ポイントはうまく使うことが重要です。ポイントは、使い方によっては1ポイント=1円以上の価値になります。ポイントは使わなくては意味がないもの。そこで、今回は、お得で効率的な使い方をお伝えします。
◆お話を伺った人
ポイントでの投資会社7社
ポイントの達人、菊地崇仁氏
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節約できる!クレカ払い・ポイントのお得な貯め方編>>
Money Hack 1 ポイ活でポイントの価値を上げる
ポイ活はちりも積もれば大きな節約 難易度★☆☆
貯めたポイントは、どんどん使うようにしましょう。ただし、ポイントを使うときにもちょっとした工夫ができます。例えば、100円で1ポイント貯まり、1ポイントは1円で利用できるクレカがあったとします。ポイントの使い方を工夫して、1ポイントを1.5円相当で利用できれば還元率は1.5%までアップします。
ドラッグストアのウエルシアでは毎月20日にTポイントを1.5倍で利用することができます。200ポイントあれば300円として利用可能です。Yahoo!JAPANカードの還元率は1.0%ですが、全て毎月20日にウエルシアでTポイントとして利用した場合は1.5%還元のクレカとなります。
また、dポイントやPontaポイントはローソンでのお試し引換券で利用しましょう。毎日、引き換えられる商品が異なり、ローソンにある端末のロッピーでポイントカードをスキャンします。引き換えられる商品を選び、端末から出てきた引換券と商品を持ってレジに行くと、少ないポイント数で高額商品をゲットすることも可能です。1ポイント=2~3円程度になることもあり、欲しい商品を狙ってお試し引換券で交換するのがおすすめです。
ポイントロンダリングでポイントを増やせ!
ポイントはその店舗だけで利用するのではなく、他社のポイントに交換することができます。通常は等価交換か交換後のポイント価値が下がることがほとんどですが、定期的にポイント交換レートアップキャンペーンを実施している場合があります。
特にdポイントはたくさんのポイントから交換することができますが、定期的に25%増量で交換できるキャンペーンを実施しています。通常500ポイントがdポイントの500ポイントに交換できる場合、レートアップキャンペーンのタイミングで交換すると625ポイントに交換できます。通常よりも125円分もお得に交換できます。このタイミングでさまざまなポイントをdポイントに交換し、お試し引換券で利用するとさらに価値が上がります。
PontaポイントからJALのマイルへの交換も定期的に20%レートアップキャンペーンが実施されます。通常100ポイントをJALのマイルに交換すると50マイルになりますが、期間中は60マイルで交換できます。
ポイントの価値が増えるポイ活事例
- 毎月20日にウエルシアでTポイントを200ポイント以上利用
- Pontaポイントとdポイントはローソンでお試し引換券を利用
- ポイント交換レートアップキャンペーン
Money Hack 2 ポイント増加を目指す!
ポイントで投資をやってみる 難易度★★☆
ポイントの価値を高める方法として、最近注目されているのがポイントの運用サービスです。“運用”と聞くと難しいのでは、と思われる方も多いと思いますが、ポイント運用は非常にシンプルな仕組みです。
楽天ポイントの「ポイント運用」では、証券口座も不要です。「ポイントクラブ」で、運用方法を「アクティブ」か「バランス」で選択します。アクティブは主に株などに連動して運用されるため、値は大きく動きます。バランスは主に債券などに連動して運用されるため、値動きの幅は小さいです。最後に追加するポイントを100ポイント以上で指定するだけで運用が始まります。運用に必要なのはポイントのみで、証券口座の開設や入金作業などは一切必要ありません。
運用がうまくいっている時にポイントを引き出す(売却)とポイントとして戻ってきます。引き出す時は1ポイント単位で、100ポイントを運用し105ポイント引き出すと5ポイント(=5%)増えたことになります。
楽天ポイントの他にも、Pontaポイントやdポイント、永久不滅ポイントなどがポイント運用サービスを開始しています。基本的な運用方法は同じですが、AIに投資する、5Gに投資するなどのテーマ投資を提供している企業もあります。
ポイント運用のメリットは、運用中はポイントの有効期限を気にする必要がなくなります。そのため、特に使う予定のないポイントは定期的に運用に回すのも手です。また、ポイントを運用すると、経済のことも気になり始めます。
「日経平均株価が上がった」「NYダウが下がった」などのニュースを見ると、ポイントの運用成績を確認することでしょう。もちろん、運用ですので元本割れする可能性もありますので注意してください。
もっと本格的に運用してみたいという場合は、ポイントで“投資”することもできます。ポイント“運用”とポイント“投資”の違いはポイント数が増減するのか、ポイントで実際の投資商品を買うかの違いです。ポイント数が増減するだけの場合は引き出してもポイントで戻ります。
一方、ポイントで投資商品を購入する場合は売却すると現金になります。ちなみに、ポイント運用の場合は証券口座が不要で気軽に始めることができますが、ポイント投資の場合は証券口座の開設が必要です。売却時に現金になるため、通常の投資と同じく売却益に対して20.315%の税金はかかります。
ポイントを資産化するためにはポイント運用やポイント投資もおすすめです。元本割れが怖いという人も多いのですが、ポイントは年間3~4割失効※7しているのです。もし、元本が3~4割下がったとしても、ポイントだからと諦めもつくでしょう。実際に運用してみると元本が3~4割下落することは滅多にないことも分かります。年金2,000万円問題などもありますので、ポイント運用・投資で投資の勉強をしてみるのもおすすめです。
ポイント運用サービス
- ポイント運用 … 楽天ポイントの「ポイント運用」、Pontaポイントの「au PAY ポイント運用」、「StockPoint for CONNECT」、永久不滅ポイントの「ポイント運用サービス」
- ポイント投資 … 楽天証券(楽天ポイント)、SBI証券(Tポイント)、SMBC日興証券(dポイント)
ポイントは、現金のように使える場面が多くなっています。増やすことも今や可能です。ちりも積もれば大きな資産、長く楽しく続けられる方法を探していってください。
※7 総務省『「マイナンバーカード」を活用した地域経済好循環システムの構築』
菊地崇仁 プロフィール
約90枚のクレジットカードを保有し、約150万円の年会費を支払っているクレジットカードの達人。
一般カードからプラチナカード等のプレミアムカードを実際に保有・利用し、信用できる情報提供を目指している。
すべてのカードを利用し、おトクな使い方、おすすめの使い方を日々研究するクレジットカードやポイントの達人。
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