本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは107.40

下値メドは105.95

でも、110円はないか?

 ドル/円は連日で今年の高値を更新。1日(月曜)のオープンは106.50円で、東京時間に106.37円まで下げたあとは上昇、NY時間午後に106.89円をつけました。終値は106.77円。終値106円台は3営業日連続。

「2月のドル/円は、円安、円高のどちらへ動くと予想しますか?」

 楽天証券が先月末に実施した相場アンケート調査によると、回答を頂いた個人投資家約6,300人のうち 39%(2,443人)が、2月のドル/円は「ドル高/円安」に動くと予想しています。円安予想は1月から大きく増えました。一方で「ドル安/円高」は最も少ない25%(1,613人)でした。

 円安が円高見通しを上回ったのは、昨年2月以来のこと。新型コロナ流行が確認されてからの11カ月間は、一貫して円高見通しが優勢でした。もちろん、米長期金利急上昇による日米金利差拡大が理由であって、個人投資家が新型コロナの沈静化を予想しているからではありません。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成

今日の一言

旅行も人生と同じように、80%の満足でよい

今週のハイライト!「米2月雇用統計」

 今週金曜日(5日)、BLS(米労働省労働統計局)が2月の雇用統計を発表します。

 失業率の予想は6.4%。アメリカの失業率は昨年4月に14.7%を記録したあと順調に低下しています。コロナ流行前の3.5%に比べると高水準ながら、去年多くのエコノミストが口にしていた「10%台に高止まり」という悲観的予想を覆す健闘ぶりです。

 しかし安心してはいけない。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、実際の失業率は、雇用統計の6%よりも、むしろ10%に近いとの見解を示しています。さらに、この状況が改善されなければ、米国の経済成長に長期的な影響を与えると警告しています。

 もっとも、悪い材料ばかりではありません。1月の平均労働時間は、0.3時間増加して35.0時間になりました。非農業部門雇用者数が伸び悩むなかで平均労働時間が増加していることは、雇用ニーズが強まっているからです。

 米国ではレジャー関連を中心に、この数ヵ月間で60万人近くのレイオフが行われました。しかし、コロナ感染者数の減少とワクチン接種の進展によって、これらの人々が再び労働市場に復帰できる期待が高まっている。経営側とすると、労働力確保のための賃上げが必要になる。賃金上昇は消費拡大となり、物価上昇へとつながります。今週は平均労働賃金に注目です。

今日の注目通貨

ドル/円: 3月の予想レンジ ↑108.83円 ↓103.77円

 3月のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は106.05円。106.05円より上ならばドル買い優勢、106.05円より下ならばドル売り優勢。

109.38円 : 2020年 04月 高値(04月06日)
109.20円 : 第4レジスタンス(HBO)

108.83円 : 第3レジスタンス
108.16円 : 2020年 07月 高値 (07月01日)

107.46円 : 第2レジスタンス
107.19円 : 第1レジスタンス
107.05円 : 2020年 08月 高値 (08月13日)

106.89円 : 2021年 03月 高値

106.05円 : ピボット

104.91円 : 第1サポート
104.64円 : 第2サポート
104.41円 : 2021年 02月 安値

103.77円 : 第3サポート
103.18円 : 2020年 11月 安値

102.89円 : 第4サポート(LBO)
102.87円 : 2020年 12月 安値
102.59円 : 2021年 01月 安値

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

2021年 ドル/円データ

出所:楽天証券が作成