【今日のまとめ】
- CESは今年でちょうど50周年を迎える
- ボイス・コントロールが注目を集めている
- AIも同じく注目されている
- ARも「Pokemon Go」の成功で広く認知されるようになった
- VRは去年鳴り物入りで紹介された割には期待外れだった
50周年を迎えるCES
1月5日から8日までラスベガスのコンヴェンション・センターで開催される家電見本市CES(Consumer Electronics Show)は、今年でちょうど50周年となります。
主催者のコンシュマー・テクノロジー・アソシエーションによれば、去年の来場者数は17.7万人、出店者数は3,887社でした。
このイベントでは、コンピュータはもとより、電子ゲーム、オーディオ、車載エンターテイメント・システム、ウェアラブル、ロボット、スマート・ホーム、3Dプリンタなど、あらゆる消費者向けエレクトロニクス製品が出展されます。
ボイス・コントロール
今回のCESで最も注目されているテーマとしては、ボイス・コントロール(音声入力)による、さまざまなデバイスの制御が挙げられます。
その代表格はアマゾン(ティッカーシンボル:AMZN)のアレクサ(Alexa)というボイス・レスポンス・システムです。アマゾンはエコー(Echo)というスマート・スピーカーで既にアレクサを製品化しています。
アマゾンの狙いはアレクサを音声入力の標準インターフェースにすることです。
アレクサを搭載したガジェットとしては、スピーカーの他に、ウェアラブル・デバイス、空気清浄器、スプリンクラー・システムなどが出展される予定です。
アマゾン以外に消費者向けアプリケーションでボイス・レスポンス・システムを開発している企業としては、グーグルの親会社、アルファベット(ティッカーシンボル:GOOGL)が挙げられます。
同社の場合、おもにグーグル・ホームというブランドで、スマート・ホームやIoT関連の商品を開発しています。
AI(人工知能)
ボイス・コントロールと表裏一体の関係にあるのがAI(人工知能)です。
AIは、やや過剰気味に使われているキャッチフレーズとなっており、今回のCESでもAIを搭載したドローンやロボット、自動運転車、果ては家具までも出展される見込みです。
AIに関連する銘柄としては半導体企業、エヌヴィディア(ティッカーシンボル:NVDA)があります。その他、インテル(ティッカーシンボル:INTC)、クウァルコム(ティッカーシンボル:QCOM)なども出展する予定です。
AR(オーギュメンテッド・リアリティ)
つぎに注目を集めるテーマとしてはAR(オーギュメンテッド・リアリティ)を挙げることが出来ます。去年、「Pokemon Go」が世界的に大変人気を博したことで、ARは市民権を得たと言えると思います。
VR(ヴァーチャル・リアリティ)
この反面、去年のCESでずいぶん持て囃されたVR(ヴァーチャル・リアリティ)は、デバイスの価格が高価なこと、高度な処理能力を持つPCを購入しなければいけないこと、コンテンツが不足していることなどから期待されたほど普及しませんでした。
フェイスブック(ティッカーシンボル:FB)はオキュラスというVR事業を展開していますが、経営が上手く行っておらず、最近、責任者を更迭したばかりです。
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