本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは104.97

下値メドは103.93

今朝の天気マークは「くもり」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

なぜユーロは買われる?

 25日(水曜)のドル/円は104.60円から104.25円の狭いレンジ取引でした。終値は104.46円で、前日比横ばい。マーケット材料は相変わらずで、コロナワクチン開発の期待、米大統領選挙の不透明感の後退、米低金利時代の長期化予想など。ネガティブなニュースはありませんが新しい材料もなく、ドル/円は105円に戻れず、かといって103円も試さず、マーケットにとっては興味が持てない水準にとどまっています。

 25日のダウ平均株価は、休日前の利益確定売りで3営業日ぶりに反落。リスクオン(投資家の楽観姿勢)を反映して、金価格4カ月ぶり安値つけた一方で、原油価格は3月以来の高値まで上昇しています。

 欧州では新型コロナ感染拡大が止まらず、ドイツは年末までロックダウンを延長する可能性があるとのこと。フランスがデジタル税を導入して、米欧貿易摩擦が再燃する懸念があります。これまでのユーロ高の理由とされていた、コロナ抑圧や欧州再生が否定された形となっています。それにもかかわらずユーロ/ドルはこの日1.1930ドルまで上昇して9月以来の高値をつけています。

 なぜユーロは変われるのか?楽観ムードに包まれる米経済に落とし穴はないのか?
今日の注目通貨をご覧ください。

主要指標 終値 

出所:楽天証券が作成

今日の注目通貨

ユーロ/ドル:

 バイデン新政権への移行準備が本格的に始まるなかでダウ平均株価は3万ドルの大台に乗せ、米市場は楽観ムードに溢れています。その陰で失業者は増えています。この日発表された1週間の新規失業保険申請件数は77.8万件。新型コロナウイルス感染再拡大を背景にレイオフが増加しているのです。その一方で、10月の個人所得は大幅減。景気対策が先延ばしになっていることもあり、米国経済の見通しに不安が高まります。また2週間後に迫る米政府機関の閉鎖問題も、気に留めておくべきでしょう。

 一方、コロナ感染が広がる欧州ですが、ECB(欧州中央銀行)に姿勢が弱気に傾いているかというと、そうではない。むしろ追加緩和には慎重という意見も内部では根強いのです。ポーランドとハンガリーは欧州復興基金に対して拒否権発動を検討。イエレン財務長官とパウエルFRB議長のタッグで低金利、財政拡大に進む米国と対照的です。ユーロが再び1.20ドルを目指し始めたのはそのような背景があると考えます。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

ドル/円:

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

25日のドル/円のNY市場終値は104.46円

前営業日の終値比+0.01円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。


◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。