配当利回りの高い株をねらって投資する方法が人気ですが、この高配当株投資で注意しなければならない落とし穴は?

  • 高配当利回りに引かれて買ったら株価が上昇して利回りが下がってしまった
  • 非常に高い配当利回りだけを基準に買ったら、株価の下落が続き、配当も減額した
  • 高配当株を買ったら、その分、税金をたくさん源泉徴収された

ヒント

配当利回りは「1株あたり配当金÷株価」で計算します。この計算式から利回りが高い株を買った後の落とし穴を考えてみましょう。

解答

2:非常に高い配当利回りだけを基準に買ったら、株価の下落が続き、配当も減額した

配当利回りは「1株あたり配当金÷株価」で計算しますので、分子の配当金が上がるか、分母の株価が下がると高くなります。つまり、配当金額は変わらなくても分母の株価が下がると利回りは上がってしまうため、配当利回りだけを重視した投資には注意が必要です。2のように、株価がさらに下落して配当金以上の値下がり損を抱えてしまったり、株価下落につながるような業績悪化で、配当金の金額自体が引き下げられる減配リスクがあります。逆に1のように分母の株価が上昇すると配当利回り自体は下がりますが、株価が値上がりしているのですから、逆に喜ばしいことです。また、配当をたくさんもらえると当然、源泉徴収される税金の額も増えますが、その分、たくさん配当金がもらえるわけですから、3は「落とし穴」ではないといえます。

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