2021年2月 個人投資家に人気だった銘柄は?
直近3カ月間のS&P500指数の推移
2月のS&P500指数は、コロナワクチンの普及や、バイデン大統領が推進する経済対策を背景に、指数をぐんぐんと押し上げ、一時3,900に乗り過去最高値を更新しました。直近3カ月では+5%、直近1年間では+29%の上昇率となっており、先月に引き続き堅調な推移となっています。
2021年2月 米国株式買付者数ランキング
順位 | ティッカー | 前月順位 | 銘柄名 | 関連するテーマ |
---|---|---|---|---|
1 | AAPL | 1 | アップル | スマホ、PC |
2 | SPYD | 4 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | ETF、高配当株式 |
3 | U | 25 | ユニティー・ソフトウェア | ソフトウェア |
4 | TSLA | 3 | テスラ | 電気自動車 |
5 | KO | 5 | コカ・コーラ | 清涼飲料水、高配当、配当貴族 |
6 | NIO | 6 | ニオ | 電気自動車 |
7 | PLTR | 18 | パランティア・テクノロジーズ | 教育機関向けソフトウェア |
8 | VOO | 9 | バンガード・S&P 500 ETF | ETF |
9 | T | 7 | AT&T | 通信、高配当、配当貴族 |
10 | RPRX | 19 | ロイヤルティ・ファーマ | バイオ医薬製品 |
注釈:楽天証券内買付者数ベース。2021年2月1日~2月28日、国内約定日ベース。 |
2月の当社内米国株式買付者数ランキングで最も買付者数の多かった銘柄第1位は先月に引き続きアップル(AAPL)でした。2位には、S&P500指数の好調な推移を受けて、SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)がランクイン。また、バンガード・S&P 500 ETF (VOO)も8位につけ、同指数連動を目指している2銘柄は根強い人気を誇っています。そして、ユニティー・ソフトウェア(U)は先月25位から順位を上げて、第3位にランクイン。4位のテスラ(TSLA)は、先月に引き続き人気を集めています。その他2月のランキングでは、パランティア・テクノロジーズ (PLTR)が前月18位から順位を上げて7位にランクインしたほか、ロイヤルティ・ファーマ (RPRX)も上位にランクインするなどの動きがありました。
ランキング上位の銘柄について、最近の動向を確認
ユニティー・ソフトウェア(U)
ユニティ・ソフトウェアは、米国のソフトウェア企業でゲーム開発者のために、コンテンツの制作・運用のためのプラットフォームを提供しています。去年2020年9月に新規株式公開を果たした注目度の高い企業ですが、今年2021年2月の第4四半期決算を発表した直後、株価が大きく下落しました。しかし、数あるゲームエンジン企業の中の最大手で、なおかつマーケットシェアの割合が大きい同企業に、この機会に投資しようと考えた個人投資家が増加したと考えられます。
パランティア・テクノロジーズ (PLTR)
ビッグデータ解析ソフトウエア開発を手掛ける米パランティア・テクノロジーズは、去年、バイデン関連銘柄として期待が高まり、2020年11月頃から株価が急騰していました。しかし2月の決算発表では2020年の実績を大きく下回ったことから、株価が大きく下落。これを買い時と見込んだ投資家によって、取引件数が増加したと考えられます。
ロイヤルティ・ファーマ (RPRX)
ロイヤルティ・ファーマはバイオ医薬技術に対し資金提供を行う米国企業で、学術機関や研究所などが研究したバイオ医薬品に関する特許を購入し、それらを大手製薬などへ販売することで収益を得ている企業です。
コロナの影響で製薬会社全体に影響が広がる中、去年の年末にかけて株価は右肩上がりの推移を見せていました。今年に入って少し落ち着きを見せたものの、その安定的な収入が見込めるビジネスモデルから、依然として注目度の高い銘柄です。
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