本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは104.65円
↓下値メドは103.40円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
12月の豪ドル/円は、上がりますか?それとも下がりますか?
楽天証券が個人投資家の方を対象に実施した相場見通しアンケートによると、全体の29%が「12月の豪ドル/円は下がる」と予想していました。「上がる」の予想はわずか17%。また半数を超える54%は「動かない」で、73円から77円のレンジは超えないと考えていたようです。
では、実際の豪ドル/円相場はどうなっているかというと、8割の予想を裏切り力強く上がっています。11日(金曜)の豪ドルは、対ドルで0.7571ドルまで、対円で78.78円まで豪ドル高で、いずれも今年の高値を更新。
一方、11日(金曜)のドル/円の高値は東京時間朝の104.27円、安値はNY時間の103.83円。104円を挟んだ動きながら、若干円高に推移。終値は104.04円。
なぜ豪ドルが買われているのか?豪ドルは、リスクオン通貨の代表で景気動向に敏感な通貨。コロナワクチンの完成で経済再開の期待が高まるなかで、オーストラリアの輸出産品である鉄鉱石などの商品価格が値上がりしていることが買われる理由です。また米株との連動性が高く、米株の高値更新も買い材料になっています。
もちろん、ドル安の流れもあります。豪ドルだけではなく、ユーロやポンドも上昇していますが、ブレグジット(英国のEU離脱)の行方が混とんとしている状況では、欧州通貨よりもより豪ドルを選びたくなります。
しかし、心配もあります。今日の注目通貨をご覧ください。
主要指標 終値
11日のドル/円のNY市場終値は104.04円
前営業日の終値比▲0.19円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の注目通貨
豪ドル/円:年初来高値は更新したけれど・・・
RBA(豪準備銀行)は今月の今年最後の政策会合で、政策金利を0.1%に据え置きました。RBAは国内雇用市場に対して弱気。企業のリストラ加速による失業率上昇を警戒しています。RBAが債券購入拡大などの追加緩和政策を実施する可能性は高い。
また、中国との関係が悪化していることも問題です。中国は、オーストラリア産ワインに対して最大212%の関税を課すことを決定。中国はワイン輸出全体の4割近くを占める最大の取引相手国です。その他、大麦や石炭などの主力輸出品に対しても、中国は次々と制裁関税を発動しています。
通商問題にとどまらず、中国政府幹部がオーストラリア兵士を貶める「フェイク画像」をツイッターに投稿するなど、さまざまな分野で国家規模の「嫌がらせ」がエスカレート。来年は、これらの問題が豪ドルの足を引っ張る可能性があります。
FXの今年のマーケットは実質的に今週で終了します。まずは、クリスマス前の豪ドル買い持ちポジション調整に気をつける必要があるでしょう。
豪ドル/円:今月の予想レンジは?
12月の豪ドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は75.88円。75.88円より上ならば豪ドル買い優勢、75.88円より下ならば豪ドル売り優勢。
82.50円 : 2018年 09月 高値
81.30円 : 第4レジスタンス(HBO)
80.72円 : 2019年 高値(19年04月17日)
79.80円 : 第3レジスタンス
78.78円 : 2020年 12月 高値
78.30円 : 第2レジスタンス
77.84円 : 第1レジスタンス
77.10円 : 2020年 11月 高値
76.55円 : 2020年 12月 安値
75.88円 : ピボット
75.10円 : 2020年 08月 安値(08月03日)
73.92円 : 第1サポート
73.46円 : 第2サポート
73.13円 : 2020年 10月 安値
72.44円 : 2020年 01月 安値(01月31日)
71.96円 : 第3サポート
71.59円 : 2020年 06月 安値(06月01日)70.46円 : 第4サポート(LBO)
70.17円 : 2020年 04月 高値(04月30日)
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
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