コロナ禍に見舞われた2020年は、IT関連の成長株が上昇。成長株の条件として誤っているのは?

  • 数年間にわたって、売上高や営業利益が年率20~30%超で伸びている
  • リモートワークやキャッシュレスなど社会の新たなニーズに応えている
  • 大手企業の子会社で、親子上場解消のTOB(株式公開買い付け)が見込める

ヒント

成長株と見なされるには、業績が毎年成長している必要があります。そもそも社会の新たなニーズに応えていないと業績は伸びません。

解答

3:大手企業の子会社で、親子上場解消のTOB(株式公開買い付け)が見込める

成長株の絶対条件は、毎年増収増益が続いて会社の規模がどんどん大きくなっていること。売り上げを大きく伸ばすには、当然、社会の中に起こった新たなニーズに応えている必要があります。2020年のコロナ禍では、リモートワーク、オンライン診療、キャッシュレス決済、巣ごもり消費、電子決済など、今後もどんどん伸びていきそうな新分野で事業活動している成長株が買われました。一方、東京証券取引所では親会社と、その支配下にある子会社がともに上場する「親子上場の解消」を働きかけていますが、大企業の子会社であることは成長株の条件ではありません。むしろ、成長期待の乏しい子会社株は株価も低迷しているので親会社もTOBしやすい、という意味では割安株のジャンルに属します。

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