本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは109.88円
↓下値メドは107.97円
移動制限解除によって需要がモノからサービスに移れば、製品価格の上昇はやわらぐ
今週は、3月で最も重要な1週間となります。
今の相場は、FX相場から株式市場そして金先物などの商品市場に至るまで、米長期金利によって動かされているといっても過言ではありません。米長期金利は、リスクオンの象徴というより、相場乱高下の源になりました。
そのようななかで、今週はFOMC(米連邦市場委員会)が開かれます。17日(日本時間18日)に政策金利の発表とパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の記者会見が行われ、さらに今回は「ドットチャート」も公表されます。ドットチャートとは米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーが予想する、米国の政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利水準の予想表です。
なぜ、FOMCに注目が集まるのか? そして、もうひとつの重要な会合とは?
主要指標 終値
今日の一言
我、神仏を尊びて、神仏を頼らず - 宮本武蔵
FOMC、そしてもうひとつの重要イベント
今年2月から急激に上昇し始めた米長期金利。しかし、パウエルFRB議長はこれを押し戻そうとはせず、米長期金利は「米経済の明るい先行きを反映したものだ」として、上昇を容認する姿勢を示しました。ただし(短期金融市場を操作する政策金利の)FF(フェデラルファンド)金利については、マーケットが織り込んでいるよりもFRBは「慎重」であると述べています。
緩和縮小が始まる?利上げはいつ?インフレを放置して大丈夫?マーケットがFRBのお導きを求めて祈るなか、パウエル議長は今回のFOMCで、米経済の見通しと雇用市場、インフレ、量的緩和、緩和縮小、そして長期金利などの複雑な相互関係について説明してくれるでしょう。
そして、もうひとつの重要イベントはグラミー賞授賞式、ではなくて、3月18、19日の日銀金融政策決定会合。黒田日銀のもとで始まった異次元の金融緩和(2013年4月)から8年、マイナス金利導入(2016年2月)から5年が経過したことで、日銀は今回の会合で「政策点検」を行います。YCC(イールドカーブコントロール、長短金利操作)の運営や上場投資信託(ETF)を中心とした資産買い入れ方法などが、オーバーホールの対象です。
今日の注目通貨
ドル/円: 今週の予想レンジ:↑109.86円、↓107.92円
12日(金曜)のドル/円は円安再開。108.52円からスタートして安値は108.48円と下げは浅く、日本時間夕方に109円台にのせると高値109.16円まで上昇。3営業ぶりの109円台となりましたが、9日(火曜日)の年初来高値109.23円は超えられず。終値は109.03円。終値が109円より円安だったのは昨年6月以来9ヵ月ぶり。
ユーロ/ドルは売りが強まり1.1910ドルまで下げましたが、1.19ドル割れは回避。NY時間終了までに1.1961ドルまで戻しました。ユーロ/円は円とユーロの両方からの追い風で130.39円まで上昇。2018年10月以来の高値を更新中。
米10年債利回りは一時1.64%前後まで上昇して1年以上ぶりの高水準。バイデン景気刺激策の成立を好感したダウ平均株価は6日続伸して過去最高値を更新。一方、ナスダックは米長期金利の影響を受け下落。
2021年のドル/円、これまでの高値は109.23円、安値は102.59円。レンジは6.64円。平均値は105.91円。1日の最大値幅は1.03円、最小値幅は0.18円。平均値幅は0.57円。先週末のドル/円は平均値より円安で、年終値に比べて5.74円の円安。
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は108.89円。108.89円より上ならばドル買い優勢、108.89円より下ならばドル売り優勢。
111.71円 : 2020年 03月 高値(03月24日)
110.29円 : 2020年 01月 高値(01月17日)
110.23円 : 第4レジスタンス(HBO)
109.86円 : 第3レジスタンス
109.85円 : 2020年 06月 高値(06月05日)
109.49円 : 第2レジスタンス
109.38円 : 2020年 04月 高値(04月06日)
109.37円 : 第1レジスタンス
109.23円 : 2021年 03月 高値
108.89円 : ピボット
108.40円 : 第1サポート
108.29円 : 第2サポート
108.20円 : 2019年 平均値
107.92円 : 第3サポート
107.55円 : 第4サポート(LBO)
106.70円 : 2020年 平均値
106.37円 : 2021年 03月 安値 LAST
2021年 ドル/円データ
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