もうそろそろ上昇余地が少なくなってきている銘柄が目立つようになりました。

 米大統領選の結果によって相場はどうなるのかは不透明ですので、新規の買いは慎重にした方がよいでしょう。チャートで売り転換の型が出ているものを探し、待ち伏せ買いのスタンスで、大きく下げてくるのを待つのがリスクのない投資となります。

4955 アグロ カネショウ 東証1部

PER(株価収益率)75.77倍、PBR(株価純資産倍率)1.1倍、配当利回り1.34%

 2020年8月11日発表の2020年12月期本決算予想は、前年同期比で営業利益▲45.6%の6.69億円、経常利益▲38.1%の8.22億円の減収・減益の見通しです。

 2018年7月27日の3,135円を高値とする下降トレンド(A)の中で、12月21日の1,851円、2019年1月31日の1,862円と二点底をつけて反発し、5月16日の2,291円の高値から角度の小さい下降トレンド(B)へ移行しました。

 この下降トレンド(B)の中で、8月29日の1,287円まで急落し、ここからの戻りで12月30日の1,687円の高値をつけた後、コロナ相場の2月の急落でツレ安して、2020年3月13日に892円まで下げて底打ちとなりました。

 ここからの自律反発で4月8日の1,771円まで戻した後、チャート(柴田罫線)での三角保ち合い(C)となりました。

 この中で7月10日の1,242円の安値をつけて短期の上昇トレンド(D)を形成し、上放れとなって、10月2日に4月8日の1,771円を上回る1,848円の高値をつけて押し目形成となっています。3月13日の892円を底値と見ると、ここから4月8日の1,771円までが一段上げで、ここから7月10日の1,242円まで下げて二段上げとなって、10月2日に1,848円の高値をつけて三段目の出発点(押し目)を探しているところです。

9119 飯野海運 東証1部

PER(株価収益率)8.82倍、PBR(株価純資産倍率)0.52倍、配当利回り3.2%

 2020年8月7日発表の2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+13.2%の45.00億円、経常利益+30.2%の45.00億円の増収・増益の見通しです。

 2016年6月16日の347円、8月4日の348円、11月9日の349円と三点底をつけて反発し、上昇トレンド(A)を形成しました。

 この中で2017年3月8日の545円の高値をつけた後、押し目を入れてもみ合い、9月6日の466円を安値に大幅反発。11月10日の649円まで上昇し、押し目を入れて再上昇となって2018年1月18日の680円の高値をつけ、二点天井の型を作って反落となりました。

 この反落で上昇トレンド(A)を下に切って7月5日の471円まで下げて、反発となって9月21日の605円まで上昇するものの、ここが戻り高値となって下降トレンド(B)へ転換しました。

 この下降トレンド(B)の中で、12月25日の364円まで一気に下げた後、多少戻して再下落となり、2019年8月26日の314円の安値をつけて、2020年2月6日に380円まで戻すものの、2月からのコロナ急落相場にツレ安し、3月13日の255円まで下げて底打ちとなりました。ここから3月27日の330円まで自律反発し、5月15日の305円まで押し目を入れて、6月9日に363円まで上昇し、ここから8月3日の302円まで下げて9月28日の393円まで再上昇し、押し目を入れています。

9972 アルテック 東証1部

PER(株価収益率)9.46倍、PBR(株価純資産倍率)0.46倍、配当利回り1.01%

 2020年10月6日発表の2020年11月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+14.8%の7.00億円、経常利益+2.2%の6.00億円の増収・増益の見通しです。

 2015年4月16日の386円の高値から大幅下落となり、2016年6月24日の119円で底打ちとなって上昇トレンド(A)へ転換しました。

 この上昇トレンド(A)の中で、11月8日の304円まで上昇後、反落して押し目形成となり、12月26日の193円、2017年4月13日の191円と二点底をつくって急上昇となり、2018年1月12日の470円の高値をつけました。

 ここをピークにして2月14日の293円まで下げて、三角保ち合い(B)を形成。この中で10月1日の380円の高値から下落して、三角保ち合いを下放れしました。この後12月25日の188円、2019年8月26日の194円と二点底をつけて反発。2020年2月12日に317円まで上昇したところで、コロナ相場の急落局面に巻き込まれ、3月23日の144円まで下げて、当面の底打ちとなりました。

 ここから6月8日の268円まで自律反発の後、6月16日に214円まで押し目を入れ、7月15日の288円まで上昇して、7月31日の224円まで下落。ここから反発して10月7日に323円の戻り高値を更新して、押し目を作っているところです。

2784 アルフレッサ ホールディングス 東証1部

PER(株価収益率)21.85倍、PBR(株価純資産倍率)0.89倍、配当利回り2.62%

 2020年8月5日発表の2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益▲56.1%の209.00億円、経常利益▲45.3%の313.00億円の減収・減益の見通しです。

 2019年3月5日の3,350円の高値からの下降トレンド(A)が、7月11日の2,807円の高値から、緩やかな下降トレンド(B)へ移行し、この中で2020年2月からのコロナ急落相場を受けて、3月13日の1,663円で底打ちとなりました。

 ここから3月19日の2,364円、6月17日の2,339円と二点天井をつけて、8月6日の1,951円まで押し目を入れて二点天井を突破。しかし、2,000円から上は2019年9~11月のもみ合いが上値のフシとなっており、9月28日の2,410円まで上昇して戻り高値となって反落。10月12日に2,259円で売り転換となりました。

 ここではさらに一段下がるのを待つことになります。下げ過ぎても空売り残多く、リバウンドが期待できます。10月13日の終値2,203円の時に推奨しようとしましたが、もう少し様子を見てから推奨しようと思い、その後、2020年10月16日に2,048円まで下げました。そこから一時、反発していましたが、10月22日に2,017円まで下げました。この水準もしくは、もう一段下があれば買い有利でリバウンド狙いとなります。

8061 西華産業 東証1部

PER(株価収益率)10.1倍、PBR(株価純資産倍率)0.65倍、配当利回り3.31%

 2020年8月7日発表の2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益▲14.6%の24.00億円、経常利益▲13.5%の27.00億円の減収・減益の見通しです。

 2018年1月9日の3,350円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2月13日の2,248円まで下落の後、反発して5月9日の2,980円まで戻すものの、再度、大幅下落となりました。

 2019年5月14日の1,183円でいったん底打ちとなって横もみとなり、11月12日の1,530円まで戻すものの、コロナ相場の巻き込まれ、2020年2月の急落相場にツレ安し、3月18日に857円まで下げて底打ちとなりました。

 現在は、ここからの上昇トレンド(B)となっています。この中で6月9日の1,382円まで上昇して、7月31日の1,129円まで下げ、緩やかに上昇して8月26日の1,221円の安値から大幅上昇し、9月29日に1,572円の戻り高値をつけ、押し目を形成して10月16日の1,318円まで押し目を入れたところです。