※この記事は2020年11月19日に、楽天モバイルの「わかる!スマホ活用術」で掲載されたものです。
「家計を見直したいけど、何から手を付けていいのかわからない…」という方は、まずは携帯電話会社の乗り換えを検討し、通信費を見直してみてはいかがでしょうか?
乗り換えは手続きが多いように見えますが、実際に必要な手順は決まっているので、事前に把握しておけば決して面倒ではありません。他社への乗り換えも含めた携帯電話の料金プランを見直すことができれば、自分にぴったりの料金プランも見つかりやすくなります。
そこで本記事では、携帯電話会社を乗り換えるための手順から注意点までを分かりやすく解説します。
携帯電話会社を乗り換える方法
携帯電話会社の乗り換えは、以下の4つのパターンに分類できます。
現在の電話番号をそのまま利用する場合は「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)」、スマホをそのまま利用したい場合は「SIM(シム)ロック解除」という手続きがそれぞれ必要になる場合があります。
MNPは、現在の電話番号をそのまま利用して他の携帯電話会社に乗り換えできる制度です。
→MNPについての詳しい内容はこちら
SIMロック解除は現在ご利用中の携帯電話会社で使っているスマホを、乗り換え先でもそのまま使うために必要な手続きです。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどで購入したスマホには、他の携帯電話会社の回線が使えないように、スマホに制限(SIMロック)がかけられています。他の携帯電話会社で使うためには、SIMロック解除という手続きが必要です。
→SIMロック解除についての詳しい内容はこちら
携帯電話会社を乗り換える手順
手順を知っていれば、携帯電話会社を乗り換える手続きは簡単にできます。ここでは、MNPもSIMロック解除も必要となる「携帯電話番号を変えないで、スマホをそのまま利用する」場合の手順についてご紹介します。
■携帯電話会社を乗り換える手順
(1)SIMロック解除をする
(2)MNP予約番号を取得する
(3)乗り換え先の携帯電話会社に申し込む
(1)SIMロック解除をする
SIMロック解除は現在ご利用中の携帯電話会社で手続きを行います。窓口は以下の2つです。
・「Webサイト」で解除する
・「ショップ(店頭)」で解除する
ショップ(店頭)での手続きの場合には、3,000円(税別)の事務手数料がかかる場合があります。Webサイトからの手続きなら事務手数料は無料です。
(2)MNP予約番号を取得する
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用するためにはMNP予約番号が必要です。MNP予約番号の取得方法は以下の2つです。
・電話でMNP予約番号を取得する
・携帯電話会社の公式サイトからMNP予約番号を取得する
それぞれの手続きの詳細は以下の通りです。
▼電話でMNP予約番号を取得する際の連絡先
▼携帯電話会社の公式サイトからMNP予約番号を取得する手順
MNP予約番号の有効期限は15日間です。期限を過ぎた場合には再度MNP予約番号の発行が必要となります。また乗り換え先の携帯電話会社によっては、独自の期限を設けている場合もあります。
MNP予約番号を取得したら、早めに申し込み手続きを進めていきましょう。
(3)乗り換え先の携帯電話会社に申し込む
MNP予約番号が取得できたら、乗り換え先の携帯電話会社への申し込みを進めましょう。「ショップ(店頭)での申し込み」「Webサイトでの申し込み」についてそれぞれ解説します。
ショップ(店頭)から申し込む場合
実店舗のある携帯電話会社であれば、ショップ(店頭)から申し込みができます。「スタッフに相談しながら料金プランやスマホを選びたい」「分からないことは質問したい」という方はショップ(店頭)での申し込みがおすすめです。
例として、楽天モバイルの申し込みをご紹介します。楽天モバイルショップで申し込む場合には以下の4点が必要となります。
▼楽天モバイルショップでの申し込みに必要な書類
・本人確認書類
・楽天ID、パスワード
・クレジットカード、銀行口座情報
・MNP予約番号(他社から電話番号乗り換えの方のみ)
本人確認書類には「運転免許証」、「運転経歴証明書」、「マイナンバーカード」などが利用できます。
お近くの楽天モバイルショップについてはこちらのページでご確認ください。
Webサイトから申し込む場合
申し込みは、各携帯電話会社のWebサイトからも可能です。楽天モバイルへの申し込みの場合、以下の入力が必要となります。
▼申し込み時の入力内容
・SIMカードタイプの種類の選択
・スマホセットまたはSIMのみの選択
・本人確認書類のアップロード
・MNP予約番号の入力
・受け取り住所、希望お届け日時
なお、各携帯電話会社への申し込みの際には、本人確認書類のアップロードが必要となります。本人確認書類には「運転免許証」、「運転経歴証明書」、「マイナンバーカード」などが利用できます。
楽天モバイルで利用できる本人確認書類はこちらから確認できます。
SIMカードを差し替える
Webサイトでの申し込みの場合、申し込みから通常数日~1週間ほどで、商品一式(SIMカード、セット購入したスマホなど)が届きます。商品が到着したら、乗り換え先の回線を利用するために、(1)SIMカードの差し替え(※スマホと一体型のeSIMの場合は差し替えが不要です)、(2)開通手続き、(3)初期設定が必要となります。
まずは、SIMカードの差し替えを行います。
SIMカード挿入口のフタにある小さな穴に、ピン(SIMピン)を挿入すると、SIMカードを取り出すことができます。今まで使っていたSIMカードを取り出し、新しく届いたSIMカードを挿入します。
→SIMカードについての詳しい内容はこちら
開通手続きを行う
