※モトリーフール米国本社、2020年11月9日投稿記事より

 ロジテック・インターナショナル(NASDAQ:LOGI)は、コロナ禍により大きな利益を得ています。

 PCウェブカメラとゲーム関連製品の好調な販売に牽引され、直近四半期の売上高は大きく増加しました。

 一部の投資家はパンデミックが後退した後、成長が鈍化することを懸念しているかもしれません。

 しかし、ロジテックのブラッケン・ダレルCEOは、これらの製品の需要は長期にわたって堅調であろうと考えています。

コンテンツ作成がPC周辺機器の販売を促進

 ロジテックは、2021年第2四半期決算(7~9月)において売上高が前年同期比で75%も増加したと発表しました。

 利益率の上昇により、営業利益は前年比295%増となりました。

 ロジテックの株価は年初来から倍増していますが、株価収益率(PER)は売上高が好調であることから、比較的低い24倍のままです。

 売上高が連続して前年比2倍近くなるのは現実的ではありません。

 しかし、ロジテックは売上高と営業利益を2桁台レベルで成長させ続けることは可能だと考えています。

 ダレルCEOは四半期決算のカンファレンスコールにおいて「ロジテックは何年もの間、人々が将来どのように働き、遊ぶようになるかという変化に着目してきた」と述べました。

 同社は、リモートワーク、およびゲーム業界の成長という継続的なトレンドを中心にビジネスを構築してきたのです。

 ビデオコラボレーションの売上高は、前四半期に比べて161%増となりました。

 この一部は、MeetUpやRallyなどの会議室製品によるものであり、これらの製品の売上高は2倍近くになりました。

 これは人々がオフィスに戻りつつある状況での出来事であり、パンデミックによる需要に依存していないことを示しています。

 ゲーム関連製品の売上高は、前年比84%も急増しました。

 ダレルCEOは、ロジテックのゲーム関連製品に対する強い需要を強調しました。

 ビデオゲームはSNSプラットフォームになりつつあり、友人とオンライン上で集まり、一緒に遊ぶことができます。

 ダレルCEOは、ビデオゲームは今後も成長し続けると考えています。

 また、同社が長期的な成長ドライバーとして考えているのは、ゲームストリーミングサイト、ユーチューブなどの動画を作成するための製品群です。

 PCウェブカメラの売上高は、前四半期に258%も急増しており、前四半期の成長率121%を大幅に上回りました。

 長期的に見れば、ウェブカメラの売上高が3桁で成長し続けることはできないかもしれません。

 しかし、当面は堅調に推移するでしょう。

 そしてロジテックは、ウェブカメラの生産能力を拡大しています。

需要に備える

 ロジテックは、2021年度の成長見通しを引き上げました。

 経営陣は現在、売上高が前年比35%〜40%増加し、調整後営業利益が87%増になると予想しています。

 ロジテックは、新製品を開発し生産能力を増強することにより、成長機会をとらえるよう努めています。

 ダレルCEOは「私たちには成長機会をとらえ、新しい製品を生み出す能力があります」と述べています。これらを考慮すると、同社株はさらに上昇する余地があるものと思われます。

転載元:モトリーフール

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