20年の新規受注は10.6%増、短中期的に重点を国内市場にシフトへ
現地コード | 銘柄名 |
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01800 |
中国交通建設 (チャイナ・コミュニケーションズ・コンストラクション) |
株価 | 情報種類 |
3.63HKD |
株価 企業情報 チャート |
インフラ建設大手の中国交通建設は、20年の新規受注が前年比10.6%増の1兆670億元に達したと発表した。うち港湾建設が同33.6%増と、事業別で最大の伸び。都市公共工事も21.0%増加し、新規受注全体の39.3%を占めた。また、海外受注は4.7%増で、全体に占める割合は19.2%だった。同社は港湾、道路・橋梁建設や都市公共工事などの国内事業に、再び照準を合わせる方針を決定している。現在株価のバリュエーションは底値圏にあり、BOCIは最近の調整後の株価が魅力的な水準にあるとの見方。利益見通しと目標株価を据え置き、株価の先行きに対する強気見通しを継続している。
20年の新規受注は前年比10.6%増加し、初めて1兆元の大台に乗せた。事業別に見ると、港湾建設が前年比33.6%増加し、全体に占める割合は3.2%。ほかに公共事業も21.0%増と好調だったが、道路・橋梁建設は1.6%増と、ほぼ前年並み。鉄道建設受注は8.8%の落ち込みとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に上期に停滞した新規受注が、下期には回復し、同社全体で前年同期比14.1%増(10-12月期は同6.0%増)。前年同期実績の高い港湾建設は横ばいだったが、道路・橋梁建設は下期に前年同期比18.7%増、公共事業は19.5%増だった。鉄道建設受注も上期の59.6%減から、下期には1.6%増に転じた。
同社は短中期的に、国内市場に重点をシフトする方針。特に自社が強みを持つ港湾建設、道路・橋梁建設に加え、都市再開発、都市化インフラ建設など、発展潜在力の大きい事業分野を中心に、国内での受注獲得を目指す。同時に手持ちの投資プロジェクトを整理し、構造面の改善を進める計画。資産回転率の改善に向け、一部インフラ運営プロジェクトの売却も検討する。
BOCIは最近の調整局面を経て、同社株のバリュエーションがさらに魅力を増したとみている。現在株価は21年予想PER(株価収益率)でわずか2.3倍と、ヒストリカルな底値圏。国内市場主体に回帰するという新たな戦略が収益見通しの改善につながるとして前向きに評価し、株価の先行きに対して強気見通しを継続した。一方、レーティング見直しにつながる潜在リスク要因としては、海外での新型コロナウイルス感染状況をめぐる不透明感を挙げている。
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