本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは104.30円
↓下値メドは102.95円
景気回復、V字カーブはない。U字でもW字でもない。ではL字? おそらく格差広がるK字
民主党のジョー・バイデン氏が、第46代の米大統領に就任しました。バイデン新大統領は78歳、歴代大統領では最高齢。
バイデン大統領の第1期は経済成長を最優先、増税は後回しというのが、マーケットのコンセンサスであり期待でもあります。イエレン新財務長官も、公聴会で「大胆に行動する」と宣言し、「まずは、コロナ(による経済被害)に打ち勝つこと、債務と財政赤字はそれからの問題」と述べています。また、「財政赤字を減らす方法は、増税よりも速やかな経済成長である」という考えを持っているため、増税論議は第2期目以降、マーケットは当面忘れることになるでしょう。
ワクチン接種によって米国の入院患者数が約2%減少したというニュースもリスクオンを強め、銅と原油などの商品価格が上昇する一方で、ドルは下落。
20日(水曜)のドル/円はドル安/円高。103.91円でオープンして、高値は103.94円。NY時間に103.44円まで下落して終値は103.55円。バイデン大統領就任とワクチン展開がリスクオンのドル売りを加速させたとの見方があります。しかし、104円台の売りの強さを乗り越えて105円台を目指すには、今以上の大型の材料が必要ということを示しています。
主要指標 終値
![](/mwimgs/2/8/-/img_28f44e7a2701a090b2e90ff4822931a854814.jpg)
ドル/円 1時間足チャート
![](/mwimgs/5/4/-/img_5484ab194b63cb80f7f599ea1707e09566915.jpg)
今日の注目通貨
トルコリラ/円:2021年の予想レンジ:7.80円から21.45円
トルコ/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は14.63円。14.63円より上ならばトルコ買い優勢、14.63円より下ならばトルコ売り優勢。
27.98円 : 2017年 安値
24.05円 : 第4レジスタンス(HBO)
21.45円 : 第3レジスタンス
21.15円 : 2019年 高値
18.84円 : 第2レジスタンス
18.82円 : 2020年 高値
18.04円 : 第1レジスタンス
15.41円 : 2020年 中心値
14.63円 : ピボット
12.00円 : 2020年 安値(過去最安値)
11.22円 : 第1サポート
10.41円 : 第2サポート
7.80円 : 第3サポート
5.20円 : 第4 サポート(LBO)
![](/mwimgs/4/f/-/img_4f0f724e9602c4c895276321f414fe49108562.jpg)
今日の一言
リーダーとは、人々に希望を与える存在のことだ – ナポレオン
トルコリラ:今年も「暴落」はあるのか?
CBT(トルコ中央銀行)は、政策金利を発表します。市場予想は据え置き。
CBTは、昨年12月24日の会合で、政策金利を17%に引き上げました。市場予想は16.5%。CBTの強気スタンスが評価されてトルコリラは急上昇。対円では13円台半ばから約3ヵ月ぶりとなる14円台戻し、今年1月には14.24円までリラ高に動きました。
CBT(トルコ中銀)は、昨年9月と11月にも利上げを実施、政策金利を8.25%から15.00%まで引き上げました。世界の中央銀行が新型コロナ対策で強力な緩和政策をとるなか、なぜCBTは流れに逆らってまで利上げするのか?それは国内物価の上昇。最新のデータによると、トルコの食料品は前年比20%以上も高騰。利上げに不満たらたらのトルコのエルドアン大統領も、国民の不満が支持率低下につながることをおそれて黙認するしかなかったようです。
もうひとつの大きな理由はリラ安防止。インフレ上昇率に見合わない「低すぎる政策金利」を続けたトルコ中銀に失望した投資家はマネーを引き上げ、リラは史上最安値まで売られました。危機感を感じたCBTは金融政策の正常化に本腰を入れることにして、これまでの極端な融資拡大などのインフレ誘因リスクの高い政策を次々廃止や、今回を含めた政策金利の引き上げを実施しました。
ところが、エルドアン大統領が「高金利が高インフレを招く。金利は低くなるべき」と、また吠え始めました。利下げはないとしても、これ以上の利上げも難しい状況。
しかし、リラ安は「低金利」だけが理由なのか?トルコは米国のみならず欧州との関係悪化という外交上の大問題も抱えています。米国とはトルコがロシア製ミサイルシステムを購入したことで、欧州とは東地中海のガス田権益を巡って対立。ただトルコ問題は、中東の地政学リスクや難民問題とも密接につながっているので、米欧ともトルコに対して強い制裁は控えている状態。しかし、トルコの外交問題はこれまでもたびたびトルコ暴落の引き金となっているので今年も安心できません。
![](/mwimgs/a/4/-/img_a475adcf5f72c0572ce3e521ffa42bbf39097.jpg)
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。本コンテンツの情報は、弊社が信頼できると判断した情報源から入手したものですが、その情報源の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問・ご照会等には一切お答え致しかねますので予めご了承お願い致します。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。