気になるあの本をチェック!

もみあげ流 米国株投資講座

もみあげ流 米国株投資講座
2020年10月20日頃発売/ソーテック社
1,738円(税込)

答えてくれた人

株式会社ソーテック社 編集部 次長 寺田大助さん

著者ってどんな人?

もみあげさん
 もみあげさんは米国株投資家、人気米国株投資ブロガーです。1977年福岡生まれ・関西育ち。2018年9月から米国株投資を開始。米国在住歴は8年目。本業は日系サプライチェーン企業で駐米中、ジェネラルマネージャーとして経営・営業戦略を担当されています。

 米国の現地情報や本業の経験を活かした米国株・米国経済に関する情報を、毎日ツイッター・ブログでタイムリーに発信中です。ツイッターは2019年4月から本格的に活動を始め、現在2年弱でフォロワー9.4万人に達しています。また、出版の前後に週刊メルマガ「米国株投資のコツ」も配信開始するなど、いったいいつ寝ているのかと心配になるほど精力的に活動されています。

どんな人にオススメ?

 これから米国株投資をはじめたい人や、既に投資しているけど改めて勉強したい人などにお勧めです。「米国株投資をやってみたいけど、どの株を買えばいいのかわからない」「単独銘柄投資は怖いのでETF(上場投資信託)に関心があるが、お勧めは?」などの疑問に、著者独自の分析でこたえます。

この本の、ここが読みどころ!

 本書は、もみあげさんの成長株投資への熱い情熱にあふれています。本書では高配当株投資や安定連続増配株投資も解説しますが、やはり米国株投資の醍醐味(だいごみ)はズバリ「成長株への投資」です。

 米国株の代表的な指数であるS&P500は、過去30年間で年平均7%のリターンを出してきた実績があります。米国株市場は成長を続けているため、投資に参加するすべての人が勝利する(プラスサムゲーム)可能性がある点が、もみあげさんが米国株投資を勧める理由です。また、企業の持続的な成長を重視したESG投資について解説している点も注目です。

 投資するべき銘柄の分析も独特です。財務分析はもちろん、業界全体の動向や成長性、ほかに投資対象企業のCEOの人物などにも注目して銘柄分析を行っています。「自分が納得した企業に投資する」ことが、例えば市場全体の下落の際などに動揺してろうばい売りを防ぐ力になるからです。本書では具体的な銘柄・ETFの紹介も行っていますが、「どうやって自分なりの銘柄分析を行うか」を読者に身につけてもらうことを主眼に書かれています。

編集者の制作秘話

 とにかく著者のもみあげさんの熱量・情熱がものすごくて、どうやってそれを余さず伝えるかを考えて編集しました。打ち合わせや構成を固めたのち、最初の原稿が来始めてから全脱稿までがわずか一カ月、ページ数はざっくり400ページを超えていました。正直「分量が多すぎる……」と内心思っていたのですが、ちょっと他の本では見られない内容だと感じたので、できるだけカットせず詰め込みました。どうしても入らなかった部分に関しては、書籍購入の特典としてPDFでダウンロード提供しています。

 また、脱稿は九月初めだったのですが、米国株の一大イベントである大統領選挙前に出版したい! というもみあげさんの熱い想いに応えて、10日近く不眠不休で編集し、なんとかギリギリ間に合いました(笑)。