軟調なS&P500指数
直近3カ月間のS&P500指数の推移(10月30日まで)
10月の米国株式市場は、9月に引き続き軟調に推移しました。欧米における新型コロナウイルスの感染再拡大の動きや追加経済対策に対する米議会での議論こう着の他、米大統領選を前に警戒感が高まりました。
2020年10月米国株式買付者数ランキング
順位 | ティッカー | 前月順位 | 銘柄名 | 関連するテーマ |
---|---|---|---|---|
1 | AAPL | 1 | アップル | スマートフォン、ウエアラブル、クラウド |
2 | SPYD | 3 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF | ETF(上場投資信託)、高配当株式 |
3 | T | 11 | AT&T | 通信、高配当、長期連続増配 |
4 | HDV | 10 | iシェアーズ コア米国高配当株 ETF | 高配当 |
5 | VYM | 7 | バンガード・米国高配当株式ETF | ETF、高配当株式 |
6 | TSLA | 2 | テスラ | 電気自動車 |
7 | ZM | 9 | ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ | テレワーク |
8 | VOO | 5 | バンガード・S&P 500 ETF | ETF、S&P500 |
9 | QQQ | 4 | インベスコQQQ 信託シリーズ1 | ナスダック100 |
10 | KO | 14 | コカ・コーラ | 飲料、長期連続増配、ディフェンシブ |
注:楽天証券内買付者数ベース 期間:2020年10月1日~10月31日(国内約定日ベース) |
10月の当社内米国株式の取引において、最も買付者数の多かった銘柄は、9月に続きアップル(AAPL)となりました。テスラ(TSLA)は順位を下げて6位となりました。ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)など、まだ個別銘柄を買い進む動きもありますが、トレンド的には、AT&T(T)やコカ・コーラ(KO)のランクインなど、配当狙いの動きが活発になっています。相場が低迷する中、配当利回りが高い銘柄に注目が集まりやすいようです。
2020年10月米国株式買付者数ランキング上位分析
アップル(AAPL)
10月29日に4Q決算を発表。売上高、EPS(1株あたり利益)共に市場予想(ブルームバーグコンセンサス)を上回ったものの、7-9月期のiPhone販売が20%減少したことや、2021年度の業績見通しを示さなかったことが警戒されました。ただ、iPhoneの落ち込みの背景には、新型のiPhone 12シリーズの発売日が10月にずれ込んだことが挙げられます。マックやウエアラブルの販売は拡大しており、今後の業績拡大には引き続き期待が持てそうです。
AT&T(T)
10月22日3Q決算を公表。売上高が市場予想を上回ったことなどが好感される場面もありましたが、その後は下落基調です。衛星放送事業の環境が厳しく、市場予想では今期のEPSは減益の見通しです。ただし、株価が下落した分、配当利回りが魅力的に映る人々もいる模様です。
テスラ(TSLA)
10月21日に3Q決算を公表。売上高は市場予想を上回り、EPSは5四半期連続の黒字を達成しました。ただ、期待が高まっていたこともあり、決算発表後の株価に大きな動きは見られませんでした。
コカ・コーラ(KO)
10月22日に3Q決算を公表。売上高は市場予想を上回りましたが、前年同期比では9%の減収。EPSも減益となりました。厳しい環境ではありますが、2021年度については、業績の回復が見込まれています。本格的な復活となるかは新型コロナ感染の影響次第でしょう。現時点で配当利回りが3%以上あるため、長期的に配当を狙う方には人気の銘柄とみられます。
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