本日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは104.66円
↓下値メドは103.48円
今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
結局は、経済よりも政治
週明けのマーケットはポンドが主役。英国とEU(欧州連合)とのブレグジット交渉が大詰めに差し掛かり、合意か、あるいはノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)を巡って最終交渉を行っています。事務レベルでの協議で決着はつかず、あとはジョンソン英首相とフォン・デア・ライエン欧州委員長による高度の政治判断に委ねられています。
この日139.52円でオープンしたポンド/円は、138.88円まで上昇。しかし、英国が合意なき離脱の発表秒読みの噂で137.90円まで大幅下落。その後、交渉継続のニュースで、安堵感からNY時間には139.38円まで買い戻されています。
今週12月10日(木)と11日(金)に開かれる欧州理事会(EU首脳会議)までに、なんらかの合意に達するだろうというのがマーケットの基本シナリオ。しかし、EUでは今、ハンガリーとポーランドがEU来年度予算と欧州復興基金への拒否権を行使するかもしれないという、大きな問題が持ち上がっていて、果たしてブレグジットについて十分討議する時間があるかは不明。来年持ち越しの可能性もあります。
しかし、ジョンソン英首相は何を考えているのか?「合意なき離脱」を決めたともいわれています。今日の注目通貨をご覧ください。
主要指標 終値
7日のドル/円のNY市場終値は104.05円
前営業日の終値比▲0.14円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の注目通貨
ポンド/円:レンジ予想 137.27円 から 142.06円
ボリス・ジョンソン氏はEU離脱をスローガンに掲げて首相になった人物です。交渉で妥協してしまうと、離脱派からの支持を失い、自らの政治生命も危うくなる。しかし、どのような形であれ合意自体が、完璧な離脱を求める強硬ブレグジット派の目には妥協と移り、非難されることになるでしょう。
それならば、いっそご破算にして、合意できなかった責任を全てEUのせいにしてしまったほうが、政治的支持を多く得られるかもしれない。英国の経済ダメージをできるだけ少なくしながら、英保守党内での自分権力を最大化するには何がベストか。選択肢として合意なき離脱も十分にありえます。メイ前首相のように、必ずしも合意を望んでいるわけではない。ただし、バイデン次期政権が合意なき離脱を反対していることもあり、基本シナリオは、協議続行。今月で終了予定の移行期間をさらに延長する理由を考えているのではないでしょうか。
◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
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