続いて、開通手続きを行います。開通手続きをすると、今まで契約していた携帯電話会社から新しく契約した携帯電話会社へ回線が切り替わります。
開通手続きは、Webサイトや電話で行います。詳しい手順は各社の公式サイトや商品と合わせて届くスタートガイドで確認できます。
なお、回線が切り替わると前の携帯電話会社は自動的に解約されるので、MNPの場合では解約手続きは不要です。
初期設定を行う
最後にスマホの初期設定を行いましょう。お手持ちのスマホを契約した回線に接続するためには、初期設定(APN設定)が必要です。APN設定とはアクセスポイントの略で、スマホにインターネットの接続先を認識させる設定です。
乗り換え先の携帯電話会社でスマホをセット購入する場合は、APN設定が済んだ状態で届くことが多いです。この場合はご自身での設定は不要となります。楽天モバイルの場合も、スマホをセット購入した場合には、APN設定は不要ですが、スマホのセット購入ではない場合は自分でAPN設定を行う必要があります。
楽天モバイルのAPN設定の手順はこちらのページでご確認ください。
携帯電話会社を乗り換える際にかかる費用
携帯電話会社を乗り換える際にかかる費用としては以下の5つがあります。
・MNP転出手数料
・契約解除料(違約金)
・スマホ端末の残金
・スマホ端末の購入費用
・契約事務手数料
NTTドコモ、au、ソフトバンクから他社へ乗り換えるときの、乗り換え費用をまとめると以下の通りです。
▼主要な携帯電話会社から他社へ乗り換えする際に発生する費用(税別)
携帯電話会社を乗り換える際にかかる費用をそれぞれチェックしていきましょう。
(1)MNP転出手数料
MNPを利用して電話番号を変えずに乗り換えをする場合には、現在ご利用中の携帯電話会社でMNP転出手数料の支払いが必要になります。NTTドコモは2,000円(税別)、au、ソフトバンクは3,000円(税別)となります。
(2)契約解除料(違約金)
契約期間中の解約の場合には、契約解除料がかかります。
NTTドコモ、au、ソフトバンクでは以前は9,500円(税別)の契約解除料が設定されていましたが、電気通信事業法改正に伴う2019年10月スタートの新プランより契約解除料は0~1,000円(税別)に値下げされています。
※改正前に契約した場合は9,500円(税別)となる場合があります。
(3)スマホ端末の残金
乗り換え後に、スマホ端末の残金の支払いも必要です。引き続き分割払いで支払いを続けるか、解約とともに一括で返済するか、どちらかの方法で残金の支払いを行います。
(4)スマホ端末の購入費用
スマホ端末をセット購入する場合には、スマホ端末の購入費用が必要となります。
価格としては、性能の高いスマホ端末は10万円前後ですが、3~6万円程度のお手頃なスマホ端末もあります。
ただし、携帯電話会社の乗り換えと同時にスマホ端末を購入すれば、キャンペーンでスマホ端末代金が大幅に割引されるケースもあります。
(5)契約事務手数料
乗り換え先の携帯電話会社と新規契約する際は事務手数料がかかります。多くの携帯電話会社では、契約事務手数料は3,000円(税別)となります。
携帯電話会社を乗り換える際の注意点
携帯電話会社を乗り換える際には事前に確認しておきたい注意点がいくつかあります。注意点をそれぞれ確認していきましょう。
(1)乗り換えキャンペーンには条件がある場合もある
各携帯電話会社では、乗り換え時のキャンペーンを実施していることがあります。キャンペーンでは「SIMカードとセット購入したスマホ端末が大幅割引」「契約事務手数料が無料」などお得な特典を受けることができます。
キャンペーンの適用を受けるためには、「有料オプションへの加入」「専用アプリへの登録」などの条件が設定されている場合もあります。適用条件を事前に確認をしておきましょう。
(2)現在ご利用中の携帯電話会社のメールアドレスは使えなくなる
他社への乗り換え後は、現在ご利用中の携帯電話会社のメールアドレスは利用できなくなります。
■NTTドコモ、au、ソフトバンクで提供されているメールアドレス
(3)スマホによっては携帯電話会社が提供する回線に対応していない場合もある
スマホによっては、携帯電話会社が提供する回線に対応していない場合があります。スマホごとに対応している周波数帯(バンド)が決まっており、お手持ちのスマホが、乗り換え先の携帯電話会社の周波数帯に対応しているとは限りません。スマホの対応周波数帯と、乗り換え先の携帯電話会社の周波数帯が一致しているかは事前に確認をしておく必要があります。
▼NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4G LTE回線の周波数帯
もしスマホが回線の周波数帯に対応していないと、契約してもスムーズに通話できなかったり、電波がつながらなくなるなどの不便が場合によっては生じる可能性があります。
こうした不便を避けるためにも、お手持ちのスマホが、携帯電話会社の動作保証端末であるかは事前に確認をしておきましょう。
動作保証端末については、各携帯電話会社のWebサイトなどから確認できます。
→楽天モバイルの動作確認済みスマホ端末はこちら
乗り換え手順や注意点を守って自分に合った携帯電話会社を探そう
他社への乗り換えが初めてとなると不安も多いと思いますが、手順に沿って進めていけば難しくはありません。乗り換えも含めて通信費を抑えるために料金プラン変更を検討してみると良いでしょう。
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▼併せて読みたい!楽天モバイルの「わかる!スマホ活用術」の記事はこちら!
>>MNP(携帯電話番号ポータビリティ)予約番号とは? 事前に知っておきたい知識と取得のために必要な手続き
>>デュアルSIMとは?その種類とメリット・ デメリットについて解説
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