本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは104.94

下値メドは103.75

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ドル安、円安、ユーロ高、ポンド高、そして

 12月初日のドル/円は円安。安値は104.18円。103円台入りを回避してNY時間には104.58円まで上昇してこの日の高値をつけました。ただ先週の高値104.76円に触れる前に失速して終値は104.32円。

 ユーロ/ドルは強い。節目の1.20ドルを上に抜けて一気に1.2077ドルまで上昇。2018年5月1日以来の高値を更新しました。ECB(欧州中央銀行)の緩和政策が欧州株を支える中で、コロナワクチン開発やブレグジット交渉大詰めの明るいニュースがユーロ買いにつながっています。

 ユーロ/円も面白くなってきました。2カ月間抜けられなかった125.50円を超え、125.95円まで上昇。今年の高値127.07円が見えてきました。オセアニア通貨はどうか?

 RBA(豪準備銀行)は1日、今年最後となる会合で、政策金利を0.1%に据え置きました(前回11月は0.25%から0.10%に利下げ)。決定は予想通り。RBAは金融緩和政策を「暫くの間」継続する考え。国内雇用が大幅に増加し、さらに物価上昇率が2-3%台で定着するまで、利上げが検討されることはないでしょう。

 RBAの政策金利は、ゼロ金利近くまで下がり、昔の高金利通貨の面影はありません。オーストラリアは中国との関係悪化も心配されています。それでも豪ドルは強い。その理由は?今日の注目通貨をご覧ください。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

1日のドル/円のNY市場終値は104.32円

 前営業日の終値比▲0.03円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。

今日の注目通貨

豪ドル/円:

 RBA(豪準備銀行)は1日の政策会合で、政策金利を0.1%に据え置きました。RBAは国内雇用市場に対して慎重な見通しで、企業のリストラ加速による失業率上昇を警戒。RBAは必要に応じて債券購入プログラム規模を拡大する用意があると述べています。

 対外的には中国との通商関係の急速な悪化が懸念材料です。中国は、オーストラリア産ワインに対して最大212%(!)の関税を課すことを決定。中国は、ワイン輸出全体の4割近くを占める最大の取引相手国で、その影響は無視できません。ワインに限らず、大麦や石炭についても、中国は制裁関税を発動しています。さらにオーストラリア兵士が子供を殺害しようとしている「フェイク画像」を、中国政府の幹部がツイッターに投稿するなど、国家規模の「嫌がらせ」がエスカレート。

 両国の緊張関係は、経済にとどまらず同地域の軍事問題まで広がりつつありますが、金融市場は今のところは材料扱いしていません。むしろFX市場は、豪ドルと米国株と強い相関関係に注目しています。景気敏感、いわゆるリスクオン通貨の代表である豪ドルは、米株と共に上昇するという見方です。

 米国議会では超党派による95兆円規模の景気対策の提案がありました。超党派ということも重要ですし、可決すれば米経済にとっては大きな明るいニュースとなります。豪ドルにとっても強い追い風となるでしょう。


78.68円 : 第3レジスタンス (HBO)
78.46円 : 2020年 08月 高値(08月31日)★★★
78.36円 : 2020年 09月 高値(09月18日)

77.86円 : 第2レジスタンス
77.34円 : 第1レジスタンス

77.10円 : 2020年 11月 高値 ★

76.52円 : ピボット

76.00円 : 第1サポート

75.18円 : 第2サポート 
75.10円 : 2020年 08月 安値(08月03日)★

74.67円 : 第3サポート  (LBO)

73.97円 : 2020年 09月 安値(09月24日)
73.19円 : 2020年 11月 安値 ★★★
73.13円 : 2020年 10月 安値


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。