拡大を嫌気して、前営業日比2,997.10ドル安という過去最大の下げ幅を記録しました。下落率は12.9%に達し、1987年のブラックマンデーで記録した22.6%に次ぐ過去2番目の下げでした。

 2020年3月に入ってからは、欧米でもコロナの感染拡大が急速に進む中、3月9日にはサウジアラビアとロシアの原油減産交渉が決裂したこともあって、2,013.76ドル(前日比▲7.8%)の下落。同12日には、欧州から米国への外国人入国禁止措置を受け、過去最大の前日比2,352.60ドル安(前日比▲9.99%)を記録しており、それを更新する16日の暴落では3月に入って3度目となる15分間の取引停止措置(「サーキットブレーカー」)が発動されました。

 その後、NYダウは3月23日に、景気対策法案の米国議会での審議停滞が悲観され、1万8,591.93ドル(前日比▲3%)まで下落。2月12日につけた過去最高値2万9,551.42ドル(終値ベース)からの下落幅は1万ドル以上、下落率は36%強に達しました。

 下落幅でも下落率でも2008年のリーマンショックを超える破壊力となった「コロナショック」ですが、この3月23日の最安値を大底に、NYダウは二番底を形成することもなく、ほぼ一直線で上昇。2020年11月上旬には米大統領選での民主党バイデン氏の当選確実や米ファイザー製新型コロナワクチンの開発成功を受けて、2020年2月の高値超えを達成。2020年11月24日には3万ドルの大台を史上初めて突破しました。

2020(令和2)年3月16日の日経平均終値は

17,002円4銭