ゴールド 1,300ドル回復
2017年10月16日(月)掲載分より
ゴールドはようやく調整が一段落、先週は上昇の1週間となり、金曜日のニューヨークでは1,300ドルを回復、ほぼ3週間ぶりの高値となりました。NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)の投資家ポジションも4週間ぶりに増加に転じ、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに始まったロングのポジション整理もほぼ終了したようです。
金曜日に発表された9月のCPI(消費者物価指数)は前月比0.5%上昇となりましたが、市場予想の0.6%よりも低かったことから、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げへの懸念材料としてとらえられ、ドルが売られゴールドが買われました。北朝鮮の存在に加え、FRBの利上げに対しての不安が出てきたことで、ゴールドはここから戻りの展開となりそうです。
CFTC Commitment of Traders Report as of 10 Oct 2017
2017年10月16日(月)掲載分より
投資家のロングポジションは729トンから742ンへ4週間ぶりの増加となりました。価格も1,260ドルで底を打ち反発、とりあえずのポジション調整が一段落したようです。
新たなニュースなく小動きでしっかり
2017年10月13日(金)掲載分より
ゴールドの高値は1,297.50ドルを欧州の朝につけました。その後のNYダウは下げて安値が1,289.75ドル。引けは1,295ドルとなりました。特に目新しいニュースもなく静かな一日でした。
ところが東京午前7時のGLOBEXのreopening(再開)でゴールドは1300ドルつけたようです。でもすぐその前のクローズの価格に戻しているので、何かの間違いだったのでしょうか。とりあえず静かな金曜日になりそうです。
パラジウムの今後
2017年10月13日(金)掲載分より
パラジウム、上昇を続けていますが、昨日おもしろいことに気づきました。パラジウムと米S&P株価指数です。めっちゃくちゃ相関してますね。株価下落のときがパラジウム下落のとき?
ゴールド・パラジウム大きく上昇
2017年10月12日(木)掲載分より
ゴールドはアジア、ロンドン、ニューヨークと若干弱めに推移していましたが、今朝早朝に発表されたFOMC議事録の内容が思ったほどタカ派的な内容でなかったことから、急速の買い戻しが入り1,285ドルから1,293ドルまで大きく跳ねました。ドルインデックスは下落傾向を深めており、ゴールドの上昇の要因になっています。北朝鮮に加えてFRBの金利政策までもが金の買い材料として解釈されるようになると、もうゴールドは上がるしかなくなってしまいますが。
昨日はパラジウムが大きく上昇。プラチナとの価格差が30ドル近くにまで広がりました。円建てでは100円の差。需給の違いがある以上、やはりパラジウムのほうが上昇するのはここまでの動きで明らかですが、これがどこまで続くのか、ちょっとわかりませんね。
プラチナは900ドルの底値にあると考えますが、プラチナが下がらなくてもパラジウムが上がると値差は広がりますからね。ゴールドとの関係といい、プラチナは本当に貴金属の中では一人負けしてますね。
ゴールド上昇-今度は地政学リスクに注目
2017年10月11日(水)掲載分より
ドルの下落が続き、ゴールドはさらに上昇しました。トランプ米大統領がその来週のアジア訪問の際に、南北朝鮮の間の板門店で反北朝鮮のスピーチをする予定というニュースもゴールドをサポートしました。このトランプ大統領のアジア訪問、マーケットの材料になりそうですね。マティス米国防長官も軍幹部に北朝鮮との「交渉」が失敗したときのための準備をしておくようにと命令したと報道されています。今度は米金融政策よりも北朝鮮情勢にスポットライトが移ってきたようです。
中国の十九大(中国共産党第十九次全国代表大会)も18日から始まります。スペインではLBMA(ロンドン貴金属市場協会)が今週末から開かれるバルセロナがあるカタルーニャ州の独立機運もあり、世界が政治の季節になってきているようです。もろもろ不安がたくさん、ゴールドはジワジワ1,300ドルへ戻しそうな予感です。
昨日はプラチナが大きく上昇、パラジウムに近づきました。こんな関係がしばらく続きそうですね。需給を考えるとパラジウムはしっかり。そしてプラチナはといえばやはり900ドルは底値だと思います。800ドル台に入ったらそれはやはり売られすぎ。ということで、おそらく同じような価格での推移がしばらく続きそうですね。
北朝鮮ニュースで1,260ドルから1,285ドルまで上昇
2017年10月10日(火)掲載分より
先週もまたゴールドにとっては頭の重たい1週間となりました。CME FedWatchでの12月の利上げ可能性は86.7%まで上がり、マーケットは年末12月FOMCでの金利上げをほぼほぼ織り込みつつあります。
注目された6日金曜日発表の雇用統計は、米国を襲った2つのハリケーンの影響で、9月の非農業部門雇用者数は当初プラス8万人という予想でしたが、出てきた数字はマイナス3.3万人で、2010年以来初めての前月比マイナスとなりました。ただ、ハリケーン襲来という特別な状況もあり、マーケットはこの数字には反応せず、賃金の伸びが2.9%という高い伸びとなったこと、失業率が0.2%低下して4.2%となったことなどから、12月の利上げがより確実になったという見方が強く、ゴールドは一時1,260ドルまで売られました。
しかし、ニューヨークの引けにかけて、久しぶりに北朝鮮関係のニュースで、北朝鮮が米西海岸に到達可能なミサイルの試射を近く実施する計画だと、北朝鮮を訪れたロシアの下院議員の発言として伝わったことから、ドル売りゴールド買いが入りゴールドは結果的に1,276ドルまで戻して1週間が終わりました。そろそろFRBの利上げもマーケットに織り込み済みということになるのではないでしょうか
昨日月曜日は金曜日の引けの流れを受け、再び地政学リスクへマーケットの注意も移り、1,280ドル台半ばまで戻してしっかりでした。こうやって米国の金融政策の行方と北朝鮮を巡る地政学リスクとの綱引きが続いていきます。
CFTC Commitment of Traders Report as of 03 Oct 2017
2017年10月10日(火)掲載分より
投資家ロングポジションは763トンから729トンへ減少となりました。3週間連続の減少となりましたが、その減少幅は少なくなってきました。
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